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タイムリーなテーマをじっくり読ませる特集作り(株式会社メイテック)

メイテック社内報編集部のお2人
左から、広報部 三宅 隆弘さん、加藤 恵里香さん

2018年10月18日に開催した「社内報アワード2018 表彰&ナレッジ共有イベント」では、上位入賞を果たした優秀企業8社にプレゼンターとなっていただき、「社内報制作の事例発表」を行いました。「社内報ナビ」では、各社の発表内容をご紹介していきます。

第7回は、ものづくりの核心を担うエンジニア集団・株式会社メイテックの登場です。月刊だった社内報を、リーマンショックを機にデジタルメディアと季刊誌に分けてリスタート。特集「ハイエンドって何だろう??」で、[社内報部門]特集・単発企画(8ページ以上)のゴールド賞に輝きました。時間をかけて練り上げた企画で読者を引きつける、『SYORYU』の誌面作りに迫ります。

社内報は社員と会社、社員と社員を情報で結ぶシンボル

 メイテックグループは、「人と技術」でものづくりの核心を担うエンジニア集団――「派遣」と「受託」というスタイルで製造業に「技術」を提供する会社として1974年に名古屋で創業しました。正社員である7,000名のエンジニアはすべて理系出身。機械設計、電気・電子設計、情報システム開発など主に5分野において、常時1,200社以上に設計開発のサービスを提供しています。

 通常、エンジニアは社内ではなくお客さま先に常駐します。必然的に課題となるのは、メイテック社員同士の対面コミュニケーションの難しさ。これを補うために、社内報は、社員と会社、社員と社員を情報で結ぶメディアとして創立5周年を機に創刊されました。

メイテック社内報創刊時
創刊時の誌名は『昇龍』

デジタルメディアと冊子を組み合わせ、冊子は「本質に迫る企画」を展開

 転機となったのは、2008年のリーマンショック。経営からの要請を受けて、社内広報メディアのあり方を「時間」「コスト」「メディア価値」の観点から根本的に見直すこととなりました。

 そして最終的に2010年度より、即時性があり網羅性の高い情報を日次で提供するデジタルメディア『SYORYU online』と、A5判の季刊誌『SYORYU』の2メディア体制へと一新したのです。

2010年度以降の社内広報メディアの活用区分
2010年度以降の社内広報メディアの活用区分

 冊子『SYORYU』は、「われわれは何を大事にやっていくのか」ということを、常に意識してもらうメディアと位置付けています。読者ターゲットは、「“プロ”を目指す人」。編集方針は以下の通りです。

『SYORYU』の編集方針

本質の見える化
技術を伝える
人が語る
社外の視点も取り入れる 

 制作は内製が基本です。9名の広報メンバーのうち、社内報制作に関わるメンバーは5名。全員のブレストで企画を出し、取材・編集まで行います。どうしてもプロの力を必要とする場合は、ライターやカメラマンに依頼することもあります。

年間テーマを決め、各号企画は「起承転結」を意識

   『SYORYU』の年間テーマは、前年度の11月からメンバー全員で絞り込み、社長とのディスカッションを経て決定。季刊の4号で「起承転結」の形となるよう、具体的に設計していきます。

春号を「起点」とし、夏号ではそれを受けて展開、秋号では多様な視点を提供し、最後の冬号でまとめる形です。各号の企画テーマや素材も、この時点で仮決めしています。

 各号は、発行月の3カ月半前に企画会議をスタートします。企画設定の軸にしているのは、「経営が求めていることは何か」「この号で読者に今何を伝えたいか」。これらを念頭に置いてディスカッションを重ねます。

 事前に仮決めした企画が今のタイミングに合っているかどうかをあらためて見直し、構成案や事例などを踏まえて人選を行うので、だいたい1号で会議45回、8時間ぐらいかけていることになります。

社員と経営、双方のニーズに応える企画に

 2017年度の年間テーマは「よりハイエンドを目指す」でした。今回ゴールド賞をいただいたのは、秋号の特集「ハイエンドって何だろう??」です。

 秋号の企画会議を始めたのは、新たな中期経営計画(中計)がスタートして約3カ月後でした。発行は10月。中計開始から半年後のタイミングです。

 中計の基本方針には「よりハイエンドを目指す」というキーワードがあり、毎年4~9月に34拠点で行われる「社長懇話会」では「ハイエンド」に関する質問が多く寄せられました。例えば、「よりハイエンドを目指すには何をしたらいいのか」「具体的にどういう仕事をしていればハイエンドなのか」などです。

 こうしたやり取りから、社員は「(メイテックにとっての)ハイエンドとは何かを知りたい」、経営は「ハイエンドが十分に理解されていない」という、双方のギャップが明らかになりました。そこで、社員のニーズに応え、会社が伝えたいことをあらためて理解してもらうことを企図し、特集テーマを「ハイエンドの見える化」に定めました。社員それぞれに、メイテックにとってのハイエンドを再認識してもらうことが狙いです。

ストライクゾーンを広くした展開で、社員の「自分事」を狙う

 実際の企画展開でまず心掛けたのは、ハイエンドをさまざまな角度から紹介することです。「一つでも気になることがあれば、自分事としてじっくり読んでもらえるのではないか」と考えました。社員6人の「声」を紹介したほか、エンジニア歴30年以上のベテラン社員4人に「キャリア紹介」という形で登場してもらいました。さらに3件の「活動事例」と、「経営の声」として役員2人のメッセージを掲載しました。

PART1とPART2
PART1 社長懇話会で聞いてみた~「ハイエンド」を知りたい~
PART2 ベテランエンジニアに聞いてみた~活躍の軌跡~
PART3とPART4
PART3 企画者に聞いてみた~さらに上を目指すための活動~(右)
PART4 役員に聞いてみた~よりハイエンドな領域をつくり続けるために~(左)

 もう一つのポイントは「目に止めてもらえる」レイアウトです。若手・中堅社員を意識し、SNSのチャット風の画面デザインを取り入れました。また、ベテラン社員のキャリア紹介は、年代ごとで区切った分かりやすい図式メインで仕上げました。

 さらに、「社長メッセージ」ではない形で社長を登場させ、各章のタイトルは「聞いてみた」という社員目線にしました。タイトルは、「一緒にハイエンドへの理解を深め、自ら行動に移していきませんか」という思いを込めて付けました。

SNSのチャット風のUIが、若手・中堅社員を引き込むアイキャッチに

社員の声を手がかりに、身になる情報を発信したい

 効果測定については、季刊誌の発行ごとにWebで社員アンケートを実施しています。年間約300〜350人から得た回答結果は、次年度の年間テーマ立案の際、参考にしています。

 社内報担当の皆さん同じだと思いますが、日々、ネタやテーマ探し、人選などで苦労は尽きません。それでも社内報に載せた事実や言葉が、社員の行動のヒントになることを願いながら、それをやりがいにして取り組んでいます。これからも社員の身になる情報を発信していきたいと思います。

 

  • 『SYORYU』概要
    創刊年:1979年
    仕様:季刊、A5判、52ページ
    発行部数:9,000部

  • 会社情報
    URL:https://www.meitec.co.jp/

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※ゴールド賞事例紹介、coming soon!(敬称略)
ダイキン工業㈱

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