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【海外拠点紹介】米州の「過去・現在・未来」に迫る(野村ホールディングス株式会社)

野村ホールディングスの社内報編集部のみなさん
後列左から、グループ広報部 河野未佳さん、青山亜美さん、五十嵐裕子さん、吉原亜美さん、前列左から弘田真希枝さん、情野ゆみさん

2018年10月18日に開催した「社内報アワード2018 表彰&ナレッジ共有イベント」では、上位入賞を果たした優秀企業8社にプレゼンターとなっていただき、「社内報制作の事例発表」を行いました。「社内報ナビ」では、各社の発表内容をご紹介していきます。

第3回目は、アジアに立脚したグローバル金融サービス・グループである、野村ホールディングス株式会社。連結従業員数約2万8,000人を有する野村ホールディングスのグループ内報誌『社友』から、今回2本の企画がゴールド賞に選ばれました。米州拠点の開設90周年を記念した「米州野村の現在地」を中心に、企画意図から制作秘話まで、その詳細を紹介していただきました。

得たい結果は何か、徹底的に議論

 弊社は30カ国以上に海外展開していますが、今回ゴールド賞をいただいた特集「米州野村の現在地」は、その中でも核となる米州拠点を取り上げた企画です。実施した背景には、米州野村が2017年に開設90周年を迎えたことがあります。この節目を機に、日本で働く社員にも普段あまりなじみのない米州野村について知ってもらいたいという意図から企画しました。

企画立案の3ステップ
企画の立案は上記3ステップで実施

 まず取り組んだのは、この特集から「得たい結果」は何かを話し合うことです。グループ内報誌の制作は制作会社の協力も得ていますが、目的や方向性などは編集メンバーで決めています。議論の結果、「得たい結果」を次の3点に整理しました。

この特集から「得たい結果」

  1. 米州地域の歴史やビジネス、今後の展望についての理解を促す
  2. 米州で働いたことがない社員に対して、米州地域のビジネスへの理解を促す
  3. 米州野村のオフィスやそこで働く仲間の紹介を通じて、彼らも自分たちの仲間であると身近に感じてもらう

トップマネジメントの談話を構成の軸に

米州野村の現在地の扉
開設90周年を迎えた米州野村。過去・現在・未来を全18ページで紹介した大型企画

 次に、「得たい結果」を得るために必要なコンテンツを検討しました。制作会社とともに編集会議で議論を重ねた結果、以下の6つを全18ページで展開することを決定しました。

「米州野村の現在地」コンテンツ

① 米州拠点開設以降の出来事と成長の様子

② 現在の米州野村のビジネスの概要と戦略、特徴や強み

③ 現地社員によるビジネスとオフィスの紹介

④ 現地社員の声

⑤ オフィスがあるニューヨークのおすすめスポット

⑥ 米州野村の未来

 構成の軸としたのは、トップマネジメント3人によるインタビュー記事。導入としてエグゼクティブ・チェアマンにを語ってもらい、続けて米州コ・ヘッドによるのビジネスの解説、最後に締めとして米州ヘッドにを語ってもらうことで、「過去・現在・未来」とつながりを持たせる作りとしました。

海外取材成功の鍵は、事前の情報収集

 構成が決まり、次に取り掛かったのは、登場するトップマネジメントと社員に対する(対面・音声ではなく文書による)インタビューです。今回の特集は現地取材を行っていますが、言葉の壁もあることから、事前にメールで質問を投げかけ、回答を返信してもらうかたちとしました。

 また同時に、イントラネットを通じて現地社員に対してのアンケートを実施。質問したのは、野村をどう思っているか、ニューヨークのおすすめのスポット、通勤手段やオフの過ごし方などについてです。

 アンケートは通常でも活用していますが、今回は、より多くの情報を集めないことには誌面が成立しないため、アンケートをイントラネットで展開するとともにメールでもアナウンス、現地の広報部にも協力を仰ぎ、リマインドメールを送るなどして、200件近い回答を得ることができました。

 その後、社員と制作会社の編集者、カメラマンの計3人で、現地取材を敢行。事前に収集していた回答や情報をもとに、取材と写真撮影を行いました。現地社員に対してはもちろん、おすすめスポットなども含め事前にアポイントを取って赴いたことで、効率的に回ることができました。

硬軟取り混ぜた内容で、興味を引き寄せる

 米州野村のことをよく知らない社員の理解を促すために作った特集ということで、工夫した点は数多くあります。

 導入の「過去」に関するインタビューでは、90年の歴史がひと目で分かるように年表を掲載。「現在」に当たるビジネスの解説では、米州地域の特徴や業績をグラフや表組み、フロー図などを見やすくレイアウト、理解が難しい米州の資金調達手法などは詳細解説も添え、インタビュー内容を補足しました。

 対照的に、最後の「未来」に関するインタビューでは、未来のビジョンをテーマに「語り」のみで構成し、読ませる内容でしっかり完結するように意識しました。

 現地社員へのインタビューは、米州野村の3つのビジネスラインからそれぞれ1人と、グループ会社から1人を掲載。ビジネスの話だけでなく、起床から就寝まで、1日の過ごし方や休日の様子を、オフショットを交えてレイアウト。オフィスの紹介ページでは写真を大きく使うなど、楽しく読める工夫を心がけました。

オフィスを紹介した誌面
現地オフィスの活気がみなぎる誌面

あらためて気づかされた、アンケートの効力

NYのオススメスポットを紹介
現地社員のみなさんに聞いたオススメスポットを一挙紹介

 

 経験の少ない海外取材ということで、苦労した点も多々あります。特に大変だったのは、現地社員の声とおすすめスポットを紹介するページ。誌面を賑やかにするために、数多く取り上げることにこだわったのですが、その分負担も大きく、アンケートの取りまとめやメールのやり取りにはかなりの労力を要しました。

 しかしその苦労の甲斐もあり、現地の社員が普段どんなところで食事をし、オフタイムを過ごしているのかをよりリアルに伝えることができました。アンケートのおかげで、現地の社員にも違和感なく、満足してもらえる内容にすることができ、その有効性をあらためて実感しました。

通常より3カ月前倒しでスタート

 また、スケジュールにも苦労しました。今回は時間がかかることを見越して通常より3カ月ほど前倒ししてスタートしたものの、翻訳や時差の影響で予想以上に時間がかかり、校了は通常と同じくらいになりました。

 巻頭特集は日本語版と英語版があり、通常は、以下の流れで作成します。

通常の巻頭特集の制作の流れ

① 日本語でインタビュー実施
② 日本語で記事作成、先方に確認
③ ②を翻訳、先方に確認

 しかし本企画では以下のような手順を踏む必要がありました。

「米州野村の現在地」での制作の流れ

① 英語の素材を収集
② ①を和訳
③ 日本語で記事作成
④ ③を英訳
⑤ ④を先方に確認

 このため、通常の倍以上の時間を要しました。

 しかし、発行後は社内での反響が非常に大きく、苦労が報われた思いです。読後のアンケートでも、「米州野村のことのことがよく分かった」「普段メールでやり取りしている現地社員の顔が分かり、親近感が湧いた」など好意的な意見が大半を占め、私たちにとっても大変満足度の高い特集となりました。

近年強化する「イノベーション」に着目

もう一つのゴールド賞作品「イノベーションが未来を創る」
もう一つのゴールド賞受賞企画。どうすればイノベーションを起こしていけるのか、そもそもイノベーションとは何か?を考えさせる

 もう一つの受賞企画「イノベーションが未来を創る」についても、少し触れさせていただきます。

 弊社では近年イノベーションへの取り組みを強化していますが、本企画ではその目的や必要性、これまでの成果を取りまとめました。コンテンツは、2016年より実施している「ビジネスコンテスト」の様子を1年にわたって取材し、さまざまな取り組みを紹介しました。中でも積極的にイノベーティブな取り組みをしている社員のメッセージなどを掲載。イキイキとチャレンジしている様子を誌面で表現し、読者である社員に「野村の未来は明るい」と思ってもらえることを目指しました。

 今回、2本もゴールド賞をいただくことができ大変光栄です。これに慢心することなく、野村グループの社員を元気にするグループ内報誌を作っていきたいと思います。

 

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※ゴールド賞事例紹介、coming soon!(敬称略)
㈱資生堂/㈱長谷工コーポレーション/㈱メイテック

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