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読者に「響く」企画で、「キャリア支援重視」の経営を後押し(UTグループ株式会社)

左からキャリア開発部門 新井 春香さん、水田誠さん
左から、キャリア開発部門 新井 春香さん、水田 誠さん

 

2018年10月18日に開催した「社内報アワード2018 表彰&ナレッジ共有イベント」では、上位入賞を果たした優秀企業8社にプレゼンターとなっていただき、「社内報制作の事例発表」を行いました。「社内報ナビ」では、各社の発表内容をご紹介していきます。

第4回は、「はたらく人も顧客」というツインカスタマー戦略に基づき、20,000人超の従業員の大半を無期雇用する製造・設計・開発・建設分野等の派遣企業、UTグループ株式会社です。そのユニークなキャリア支援体制を支える社内報の企画「CPの輪」が、「社内報アワード2018」Web社内報部門ゴールド賞を受賞。アワード初応募での快挙、その舞台裏を伺いました。

お客さまだけでなく、社員も大切な「顧客」

 1995年創業の当社では、半導体、電子部品、自動車などの製造分野を中心に派遣事業を行っています。派遣就労には有期雇用と無期雇用がありますが、生産数の変動に対応する都合上、有期雇用を行う企業が大半です。そんな中、当社では、創業以来「無期雇用」にこだわってきました。社員数は現在、20,000人超に上ります。

 当社は「はたらく力で、イキイキをつくる」をミッションに掲げています。「社員一人ひとりが目標を持って挑戦する、その生き生き働く姿が、お客さまのご満足、会社の成長、ひいては日本の未来につながる」との考えから、派遣就労で働く社員も顧客と見立てた、「ツインカスタマー戦略」を取っています。

3つのキャリアパスで成長を支援

 一般的に、有期雇用が多い派遣就労は雇用が不安定になりがちな上に、雇用先と就労先が異なる孤独感も手伝って、組織への帰属意識を持ちにくいものです。仕事単位で就労先が変わるため、継続的かつ段階的なキャリア支援を受ける機会が乏しくなるという問題もあります。

 そこで当社は、社員に提供する価値として「安心」「つながり」「成長」の3つを定義しています。

社員に提供する価値の3つを定義

 このうち、特に力を入れている「成長」に関しては、教育研修を実施し、さまざまなキャリアアップの機会を提供しています。

社員の成長を支援する「3つのキャリアパス」

  1. One UT制度
    事業会社間で移籍することで、製造領域からエンジニア職へのキャリアチェンジを実現。グループ内移籍なので、未経験者でもそれまでの勤務経験が評価され、挑戦が可能に。
  2. Next UT制度
    顧客先の正社員になることを支援する制度。
  3. エントリー制度
    管理職(キャリアマネジャー、キャリアセンター長)になれる制度です。最終的には執行役員を目指すことも可能。実際、当社執行役員の半分が製造領域で派遣就労を経験してきた役員です。

キャリア支援ツールとして社内報を活用

 キャリア開発部門と広報部門が協力して季刊社内報『My Challenge』を創刊したのは、2016年4月のことでした。この創刊の背景にあったのは、「キャリア支援の提供を重視する会社の思いや取り組みが、社員に正しく伝わっていない」という問題意識でした。

 発行目的を「キャリア支援」に特化し、新聞サイズ(A3)全面カラーのトップ記事には、キャリアパスを利用してキャリアアップを成し遂げた社員の紹介を掲載。「リーマンショック、なぜオレたちだったんだ」など、現場社員のインパクトある写真と肉声とを目立つように配し、興味を持たれるよう透明な包装で自宅や各拠点に配送しています。

 しかし、このスタイルには「実際に読まれているかどうかが分からない」「印刷・配送にかかる時間を考えると柔軟な内容変更が難しい」などの課題がありました。

 そこで、2017年2月にWeb社内報『キャリアジャーナル』を創刊。キャリア開発部門が、企画や取材から掲載までのプロセスを内製で行い、週1~2回のペースで更新しています。

 Webサイトではなく、現場社員と管理者の間で使われているメッセージアプリ内の1コンテンツとして開設したのは、キャリアに関心のない人にも、給与明細確認や出退勤登録、上司との連絡機能を使ったついでに読んでもらえる期待があったからでした。

あえて「リアル」を追求し、読者の共感を獲得

 今回受賞した「CPの輪」『キャリアジャーナル』の1企画です。毎回1人のCP(キャリアパートナー)に焦点を当てて紹介しています。

 全国に約500名いるCPは、コーチングやカウンセリングなどの研修を受講し、社内認定を受けた管理者で、キャリアコンサルティング(キャリア面談)を担当します。大半が派遣就労経験者で、現場の立場で相談に乗り、支援できる強みを持っています。最初からキャリア志向を持ちにくい派遣現場の社員にとって、成長を支えアドバイスをくれるCPは心強い存在で、キャリア面談制度は経営にとって非常に重要な施策です。その制度を社員に認知してもらうことが、「CPの輪」の大きな目的の1つです。

 制作に当たって心掛けているのは、多様なタイプのCPを人選すること。また読者の心に「刺さる」よう、飾らないありのままの自分を開示してもらっています。

 派遣就労している社員には、失敗や挫折の経験者も少なくありません。そこで「成功者のきれいごと」ではなく、あえてリアルな体験談を掲載し、「頑張れば自分もCPになれるかもしれない」という共感を狙ったのです。

CPの輪 記事一例
▲「昔の私、クズだったんです」
10年以上の派遣現場経験を持つキャリアセンター長の女性が、借金返済に苦しむ挫折を経て、キャリアセンター長になるまでのストーリーを紹介。「どんな人にも可能性がある」ことを伝えています。
CPの輪 記事一例
▲「悔しかったです。頑張っても相応の評価や待遇につながらないのは」
冒頭のキャッチが勝負。最もこだわっています。まさに現場で働く社員の誰もが抱える思いを代弁している、ストレートなこの言葉で共感を誘い中を読んでもらえば、キャリア志向醸成のきっかけになると考えました。

「CPの輪」を通して広がるキャリア支援の輪

 これまで約50名のCPを紹介してきた「CPの輪」には、アプリのメッセージ機能を使って、さまざまな感想が寄せられています。「仕事の目標ができました」「記事がきっかけで制度を知り、自分も挑戦しました」などのポジティブな声が多く、「キャリアアップを考えるきっかけ」としてもらえている手応えを感じています。

 成果は数字にも表れており、ここ3年間で就労先企業に転職した社員は約3倍に、製造現場からエンジニアに配置転換となった社員は約5倍に増加しています。

 当社グループの中期経営計画では、2021年に社員30,000人を見込んでいます。「はたらく力で、イキイキをつくる」ためには、「キャリア支援の輪」もますます広げていく必要があります。さらに多くの社員に響くよう、「正直」に向き合う姿勢を大切に、モノづくりを続けます。社員全員、ひいては製造派遣業界で働くすべての人に、キャリア支援の輪を広げていける、そんなメディアにしていきたいです。

  • UTグループ株式会社 『キャリアジャーナル』
    創刊:2017年2月
    更新頻度:週1~2回

  • 会社情報
    URL:https://www.ut-g.co.jp/

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※ゴールド賞事例紹介、coming soon!(敬称略)
㈱資生堂/㈱長谷工コーポレーション/㈱メイテック

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