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社内報 企画のネタ/テーマ「人/2」

社内報ご担当者が常に抱えている悩み、それは企画のネタ探しではないでしょうか。「自社の従業員に興味を持ってもらう企画とは?」「他社ではどんな企画を立てているのだろう」と考え続けるご担当者も多いことでしょう。

そんな皆さまに社内報企画のヒントにしていただこうと、弊社が開催している「社内報アワード」に寄せられた数多くの企画事例を、ジャンルごとに厳選してご紹介します。貴社の社内報をより一層充実させるために、参考にしてください。今回のテーマは「人/2」です。

 

Letter
(青山商事株式会社/『あおいろ』)

 

企画
Web/アプリ社内報/特集常設・連載/表紙

 

実施目的
 洋服の青山は全国に約690店舗あり、大半は郊外立地である。都市部にある駅前立地の売上上位店だけでなく、そのような店舗で働く従業員にもフォーカスすることでモチベーション向上に寄与することを目的としている。また、遠隔地の店舗は他店舗と交流する機会が少ないため、企画内で実物の手紙のやりとりを行い、店舗同士の交流=社内コミュニケーションのキッカケを醸成。

 

読者ターゲット
 店舗で働く従業員。他店舗の取り組みなどを知ることで、社内の一体感醸成につなげていく。またコアターゲットには全従業員のうち約4割を占めるパートナーを設定。パートナーは店舗異動が少ないため、他店舗のことを知らないケースが少なくない。本企画で自身と同じような立場の方を知り、「自分も自社の一員なんだ」と思うきっかけづくりとなることもねらった。

 

内容
 距離が離れた店舗から店舗へ、エールの手紙を送り、つないでいく連載企画。毎回、郊外の中でも遠隔地にある店舗を採り上げている。その店舗がどんな店なのか、どんなスタッフがいるのかを、「スタッフから見た店長」「店長から見たスタッフ」といったように互いをコメントし合う形式で紹介している。現場の雰囲気がリアルに伝わるとともに、スタッフ同士で褒める文化を醸成し、従業員のモチベーション向上に効果を上げている。また、冒頭で「方言クイズ」を出題するといった、読者の気持ちをつかむ工夫も。Webが全盛の現代に、あえて“直筆の手紙”をフックに用いることで、温かな気持ちが伝わる企画となっている。

『あおいろ』内、本企画のトップページ
『あおいろ』内、本企画のトップページ

 

 

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座談会 わずかな一歩が 新しい世界へ

 

企画
特集(4ページ)/常設・連載/表紙

 

実施目的
 本企画を実施した年度は「これまでと同じことを着実に推進する」よりも「失敗しても新たな挑戦を賞賛する文化」の醸成に向け、社長自ら「一人一人が変革すること」の必要性を社内外に発信していた。また、人事部も能動的なキャリア形成を目指し、公募による人員募集を増やしてきた。そこで、自らやりたい仕事を見つけ挑戦している社員に光を当て、挑戦のきっかけやそれが自身にもたらすものについて語ってもらう企画を立案。「自分のやりたいことにチャレンジしたい!」という社内の意欲喚起を目的に掲げた。

 

読者ターゲット
 コアターゲットは、次のキャリアを考えようと模索している20~30代の社員。また、他部門でチャレンジしてみたい気持ちはあるが異動に戸惑いもあり、社内での情報収集方法がよくわからない社員も対象とした。

 

内容
 自社においては誰でも真似できるキャリア転換パターンで、自らの意志で新しいキャリアへと踏み出した3人で座談会を実施。「公募に手を挙げ出向」「やりたい仕事を見つけ、上司に掛け合い兼務で推進」「社内ビジネス提案制度で提案内容が採択され、実務推進のために異動」というそれぞれのチャレンジを語ってもらった。なぜその一歩を踏み出せたのか? 3人の日頃の人生哲学やキャリアへの想いを掘り下げ、正負どちらの感情も正直に吐き出してもらうことで、同じような悩みを持つ人たちの背中を押し、新たな一歩を応援できるような企画に仕上げている。

     [流通]

●●●な人
※○○○部分は固有名詞のため伏せ字にしています。

 

企画
特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
 業界の中で、また、業界を超え他の企業との差別化を図っていく上で、ブランディングは欠かせない。「自社とは?」「自社らしいって何だろう?」と考えるとき、店舗・商品・サービスなどいろいろな要素があるが、その中でも「人(メンバー)」は最重要かつ普遍なもの。本企画は、それぞれのステージで活躍するメンバーの仕事観や自社愛を語ってもらうことで、“自社らしさとは?“を紐解いていく企画。

 

読者ターゲット
 正社員、契約社員・パート社員・アルバイト社員のすべて。

 

内容
 毎号、職種・職位・背景が異なるメンバーに登場してもらい、自身のキャリアや仕事観を語ってもらう連載企画ながら、回ごとに切り口(テーマ)を明確に設定しているのが特徴的。そのテーマの中で何を伝えたいのかに留意して人選し、テーマにふさわしいポイント(例えばキャリアパスや会社の教育体系、福利厚生制度など)を盛り込み、読者に活用してもらっている。また、「あなたにとって自社らしさとは?」という質問を毎回必ず投げかけ、読み手に共感と自問を呼び起こすためのきっかけにしている点に、企画の目的を実現する仕掛けが感じられる。
自社で働くさまざまな人にスポットを当てることで、「みんな自社の一員」という一体感の醸成や「自分も頑張ろう」というモチベーションにつなげていくというねらいも感じられる。

[小売り]

MYSTORYー私が紡ぐ物語ー
(株式会社物語コーポレーション/『もっとものがたり。』)

 

企画
Web/アプリ社内報/特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
 ①誰もが自分らしさを表現できる風土づくり ②きっかけをつくり、行動を促す という2点。具体的には、自社の従業員の多様な生き方や考え方、美学や目標を紹介することで、誰もが恐れることなく自分の個性を表現できる風土をつくること。そして、読み手が記事を読むことで、「一歩踏み出してみよう」と思えるような行動のきっかけとなること。

 

読者ターゲット
 各記事のテーマでターゲットを変えている。例えば、男性育休を取得した方の回→これから奥さんが出産を控えている男性社員。

 

内容
 多様な人財が活躍する「自社流D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」の世界観を伝えるために、D&Iの観点からテーマを考えた。「男性育休と仕事の両立のリアル」「障がい者雇用で活躍するスタッフ」「セクシュアルマイノリティ当事者の生き方」「海外事業部での働き方は?生活は?」「外国籍社員の今までとこれから」など。その上で、各テーマの取材対象者に対して、仕事面だけではなくプライベート面も含めた「自分物語」を表現した情報を引き出すことを意識している。その人らしさを伝えるために、プライベートの写真を多く掲載したり、他の人からの紹介文を掲載したりなどしましたが、ナイーブな内容については、都度「どこまで掲載してよいか」を対象者に確認した上で記事にした。毎回、「その人らしさ」が伝わるようなサムネイル画像、文字フォントを選ぶといった工夫が奏功し、読者を登場人物の物語に引き込んでいる。

 

 

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ゲンバビトファイル

 

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
 あと20年で創業百周年という時期を迎え、「自社を次世代へ継承するのはどんな人物なのか?」「その人たちがこの先の20年でどんな成長を遂げていくのか?」を記録に残したいと思ったことが企画立案のきっかけ。社員が語る仕事の苦労ややりがいを紹介することで、仕事と自分を見つめるきっかけを提供し、社員の成長につなげることを目的にしている。

 

読者ターゲット
 その回で紹介する人と同世代の社員と、後輩社員

 

内容
 「●●(社名)が100年を迎えるとき、中心になる世代のみなさんを紹介します」という見出しとともに、「周囲に刺激を与えられる社員」を紹介。人選は人事部部長・課長からの推薦。これまでに登場した誰もが、さまざまな挫折や苦労を味わいながらも、仕事のやりがい、面白さを見つけ、最後には「もっと成長したい」と語っている。読者に刺激を与えるとともに、自社で働く仲間を誇らしく思える企画だ。

[製造]

未来をつくる人
(三井住友建設株式会社/『SMILE』)

 

企画
特集(9ページ)/常設・連載/表紙

 

実施目的
 若手社員のリアルを知ることと、彼らの努力・挑戦する姿を伝えること。コロナ禍で、特に入社1~2年目の社員は、同期や周囲の社員との接点が激減した。そこで、同期・同世代の頑張りを伝えることで、若手社員の背中を押し、モチベーションアップにもつなげでほしいという思いで制作した。

 

読者ターゲット
 メインターゲットは、入社1~7年目の20代社員。若手社員の声や頑張りを、同世代への共感や気づきにつなげるため。一方で、先輩社員が若手のさまざまな価値観を知ることで、30~40代の中堅社員は若手社員の教育・指導、ベテラン社員は組織運営、経営層は課題認識と今後の経営への反映など、それぞれの立場で活用してもらえるような内容にしている。

 

内容
 若手社員のホンネを調査するアンケート企画、異なる環境や分野の社員へのインタビュー、同期座談会で構成。「若手社員のホンネ・意識調査」は、無記名式のアンケートを行い、記名式では答えづらいようなストレートな質問を投げかけた。前向きな意見が多くある一方で厳しい意見も少なくなく、会社が抱える課題が明らかに。結果は経営層にフィードバック。それを受けて社長が今後取り組んでいきたいことや若手社員へのメッセージを誌面に掲載することで、会社の姿勢を提示した。インタビュー「私を変えた経験と環境」は、異なる環境・分野の社員4名に自分を変えたと思う経験を取材。座談会「私たちの10年後」では入社7年目の同期に入社当時の思い出や成長のきっかけ、そして10年後の目指す姿について語ってもらい、同世代のモチベーションアップ、そして先輩・上司の理解を促す内容とした。

 



 

 

 

[建設]

活躍社員3人のトークライブ

 

企画
動画社内報特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
 新卒採用を開始してから数年が経ち、新卒の新入社員にとっては人生初の就職・入社式でありながら、既存社員にとっては「毎年の出来事」と形骸化している様子が見受けられるように。そこで、自社に入社してくれた新入社員に対する感謝の気持ちを改めて感じてもらうことを目的に、動画社内報で入社式の紹介と、それに続く形で新入社員とベテラン社員のオンライン座談会を配信した。既存社員同士に、新しい仲間を受け入れる準備や覚悟について、今一度考えてもらうきっかけづくりを企図した企画。

 

読者ターゲット
 全社員。特に新卒社員のメンターを担当する中間層や、配属先支店の上長。

 

内容
 定期更新している動画社内報で本企画を実施。キャスター役が入社式の様子を紹介したあとで、ベテラン社員2名と新入社員2名がオンライン座談会を実施した。新入社員を受け入れることに前向きになってもらうためにまず必要なことは、相手を知ること。そのため、入社にあたっての新入社員の想いや、既存社員が新入社員に期待している内容など、互いに理解を深めるために必要なコミュニケーションをとることを目指した。キラキラした表情が特徴の素直で積極的な新入社員、入社歴も長く支店をまとめる立場を担ってきた超ベテラン社員、そして、次期リーダーを担う中間層の社員を座談会メンバーに選定し、どの世代の社員が見ても共感できるような話題で構成した。

[IT]

社員がつなぐ魚食の”輪”「サカナメシ」
(マルハニチロ株式会社/『ダブルウェーブweb』)

企画
Web/アプリ社内報/特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
 ①世界では環境負荷の低さやヘルシーなたんぱく源として人気の魚介類だが、日本では魚離れが進んでいる。この現状から、まずは社員が魚食に関心を持ち、おいしさや食の楽しさを実感できるコンテンツをつくろうと、「サカナが得意な自社社員は、普段はどんなサカナを食べているの?」をコンセプトにした連載を企画。この連載を通じて社員へ「魚食を大切にしている」企業文化を伝え、組織文化や同僚への理解促進につなげることを目的にしている。また、魚の知識が無理なく身につくようなコラムも追加し、各社員が自信をもって社外へ魚食情報を発信できる人財となることも企図した。

 

読者ターゲット
 Web社内報を閲覧できる従業員(パートタイマーの方から経営層まで、自社で働くすべての人)。

 

内容
 登場する社員が作った料理写真を冒頭で見せるところから企画がスタート。メインコンテンツでは、登場する従業員のプライベート写真と、魚にまつわるエピソードを紹介していくが、編集部との会話調で進んでいくため、肩ひじ張らずに読める。食材や調理工程の写真も掲載し、シズル感を演出。また、自社ならではの視点として、食材にする魚を紹介するミニコラムを掲載している。レシピ紹介は、なるべく100文字以内で説明。また、釣りコンテンツにならないよう、登場者は広く募集するとともに、登場者に次の登場人物を推薦してもらい、コミュニケーションの輪を作るようにしている。

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製造の底ヂカラ

企画
特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
 仕事に対し主体的かつ挑戦的に取り組む社員を増やすこと。

 

読者ターゲット
 社員の6割以上が所属する製造部門。会社理念を浸透させるにあたり、もっとも社員数が多く影響の大きい部門をコアターゲットに設定。

 

内容
 これまで製造をテーマにした記事は、安全対策や改善事例などのモノコト自体に注目することが多く、同じ製造部門出身者であっても、取り扱う製品や仕事によって関心にバラつきがあった。本企画では、より広い人に興味を持ってもらうために、モノコトではなくヒトを話題の中心に据え、「仕事観」や「思い」を紹介する企画とした。まず、プロフィール写真は大きく配置。服装や立ち姿からも雰囲気や人柄が伝わるように撮影した。記事では、まず、ストーリー性のあるドラマチックな文章表現で取材対象のヒーロー感を演出。続くインタビューページでは、話し言葉や方言をあえて残すことで、ヒーローでありながら読者に親しみやすさを感じてもらえるよう工夫した。華々しい活躍だけでなく、取材対象のバックグラウンドや思いも丁寧に説明することで、読者との距離感を埋め、記事内容に対し共感してもらえるようなストーリー構成を心がけている。また、コアターゲット以外が置いてきぼりにならないよう「マネジメント」や「コロナ対応」など、他部門でも関心のある切り口を織り交ぜてている。

[製造]


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