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社内報 企画のネタ/テーマ「Web/アプリ社内報企画」

社内報ご担当者が常に抱えている悩み、それは企画のネタ探しではないでしょうか。「自社の従業員に興味を持ってもらう企画とは?」「他社ではどんな企画を立てているのだろう」と考え続けるご担当者も多いことでしょう。

そんな皆さまに社内報企画のヒントにしていただこうと、弊社が開催している「社内報アワード」に寄せられた数多くの企画事例を、ジャンルごとに厳選してご紹介します。貴社の社内報をより一層充実させるために、参考にしてください。今回のテーマは「Web/アプリ社内報企画」です。Webならではの企画、紙社内報と連動した企画など、選り抜いてみました。

 

今、○○○だからできることとは  
※○○○部分は固有名詞のため伏せ字にしています

企画
特集(6ページ)/常設・連載/表紙

 

実施目的
コロナ禍当初の不安が渦巻く中で、自社の事業部が自治体や医療従事者などに役立てていただくために、専門技術を活用したコロナ対策製品を開発した。この事実を採り上げることで、①コロナ禍でも会社は元気であるという明るい話題を提供 ②自社の技術で社会に貢献するという企業理念を訴求して社員間の絆を深め、会社や自分たちの仕事に対する誇りを醸成 という2点を目的に掲げた。

 

読者ターゲット
全社員

 

内容
コンテンツの構成は、「開発製品の紹介」⇒「その特徴」⇒「医療現場での活用例紹介&今後の展開について開発関係者インタビュー」⇒「技術研究者インタビュー」。事業部の製品を紹介する特集としてスタートしたが、編集過程で、そのプロジェクトが社長の発案であることが判明。社長インタビューも掲載して、開発を指示した意図を提示した。「自社の存在価値を高めるために、技術のストックを増やし、世の中のニーズにスピード感を持って応える」という社長の言葉から、会社が目指す方向を伝えた。
技術的な説明文はなるべく簡単にして、写真、図、動画を多くすることで専門職ではない社員の理解を促した。一方で、技術の詳しい説明は別媒体でフォロー企画を実施した。

[建築設備]

活躍☆Shine(シャイン)
オリックス生命保険株式会社/『想いつながる、交流サイト「カタチ。Web」』)

企画
特集/常設・連載

 

実施目的

「主体的に仕事をし、周囲に影響を与えている社員を紹介することで、社内に活気を生み出す」「主体性を発揮している社員に会社が注目していることを伝える」「業務に関するアイデア・工夫の共有化」。これら3要素により、自社経営理念を浸透させること。

読者ターゲット
メインターゲットは中堅社員で、業務内容・組織に対する理解を深め、後輩育成に役立ててもらう。サブターゲットは若手社員。できる限り再現性のある形で仕事への工夫やアイデアを伝えた。

内容
さまざまな部署で活躍する社員を紹介する企画。それ自体は王道だが、こだわりは「人選」。① 業務プロセスにおいて自分なりの工夫を主体的に実施している ② 所属組織へのポジティブな影響力を発揮している ③ 年齢・役職は問わない、という3点を満たしている社員を、各役員・本部長から推薦してもらっている。「主体的な行動」の源になっているマインドや行動を「ノウハウ」として読者が真似できるレベルに可能な限りブレイクダウンして伝わるように工夫している。
工夫はデザイン面にも。インタビューをチャット風デザインにし、質問と要点を先に伝えてから詳細を読み進めてもらえる流れに。さらにWebのメリットを生かし、読みたい箇所にすぐにアクセスできるように、オンクリックタグ機能のある目次を設けた。文字の詰め込み過ぎを改善し、パーソナルな面も紹介することで親しみが生まれる記事に仕上げている。

 

シリーズの中でも人気が高かった回をご紹介(クリックして拡大)
シリーズの中でも人気が高かった回をご紹介(クリックして拡大)
(クリックして拡大)
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感染症流行に立ち向かう

企画
特集/常設・連載/表紙

 

実施目的
コロナ禍をきっかけに働き方が急激に変化し、顔を合わせて情報共有を行う機会が激減し、公私共に不安が広がっていた。そこでコロナ発生から掲載時点までの対応策を時系列で記録するとともに、在宅勤務によるコミュニケーションの希薄化防止を図った。企画に際しては全従業員アンケートで業務を進めていく上で弊害となっている事象について洗い出し。抽出された課題や業務を遂行する上での不安要素を全社共有することで、現状の見える化と改善につなげるきっかけとした。

 

読者ターゲット
「サービスエンジニア」と「管理間接部門」。ターゲットを分けることで、自組織・他組織の状況をそれぞれの目線で捉えられるように構成。

 

内容
事前アンケートの結果をもとに内容を組み立て、従業員の声が全面に出るようにした。掲載しきれなかったアンケート結果は、別途PDFにまとめて、当事者意識や参加意識の醸成を図った。良い点だけでなく切実な声も掲載することで、従業員の思い明らかにすることをめざした。

[製造]

LINE Fukuokaの7年とこれからを語ろう
(LINE Fukuoka株式会社/『LINE Fukuoka Press』)

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
設立7周年記念企画。2020年当時、コロナ禍で働き方が変化し、経営統合も間近に控えている状況だった。先がわからない状況や大きな変化に対して、不安に感じている社員が一定数存在していた。
その一方で、LINE Fukuokaは設立当初と比較し大きく進化しているものの、社員の多くが中途入社であり、自社の歴史を知らず、社史等も存在しない状況であった。
社内報にて「7年の積み上げで、LINE Fukuokaの各組織がどれだけ進化したか」を企画化することで、「先がわからない中、挑戦を続けてきたことで拓かれた未来が今である」というメッセージを発信した。この企画を通して、積み重ねてきた挑戦が今のLINE Fukuokaを形作っていることを振り返り、「未来をつくるのは自分たちである」と意識づけ、引き続き挑戦を続ける空気を醸成することを目指した。

 

読者ターゲット
全社員。特に「これからLINE Fukuokaはどうなるのか」と不安や迷いを抱えている層。

 

内容
現在の自社が持つ機能を改めて紹介するとともに、7年間でどんな変化があったのか、今後どんなチャレンジをしていくのかについて、組織のリーダーたちに聞く全7回の連載企画。全組織のリーダー約30名へインタビューを実施し、連載のうち1本は必ず、読者にとって「自分自身の仕事」に紐づく記事がある状態に仕上げた。写真を用いた組織図や、臨場感ある画像を折り込み、読者を飽きさせないように工夫している。
記事公開後は社員からコメントを集め、そちらも掲載。
オープン社内報という特徴を踏まえ、社内の各組織が社外からも評価されるような表現に努めている。
また、公開当時は企業の拠点分散や地方移転が話題になっていた。そこで「コーポレート機能を含めサービス提供のための機能を一通り揃えた地方拠点」という自社の特徴が注目される可能性も踏まえて企画を構成。狙いは見事に的中し、取材を獲得。自分達の挑戦の積み重ねが対外的にも注目されていると、社員の誇りや自信につなげることが実行できた。

サービス運営部門 対談記事
サービス運営部門 対談記事
CEO x COO 対談記事
CEO x COO 対談記事
技術部門 対談記事
技術部門 対談記事

【記事はこちらからもご覧いただけます】

記者・○○○が行く! ○○○2019年度決算をよみ解こう
※○○○部分は固有名詞のため伏せ字にしています

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
社員は経営から距離があるほど会社の業績への関心が低く、目の前の業務に集中しがちになる。また、決算企画は、数字の羅列や専門用語の多さなどが「難しそう」といった先入観を生み、無関心を助長しがちだ。そうという先入観を払拭し、会社の決算に当事者意識を持って関心を示してもらうことを目的として実施した。

 

読者ターゲット
決算に関心のない社員、入社したばかりの新卒社員(経営方針や事業戦略を理解してもらう良い機会)

 

内容
新卒社員でも理解でき、なおかつ、決算に関心のある社員にとっても有意義な情報となるよう、文章の柔らかさと本質的な決算説明の両立を目指した。決算に関心のない社員にも最後まで読んでもらえるよう、リード文では「自分の会社の決算くらいは理解しておかないと、社会人として恥ずかしい」と伝え、モチベーションを刺激した。加えて、通期決算の内容だけでなく、今後会社がどういった分野に注力していくのか、いつまでにどのような目標を掲げているのかを明示し、会社の方向性を理解できるようにした。インタビュアーは、自社キャラクター。「ため口」を基本としたことで、それに対する回答もおのずと「ため口」となり、親しみやすい印象を生み出した。これが、冒頭に記した「新卒社員でも理解でき、なおかつ、決算に関心のある社員にとっても有意義な情報」の一助となっている。

[IT]

人を軸にしたベストプラクティス
(UTグループ株式会社/『UT-Managers』)

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
管理職として事業運営上の「良い仕事」に関する情報共有ができていない、自社のコアコンピタンスが共有されていないことを課題と捉え、「会社の戦略を咀嚼して自分なりの戦略を考え、好事例を生み出す人は何が優れているのか」を紐解くこと。企画を実行するにあたり「そもそも『良い仕事』が会社で定義できていないのではないか?」という事実に直面し、「良い仕事」の定義を行うところからのスタートとなった。

 

読者ターゲット
事業会社の管理職

 

内容
一言で言うなら「優秀者のインタビュー」だが、その枠を遥かに超えた深い企画となっている。その肝は、現在の会社の事業特性と戦略を踏まえて、「戦略を実現する上で『良い仕事』とはこれだ」という仮説を定義し、「良い仕事=ベスト・プラティクス」として「暗黙知を形式化」しようとしている点。「人を軸にしたベストプラクティス」というタイトルの通り、仕事の好事例だけでなく、人(人柄や思い)の2軸で、“なぜ” ”どうして” ”どのような思いで”を浮き彫りにしている。定義した「良い仕事」を実践し、成果を創出している社員の人選は難易度が高く、編集部の苦労は相当なものと想像するが、その苦労以上の効果を発揮している。

 

Webらしくない画面だが読めば納得の構成(クリックして拡大)
一見Webらしくない画面だが読めば納得の構成(クリックして拡大)

仲間たち。

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
教え・教えられた信頼関係にある先輩・後輩社員2人に焦点を当てた企画。部署や業務を紹介しながら、読者に仕事のやりがいや奥深さ伝えつつ、社員が共感し働く活力が湧く、会社からのエールとなる企画を目的としている。

 

読者ターゲット
自社で働く社員。特に一般職社員

 

内容
同じ部署、あるいは協業中の部署間の先輩・後輩社員、2人の対談形式で展開。編集部で準備した質問カードを使い、相手への質問をすることでスムーズな会話を生み出している。お互いの印象などを語ってもらうことで、業務内容や人物像が浮き彫りになるように工夫した結果、リアルな対談形式が実現。更新時には閲覧数が跳ね上がる人気企画となっている。

[食品]

「中計のキソのキソ」「チュウケイクエスト」「マミーゴの社長に聞いてみよう」
(住友ゴム工業株式会社/『WEB+PLUS』)

企画
特集常設・連載/表紙

 

実施目的
今後の成長のためにさまざまな施策を行っているが、特に現場社員や若手社員に情報が伝わりにくく、帰属意識やモチベーション低下につながっていた。そこで、構えることなく中計に触れられる企画により情報共有を促し、帰属意識を高めることを狙った。また、紙社内報で特集した中期経営計画に対して興味を喚起し、不明点を解消していくために、連動企画としてWeb社内報で実施した。

 

読者ターゲット
メインターゲットは若手社員

 

内容
中計に関する理解を、紙社内報とWeb社内報の幾層もの連動企画で深めているのが見事。紙社内報での中計特集を軸として、その前に2回に分けてWeb社内報で「中計のキソのキソ」企画を実施して、そもそもなぜ中計が必要なのかを紹介した。紙社内報発行後はWeb社内報で「チュウケイクエスト」企画を実装。「中計にまつわるクイズに答えていくことでモンスターを倒していく」という、遊び感覚で中計を学び、わからないところは冊子でおさらいしてもらう仕組みを作った。さらに、紙社内報発行後に「社長に質問したいこと」をアンケートで収集。社内報のキャラクターである「マミーゴ」が社長に突撃取材をするという企画をWeb社内報で実施した(本タイトルの企画)。社員目線で中計への不明点をクリアにしてもらう映像をWeb社内報のコンテンツとして配信。

紙社内報で中計特集を掲載する前に、Web社内報で本企画を実施
紙社内報で中計特集を掲載する前に、Web社内報で2回に分けて「中計のキソのキソ」企画を実施。そもそもなぜ中計が必要なのかを紹介した
紙社内報発行後はWeb社内報で「チュウケイクエスト」企画を実装
紙社内報発行後はWeb社内報で「チュウケイクエスト」企画を実装。「中計にまつわるクイズに答えていくことでモンスターを倒していく」という、遊び感覚で中計を学び、わからないところは冊子でおさらいしてもらう仕組みを構築

紙社内報発行後にアンケート&Web社内報で社長に突撃取材
紙社内報発行後に「社長に質問したいこと」のアンケートを実施し、Web社内報で、社内報のキャラクターである「マミーゴ」が社長に突撃取材をするという動画企画を実施


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