
「社内報インタビューのコツ」シリーズも、今回で最終回!
第3回は「対談・座談会編」です。
対談・座談会は、1対1のインタビューとは違い、会話の化学反応が生まれるのが大きな魅力。参加者同士の掛け合いによって、本音や意外な一面が引き出されやすく、読み応えのある記事につながります。
その一方で、「一部の人しか話さない」「話が脱線してまとまらない」といった悩みも起こりがち。
今回は、対談・座談会を盛り上がるだけで終わらせず、しっかり記事として成立させるためのコツをご紹介します!
★「社内報インタビューのコツ」シリーズはこちらをチェック
インタビューのコツ①~経営層編~ | 社内報づくりに悩んだら「社内報ナビ」
インタビューのコツ② ~社員編~ | 社内報づくりに悩んだら「社内報ナビ」
STEP1:インタビュー前の準備
“組み合わせ”で記事の面白さは変わる
対談・座談会では、誰を集めるかが企画の質を大きく左右します。場や視点に違いがある組み合わせは、会話に自然な広がりが生まれやすくなりおすすめ!
「どんな化学反応を起こしたいか」を考えながら、組み合わせを設計してみましょう。
例えば…
- 若手 × ベテラン
- 営業 × バックオフィス
- 上司 × 部下
- 同期社員同士
最初に“テーマ”を共有しておく
テーマが曖昧なままだと「どこまで話せばいいんだろう」「何を期待されているんだろう」と参加者が不安になり、会話が表面的になってしまうことも。特に座談会は複数人で進行するため、テーマの認識にズレがあると、話の方向性もばらつきやすくなります。
そんな事態を防ぐために「何について話す場なのか」をあらかじめ共有しておきましょう。加えて「この記事を読んだ社員にどんな気持ちになってほしいか」まで伝えておくと、参加者も意図を意識しながら話せるので親切です。
自由に話せる空気は大切ですが、“軸”を共有しておくことで、雑談だけで終わらない深い対話につながりやすくなります。
STEP2:インタビュー当日
最初は“話しやすい人”から振る
対談・座談会では、最初の空気づくりがとても大切。いきなり全員に均等に話を振ろうとすると、かえって緊張感が高まり、発言が出づらくなることがあります。
まずは一人目の発言を丁寧に引き出すことを意識しましょう。最初の一言が出ることで場の雰囲気が和らぎ、その後のやり取りも自然と広がりやすくなります。
特に対談・座談会は、誰かが話し始めることで流れができる特性があるため、最初の一歩をどうつくるかが、その後の会話の質を左右します。
“一人だけが話す状態”を防ぐ
対談・座談会では、話す人に偏りが出やすいもの。役職が高い人、話が得意な人、声が大きい人に会話が集中すると、他の参加者が入りづらくなってしまいます。
そんな時は、「〇〇さんはどう感じていますか?」「今のお話、△△さんのチームではどうですか?」と個別に話を振ってみましょう。
また、「今うなずいていましたね!」のように、リアクションを拾うのも効果的。発言のきっかけをつくることで、会話のバランスが取りやすくなります。
“脱線”は止めすぎなくていい
予定していなかった話題から、面白いエピソードが生まれることも多いもの。多少の脱線は無理に止めすぎず、むしろ自然な会話の流れとして受け止めることも大切です。意外な失敗談や同期ならではの裏話、普段の関係性が垣間見えるやり取りなどは、その人らしさやチームの空気感が伝わる貴重な素材になります。
一方で、話が本題から大きく離れてしまった場合は、流れを断ち切るのではなく、「その話、すごく面白いですね」と一度受け止めたうえで、「今回のテーマでいうと…」と自然につなぎ直すと、場の空気を保ちながら軌道修正しやすくなりますよ。
STEP3:インタビュー後
“会話感”を残すと読みやすくなる
対談・座談会の記事は、“会話のテンポ感”が魅力。1人で語るインタビューと違い、言葉のキャッチボールや間の取り方にその場の空気が宿るため、文章を整えすぎてしまうと、かえって臨場感が失われてしまいます。
そのため、「たしかに(笑)」「それ、ありましたね!」といったリアクションを適度に残すことで、参加者同士の関係性や温度感が自然と伝わります。
読者は完成された文章よりも、その場で起きていたやり取りを追体験できることで、記事の中に入り込みやすくなります。結果として、内容理解だけでなく「このチームいいな」「こういう雰囲気なんだ」という感情的な共感にもつながるのです。
テーマごとに整理すると、読みやすい記事に
対談・座談会は情報量が多くなりやすいため、時系列のまま記事化すると、話の意図やつながりが分かりづらくなり、読者が全体像を追いにくくなることがあります。
そのため、発言をそのまま並べるのではなく、内容の共通点や意味のまとまりで再構成することが重要。例えば「若手育成について」「部署間連携について」「今後チャレンジしたいこと」といったようにテーマ軸で整理することで、頭に入りやすくなります。
話した順番に縛られる必要はありません。「この対談・座談会で何が語られていたのか」「読者にどんな構造で理解してほしいのか」を基準に設計し、読みやすさとメッセージ性が両立した記事にしましょう!
ライターのちょこっとアドバイス
対談・座談会では、「誰が何を話すか」だけでなく、「どんな立場で話してもらうか」を設計することが大切です。参加者同士の関係性や視点の違いが見えると、1対1のインタビューでは出てこない本音や、その組織らしい空気感が伝わる記事になると思います。
- 参加者には「どんな立場で話してほしいか」を事前に伝える
若手として、ベテランとして、他部署から見た立場としてなど、同じテーマでも期待する視点は変わります。事前に共有しておくと、発言の方向性がそろいやすくなります。 - よく話す人の言葉だけで記事を組み立てない
話すのが得意な人の発言に引っ張られすぎると、記事の視点が偏ってしまうことがあります。発言量だけでなく、少し考えて出てきた一言や、その人らしい言葉も大切にしたいところです。 - チーム紹介なら、“そのチームらしさ“を引き出す質問を入れる
「〇〇さんを一言で表すと?」「このチームらしい瞬間は?」など、お互いを紹介する質問から始めると、関係性や雰囲気が伝わりやすくなります。場もやわらぎ、自然な会話のきっかけになります。 - “内輪盛り上がり“で終わらないように気をつける
参加者同士が盛り上がるのは魅力ですが、一部の人にしか伝わらない話が続くと、読者が置いていかれてしまいます。初めて読む人にも伝わるよう、必要に応じて補足や整理を入れると安心です。
ライター:TAEKO
企業広報・社内コミュニケーション領域を中心に、長年にわたり取材・執筆を担当。経営層から社員、対談・座談会まで、幅広いインタビュー経験を持つ。
まとめ
社員向けインタビューのコツ、いかがでしたか?
準備・進行・アフターフォローを少し工夫するだけで、インタビュー企画はぐっと魅力的なコンテンツになります。ぜひ、社内報づくりに活かしてみてください!








