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社内報のデザインをブラッシュアップする、デザイン・ディレクション4つのコツ

 

社内報のデザインディレクション4つのコツ

社内報の印刷とデザインについては、約9割の企業が外部に委託していると答えているというデータがあります(弊社発行『社内報白書2018』より)。

外部の協力を得るとき不可欠なのが、「ディレクション力」。社内報制作のどの工程でもディレクションは重要ですが、今回は、特に多くの企業が外注している「デザイン」のディレクション力について、4つの切り口で「磨きどころ」をお伝えします。

〈1〉デザイナーにはここまで深く共有!

 あなたがもしデザイナーのことを、「誌面に必要な要素をキレイに並べて整えてくれる人」としか思っていないとしたら、実はモッタイナイ依頼をしているかもしれません。

 というのも、デザイナーは本来は以下のようなことまで知った上で誌面デザインに取り組みたいと考えるものだからです。

あなたがこれを共有すると… →デザイナーはここまで考える(例)

企画決定の経緯、方向性や目的

前のあの企画が狙いにはまって好評だったから、別事業部にも展開したとのこと。→なら、誌面デザインも呼応気味にしておいたほうが企画意図が伝わって読者フレンドリーかな?

目標とする掲載効果

ロールモデルを見せることで、次世代若手にも挑戦心を芽生えさせたいと…。→なら、若い層に響く表現で、勢いや誘引力も必要かな?
誌面で最もアピールしたいこと 新中計実現への社長の強い意志が最もアピールしたいこと。→なら、社長が目ヂカラで読者をとらえるこの写真を大きめに扱いたいな。
どのような誌面にしたいかのイメージ 複数の雑誌の例で示されると、目指すゴールが共有できて助かる!
担当者(あなた)のこだわり、情熱のよりどころ 取材対象者の「現場での頑張り」や「人柄」を最大限伝えたいと。→であれば、取材中のよそ行き顔のポートレートより、熱気の伝わる現場写真をまず最初に目に飛び込む位置に置いて強く印象付けたいな。

 デザイナーは決して「キレイに並べてくれる人」ではなく、あなたの企画意図を最適な形で表現してくれるプロフェッショナルであり、ともに理想の誌面というゴールに向かって走るパートナーなのです。

 プロとして企画のごく深いところから関わってもらえるようなディレクションができれば、きっと彼らは、想像を超える誌面を実現してくれることでしょう。

〈2〉デザイナーが大切にしているルールを知る!

 デザイナー側で大切にしていることについても、社内報担当の皆さんに知っておいてもらえると、より良いコミュニケーションに役立ちます。

 弊社のお付き合いしているデザイナーの皆さんに聞くと、以下のようなポイントが挙がりました。

  1. 社風や企業のイメージに合っていること
  2. 情報が整理されて読みやすく分かりやすいこと
  3. 見やすく、読者に親切なこと
  4. 文字だけで語らず、図・写真で上手く支えること
  5. 幅広い年齢層に共通する心地よさと活力を醸すこと
  6. 手にした瞬間に驚き、感動、喜び、疑問など、何かしら「おっ!?」とフックがあること
  7. 読者である社員のことを常に念頭に置き、彼らの気持ちに立って制作すること

 もしかしたら、貴社の社内報制作の過程で、デザイナーがあなたのお願いしたとおりに仕上げてくれず、「あれ?こんな風にしてとは頼まなかったはずなのに…?」と疑問に思った経験があるかもしれません。

 そんなときデザイナーは、プロとして大切なことと考えている、上に挙げたような「自分の中の基準」に照らして、「こうした方が良い」と判断したと考えられます。

 その後のその誌面の落としどころは、あなたのディレクション次第です。時間の許す範囲で、納得行くまでコミュニケーションを取ってください。

〈3〉「ラフ=コミュニケーション言語」と心得る!

 デザイナーとのコミュニケーションの中で、とりわけ重要なのが、「ラフ」「サムネイル」と呼ばれる、趣旨説明やレイアウト指示の入った簡単な「誌面の設計図」です。

 デザイナーの「こんなラフがありがたい」という声をもとに、「ラフのNG度チェック」を作成してみました。あなたの普段のラフを思い出して、チェックしてみてください!

デザイン迷宮入り!?ラフのNG度チェック

入れたい要素は全部指示したものの、現実にページに収まるかは確認していない(入らなかったら考えよう)。
要素が明らかに少ないけど、何とか工夫してくれるだろう。
ラフはPowerPointで完成に近いところまで作り込む。時間がかかって制作日数を圧迫するが、完成イメージが見えないと不安で依頼に踏み切れない。
ここもここも強調したい。気付いたらほぼ全部に「目立たせたい」の指示が…。
載せたい写真が多くて絞れないし、ラフ上に明記するのはやめて、まずは置いてもらって叩き台にしよう。
ラフを描くサイズは切手サイズくらい。大きいと時間かかるし。
複数の要素を置くためのスペースの配分を間違えたけど、直すのも手間だし最後まで割っちゃおう(察して!)。
未確定部分や後送写真があるけど、とり急ぎはある素材だけで誌面を埋め尽くして、後送分は後から入れ方を考えよう。
自分のラフにちっとも納得がいかないけど、時間もないしあとはお任せで…。

 …いかがですか。あなたのラフは大丈夫でしたでしょうか。
それぞれについて「なぜNGか」を一言解説してみましょう。

「なぜNG?」一言解説

  • 現実にページに収まるか…
  • 要素が明らかに少ない…
    原稿の文字量が200字か1000字か、入れたい写真の数が2点か8点かでは大違い。物理的に実現可能な誌面かの検証もラフの大事な役割です。
  • ラフはPowerPointで…
    気持ちは分かるものの、飛躍的に素晴らしくする道を閉ざしてしまいかねません。何枚でも惜しげもなくアイデアをぶつけられるのが、手描きの醍醐味。ぜひ楽しんでみてください。
  • ここもここも強調したい…
    一番重要なところを明示しましょう。
  • 載せたい写真が多い…
    載せたい順・大きくしたい順など優先順位を示すだけでも、ヒントになって助かります。
  • ラフを描くサイズは2cm×3cm…
    たくさんアイデアを出すために、スピード優先で量産する「サムネイル」は小さくていいですが、現実の誌面に落とし込むことを踏まえたラフなら、原寸に近い方が安全です。少なくとも縦横比は本物の誌面とそろえましょう。
  • スペースの配分を間違えた…
    ラフは、スペース配分を伝えためにあるのです(泣)。細部を丁寧に書き込んでいるより、スペース配分の正しいラフのほうが望ましいです。
  • 未確定部分や後送写真が…
    分かっている情報ならぜひ共有を。未確定だった部分が結果的に最重要要素だった場合、全面改修が必要になります。
  • ラフに納得がいかない…
    モヤモヤするときは、モヤモヤも共有して相談してみるのが吉です。すっきり納得できる設計図ができれば、安心して仕上がりを待てますよ!

 ラフについては、以下もぜひ合わせてご覧ください。

〈4〉ここだけ押さえてほしいデザイン基礎知識

 デザインに必要な知識は多岐にわたり、Web検索でいくらでも情報が得られます。ただ、社内報担当者があまり深入りしてもキリがないので、「ここだけは!」というポイントだけ押さえておくと良いでしょう。

 ちなみに、弊社が尋ねた現役デザイナーたちによる「ここだけは押さえてほしいポイント」のチョイスは、以下のとおりでした。

  • 印刷に堪えうる写真の解像度
  • 会社のロゴやコーポレートカラーの使い方のルール
  • ビジュアルの重要さ。例えば、文章をどんなに書き連ねても、強力なメッセージを持った1枚の写真に敵わないこともあるということ。
  • デザインや修正には「時間がかかる」ということへの理解

 (デザイン基礎知識については、またあらためて取り上げますので、引き続き「社内報ナビ」をご愛読いただければ幸いです!)

 デザインディレクション力の、4つの磨きどころ。いかがでしたでしょうか。社内報担当者として理想の誌面を追求していくために、参考にしていただければ幸いです。

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