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自社と社員のために! 2023年 ICPの攻めの名言集


2023年最後の「社内報ナビ」更新記事は、この1年間にご登場くださったICP(インターナルコミュニケーション・プロデューサー)が発信した印象深い言葉の中から、未来を切り開く“攻め”の言葉を集めてみました。

大きな壁に行く手を阻まれてもブレない信念が垣間見える言葉からチカラをもらって、2024年もGo ahead!!

「読了後の気持ちをデザインする」

こだわりの一つが「読了後の気持ちをデザインする」こと。 

組織課題の「3まま」(わからないまま、知らないまま、バラバラのまま)を解決できるかを企画段階で徹底的に検討。土屋鞄らしさ、MVV+Sが絡められていることを検証してから原稿を練り上げます。

株式会社 土屋鞄製造所
人事本部コミュニケーションデザイン課 
小笹 玲子さん

 「読了後の気持ちをデザインする」という表現にハッとさせられました。社内報は行動変容のきっかけづくりというミッションを担っていますが、いきなり行動が変わることを期待するのは難しいでしょう。まずはそこに少しでも近づく気持ちを創る=デザインするというのは、とても大切です。

 また、組織課題の解決の可否を企画段階から徹底的に検討するというのも、あっぱれです。「これ、おもしろそうだよね」というレベルのはるか上を行く視座が、「社内報アワード」でのゴールド賞受賞につながったのだと納得しました。

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【事例に学ぶ, 事例紹介】
課題解決に挑みながら「らしさ」「温度感」を大切に、共創を目指すWeb社内報
(株式会社 土屋鞄製造所)

「試行錯誤を繰り返し、みんなで作り上げてきた」

初めから完璧なものはできないのはわかっていました。何度も試行錯誤やトライ&エラーを繰り返し、みんなで成長しつつ、作り上げてきた感じです。最初は画質や画角、音声などすごく乱れていました。マイクもなかったので、キャスターの方には毎回声を張り上げて原稿読みをしてもらいました(笑)。

デロイト トーマツ グループ合同会社
C&I/BM Division
Creative Studio Team
川越 二郎 さん

 こちらは「社内報アワード2022」動画部門でゴールド賞に輝いた企画の事例発表をしていただいた際に飛び出した言葉です。動画社内報を始める企業は急激していて、これから導入というも多いことでしょう。そんな方々からよく出る質問が「外注しないと作れません」「更新頻度はどれくらい?」といったものです。

 こちらの川越さんは、動画経験ゼロからご担当者に。YouTubeなどで独学して、ついにはゴールド賞を獲得。その姿勢、今現在の完成度の高さには感服しきりです。

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【事例に学ぶ , 事例紹介】
専門機材もなくメンバーの内製で、ゴールド賞を受賞した動画社内報
(デロイト トーマツ グループ)

「社員が疲弊してはサステナブルな会社ではない」

どんなにサービスの認知度が上がり業績が伸びたとしても、働く社員が疲弊していては、サステナブルな会社であるとは言えません。

新入社員の場合、会社の中に居場所を作れるかどうか、馴染んでもらえるかどうかが、最初の3カ月で交わすコミュニケーションの回数にかかっていると思っています。

株式会社ベーシック
コーポレート部門 人事広報部
長田 華凜さん

 この企画のインタビュアーは、「判定しやすいメソッドで課題を発見する力、細かいところの心配り、もう一歩の踏み込みで成果を大きくしている点」に注目。的を絞りこんで、狙ったところに深く届けるコミュニケーションの素晴らしさを絶賛していました。

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【事例に学ぶ , 深掘り! ICP Session】
「新入社員の定着」に課題を絞り、徹底した目的思考でEX向上施策をやり切る
(株式会社ベーシック)

「デジタルに移行する会社も多い中、紙媒体にこだわる」

デジタルに移行する会社も多い中、弊社では、保管して繰り返し読むことができ、家族にも見てもらえるようにと紙媒体にこだわり、「1人でも多くの社員を紹介、掲載する」「トップダウン、ボトムアップ、コミュニケーションの各記事をバランスよく掲載する」「みんD-Webとの連携」の3点を編集方針としています。

現在は20代の女性3名で担当しています。社員も若い世代が多いため、コアターゲットもその世代になりますが、その意味では、マッチしたメンバーだと思います。実際に、最近は若手ならではのアイデアや視点が増え、インスタグラムなどのSNSや、YouTube、TikTokといった動画コンテンツなどからヒントを得ています。

管理部門の役員や上司と社内報会議を設けているので、社員の声を上に伝えることで、制度や環境の改善にも役立てているのでは、と考えています。

ダイワボウ情報システム株式会社
総務部 総務課
高木 萌さん

 若い世代がコアターゲットなのに、「社内報アワード2023」でゴールド賞を受賞した企画「人生の半分をDISと駆け抜けた」は、中高年社員にスポットを当てている!? と思いきや、しっかりとゴール設定をしたうえでディレクションしていらっしゃいました。ゴールド賞受賞も納得です。

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【事例に学ぶ , 事例紹介】
目指すのは、若手社員にグッと刺さる社内報
(ダイワボウ情報システム株式会社)

「いろいろな人がいろいろな思いを持って働いている」

ただ読んでもらうだけでは、やはり限界があります。最近では、社内だけでなく社外の人ともつながりたいという思いが膨らんで「Smile Delivery with You」という新たなプロジェクトも立ち上がり、社内外問わずに「ZOZOBASE」の魅力を発信できる取り組みにチャレンジしています。(……中略……)いろいろな人がいろいろな思いを持って働いていることをZOZOらしい形で伝えたかったからです。

部内報『Smile』では毎年読者アンケートを行い、私たちがどんな思いで運営し、アンケート結果を元に翌年はどうしていくかを報告する記事を毎年必ず配信しています。悪い結果でも隠さず、報告したことをしっかり実行することで信頼度を高めてきました。

株式会社ZOZO
フルフィルメント本部 人財支援ブロック 
伊東 優衣さん

 「深掘り! ICP Session」インタビュアーが、「部門への『特化施策』で深く心に届け、人をつなげる」点がすごい、とコメントしています。部門報としてゴール設定はどうするか、そこに向かって何をすべきかを明確に描き、拠点のメンバーをつなげることにとことんこだわる姿勢は、見習うべきことが多いです。「コミュニケーションは、いい組織、いい会社にすることが目的だ」という信念に拍手を送ります!

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【事例に学ぶ , 深掘り! ICP Session】
物流独自の現場目線がとらえた「部内報」でICの活性化を目指す
(株式会社ZOZO)

「社内報は、反応がダイレクトに届くのが大きな魅力」

(「予期せぬ異動で社内報担当になりましたが、正直モチベーションが上がりません」という相談に対して)

私も同じでした。それまで書店に平積みされている市販誌をつくってきた私が、「なんで社内報なの!?」と正直がっかりしました。(……中略……)そんな状況でモチベートしていくために「社長などめったに会えない経営層から直に話を聞く機会があるのは、この仕事の特権だ!」と取り組み始めました。自分のアイデアで改善を重ねることでエンゲージメントサーベイのスコアがどんどん良くなるとともに、モチベーションも上がっていきました。

社内報は、反応がダイレクトに届くのが大きな魅力です。自分が大好きな会社で働く人々が、元気に幸せに働ける状態を作ることに自分が貢献できていることを実感できるようになってからは、異動前より仕事が楽しいですよ。

株式会社リクルート
広報・サステナビリティ 
コーポレートコミュニケーション企画統括室
コンテンツクリエイション1グループ
根岸 菜穂子さん

 今は社内報担当者として素晴らしい成果を上げているICPも、以前はモチベーションが上がらずに苦しんでいた、というのは意外です。ここで見習いたいのは、置かれた状況の中で自分なりにモチベーションの種を見つけ出し、それを足掛かりに気持ちを切り替えていったこと。もし同じ悩みを抱えているなら、身近なところにモチベーションの種がないか、探すところから始めてみてくださいね。

詳しくはこちら>>(YouTubeにジャンプ)
インターナルコミュニケーションご担当ラジオ
「ICP Station」
教えて! 根岸先生!! ~バリキャリ編集長から社内報担当に。毎日ご機嫌な仕事術

「社員を幸せにできると思って社内報をやっています」

(ICPという立場は、「今、ウチの会社ここがぎくしゃくしているな」とか、「ここが足りてないんじゃないかな」とか分かったりする? と聞かれて)。

「分かりますね。いろんな情報をつなぎ合わせていくと、一見、ここに問題があるように見えても、本質はここなんじゃないかとそういうことを気づきやすかったりとかはしますね。(……中略……)それを社内報を通じて問題解決の糸口として提示することで、みんなが考える場所を提供するだけでも一歩前進じゃないかなと」

社員を幸せにできると思って社内報をやっています。この活動を通じて社員がモチベーションをアップしたり、今後のキャリアを考えるきっかけになったりという、次へつながるものだと思っています。だからこそ奥深いし、やりがいもあるし、面白い!

YKK株式会社 黒部事業所 
業務推進・広報グループ 広報チーム
菅野 亜矢子さん

 組織課題の本質に気付き、解決の糸口を提示することができる上に、社員を幸せにできる仕事、それがICP。そう考えると、社内報担当という仕事の価値を実感し、自分自身も幸せになれそうです。

詳しくはこちら>>(YouTubeにジャンプ)
「社内報アワード2023」小山薫堂さん特別対談
『ICPという仕事が創り出すもの』


 2023年もたくさんのICPに話を伺い、困難に立ち向かう姿勢とたゆまぬ努力を実感するたびに、こころからの拍手を送っていました。皆さんの頑張りは、本当に素晴らしいです!

 2024年も「社内報ナビ」は、社内報をはじめとしたインターナルコミュニケーションに携わる方々のお役に立てるよう精進してまいります。取り上げてほしいテーマなどありましたらご一報ください。


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