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撮影に失敗しないコツ―「ブレ」を理解しよう!―

「きれいに撮れた!」と思った写真。でも、よくよく見るとブレている……? あなたはそんな経験をされたことはありませんか?

写真の失敗で最も多いのが「ブレ」といわれています。ブレはなぜ起こるのか、その理由を理解しておくだけで、ブレがグッと減らせます。今回はブレの原因やそれを防ぐコツをお伝えします!

「ブレ」の原因は二つ!

 写真がブレるには、二つの原因があります。一つは「手ブレ」、もう一つが「被写体ブレ」です。

 「手ブレ」とは、写真を撮る際にカメラを持つ手が動いてしまうために写真がブレてしまうこと。シャッターを押すときに手が振動することで、わずかにカメラが動くこともあります。暗い場所などで撮影すると起こりやすく、手ブレをすると、写真全体がブレてしまいます。

 もう一つの「被写体ブレ」は、撮影する被写体が動いてしまうことで起きてしまいます。例えば、運動会やスポーツなどで動く被写体を撮るとき。被写体がカメラのシャッタースピードよりも速く動いてしまうことで、背景はきちんと撮れているのに被写体だけがブレてしまうといったことが起こります。インタビュー撮影で、被写体が話しながら身振り手振りをしていると、動いている手だけがブレていたりするのも被写体ブレです。

 このように、同じブレでも手ブレと被写体ブレでは原因が全く異なります。まずはこの点をしっかりと覚えておきましょう!

手ブレを防ぐには?

 手ブレを防ぐために重要なのは「カメラをしっかりと固定すること」です。そのためには次のような工夫をしてください。

手ぶれ防止策

①脇を締めてカメラを構えよう!
 カメラを構えるときに脇が締まっていないと手が動きやすくなり、カメラがブレやすくなります。しっかりと両脇を締めてカメラを支えましょう。スマートフォンを使うときも片手で持つのではなく、両手できちんと持つことが大切です。

脇が締まっているか、自身の撮影姿を鏡に映して確認してみることも一案
脇が締まっているか、自身の撮影姿を鏡に映して確認してみることも一案

②三脚を使おう!
 三脚を使うとカメラを固定することができるので、手ブレ防止に役立ちます。足が細い三脚ではカメラがぐらつくこともあるので、なるべく足が太くてしっかりとした三脚を選ぶとよいでしょう。

 

③壁やテーブルを利用しよう!
 三脚がない場合は、水平で安定したテーブルや台にカメラを置いたり、肘をテーブルについてカメラを支えたりする方法もあります。また、体を壁に寄りかけて固定させればカメラに振動が伝わりにくくなります。このようなちょっとした工夫も手ブレを防ぐには有効です。

 ほかにもネックストラップを張ってカメラを支える、シャッターリモコンなどを使うといった方法もあります。どうしても手持ちで撮影するしかない……というときには、シャッターを押すときに息を止めるくらいの気持ちで、動かないことを意識してみてください。

 繰り返しになりますが、手ブレを防ぐには「カメラを固定する」ことが大切。これを意識するだけで、手ブレの失敗はグッと減ります!

被写体ブレを防ぐには?

 被写体ブレを防ぐためには、覚えておきたいものがあります。それは「シャッタースピード」です。シャッタースピードとは、カメラのシャッターが開いている時間(秒数)のこと。1秒、1/2秒、1/4秒……1/125秒、1/250秒などと表示されます。

 分母の数字が大きいほどシャッターを切るスピードが速くなり、小さいと遅くなります。シャッタースピードが速いほど、動く被写体の一瞬の動きを写し止めることができます。一方、シャッタースピードが遅いと、シャッターが開いている時間に被写体の動きが写されてしまうので、被写体ブレが起きてしまうのです。

 レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラはもちろん、コンパクトデジタルカメラでもシャッタースピードを設定して撮れる機種がありますので、撮影に慣れてきたらぜひご自身でシャッタースピードを設定する撮影にもトライしてみてください。

 参考までに、こちらに被写体ごとのシャッタースピードの目安をまとめました。これが絶対ではなく、撮影時の明るさや被写体が動くスピードによっても変わるので、ご自身でも試しながら適切なシャッタースピードを見つけてください(例えば夕方や夜では光が少なくなるので、日中に比べると手ブレや被写体ブレが起きやすくなります)。

被写体の例 シャッタースピードの目安
被写体の例とシャッタースピードの目安

 ところで、もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、シャッタースピードを速くすると手ブレの防止にもなります。シャッターが開く時間が長くなると、カメラが揺れたりした際に揺れの情報も写真に反映されやすくなるためです。ですので、シャッタースピードを遅くして撮影する場合には三脚などの使用をおすすめします。

まとめ

 ブレを防ぐためにまず大切なのは、撮影したときに起こるブレが手ブレと被写体ブレのどちらなのかをしっかりと理解すること。そのうえで、対応を取っていきましょう。

 撮影する場所や時間などの環境によってもブレの起きやすさは変わるので、実際に撮影しながら経験を重ねていくと、だんだんと「この条件ではブレやすくなるな」「なら、こういう工夫や設定をしよう」ということが分かってくると思います。

 いろいろと試して、素敵な写真を撮ってくださいね!


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