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社内報に掲載/イベント撮影を成功させる5ポイント

3年におよぶコロナ禍が少しずつ落ち着きはじめ、企業においては、入社式や株主総会、永年勤続表彰など、社内外でのイベントを復活させるケースが増えているようです。社内報でそれらイベントの報告をする機会も増えていることでしょう。

そこで今回は、イベント撮影を成功に導く5つのポイントをご紹介します。イベント撮影に不安を感じている方も、これからご紹介するポイントを押さえれば、きっと大丈夫! 恐れずにチャレンジを!!

イベントの撮影に対する不安の正体は……

 イベントの写真撮影、皆さんはどうしていますか? 大きなイベントであれば、プロカメラマンに頼むこともあるでしょうが、ご自身で撮影する機会も少なくないのでは? また、社内報に載せる予定がなくても「会社の記録として撮影しておいて」などと頼まれることもあるでしょう。

 イベント撮影の難しさは「撮り直しが効かないこと」。それゆえ、実は撮影が苦手という方、あるいは新任のご担当者は、「失敗したらどうしよう…」と不安が大きくなるようです。

 そんな不安を払しょくするために、これからご紹介する5つのポイントをぜひ実践してみてください。

1.会場を下見しよう!

 セミナーや表彰イベントなどで使う会場は「ロケハン」、すなわち事前に下見しておくことをオススメします。

 例えばセミナーで講師の方を撮る際に、どのポジションからだと顔がよく見えるのか。講師の立ち位置と自分の撮影位置がどれくらい離れているのか。あるいは、表彰式であれば、表彰者がどんな動線でステージに上がり、どの位置で表彰を受けるのか。

 会場のサイズや客席との距離感なども含めて、実際にカメラを持って下見をして、これらの情報が事前に確認できておけば、当日は落ち着いて撮影することができます。

 もし、事前の下見が難しいようなら、当日早めに会場入りして確認しましょう。イベント開始前の設営準備の様子やリハーサルを撮らせてもらえるなら、それも記録資料になりますし、何より本番前の予行練習にもなります。

2. 当日のプログラムを確認しよう!

 イベントが開催されるときは、ほぼ間違いなくプログラムが組まれているはずです。ウィズワークスが毎年開催している「社内報アワード ナレッジ共有イベント」を例にして考えてみましょう。今回の「5つのポイント」はリアル開催での撮影を前提としているので、例示する「社内報アワード ナレッジ共有イベント」のプログラムもリアル開催時の内容とさせていただきます。それが下の図です。ご覧いただくと分かるように、開会→表彰式→事例発表セッション→交流会といった流れのプログラムとなっています。

「社内報アワード2017 ナレッジ共有イベント」プログラム
「社内報アワード2017 ナレッジ共有イベント」プログラム

  「表彰式」と「事例発表」の間で会場の移動があり、また、「事例発表」は複数会場で同時進行しています。こうした場合、1会場に費やせる撮影時間は限られるので、持ち時間を把握する意味でも当日のプログラムをしっかりと頭に入れておく必要があります。

 イベントを撮影する場合は、前述の会場下見と合わせて、プログラムを事前に確認し、当日の動きをシミュレーションしておきましょう!

3. 撮影の優先順位をつけよう!

 講演会やセミナーを撮影する場合、講師、客席、会場の様子など、記録しておきたいカットがいろいろあると思います。ですがやみくもに撮影してしまうと、後で「何を撮りたかったのか分からない写真だらけ」ということにもなりかねません。そこでポイントとなるのが、「優先順位をつけて撮ること」。

 例えば、①会場後方からのセミナー全体絵(正面、右、左)、②講師を含めた壇上と客席前列までフレームに入れて来場者が聴講している様子、③講師(全身、アップ)、といった具合です。

 事前に優先順位をつけておけば、順番通りに撮っていけばいいので、撮影もしやすくなるでしょう。60分のセミナーなら、①②③にかける撮影時間を20分ずつ割り振る、といった方法も取れます。

 ところで、勘の良い社内報ご担当者のあなたなら気がついたかもしれません。①を1枚の絵と見たときに、②③と撮るに従って、講師に寄っていっているんです。このように、最初に全体(引き)を撮影して、だんだん寄っていく、という撮り方は、入社式や展示会、運動会など、さまざまなイベント撮影で応用できます。寄りの写真が優先であれば、逆に「寄り→引き」の順でも構いません。

 アップの写真を撮るときに望遠レンズがない場合には、できるだけ講師の方に近寄って撮影してください。引きの写真をトリミングすると画像が粗くなりますし、ピントもぼやけてしまいます。

 優先順位をつけて撮影しておくと、撮影後の整理もしやすくなりますよ!

4. 時には待ちの姿勢で、ほしいカットを狙おう!

 表彰式での表彰者の笑顔やガッツポーズ、セミナー講師が熱弁をふるう表情や身振り手振りを交えて話す姿など、イベントでは「これはほしい!」というカットがありますよね。こういうカットを撮るときには、ただシャッターを切るのではなく、スナイパーのように「その瞬間を狙う」ことも大切です。

 被写体をよく見て、ほしい瞬間がくるまでじっと待ち、ここだというときにシャッターを押す。狙った瞬間がなかなか来ないとじれったくなるかもしれませんが、焦らず、落ち着いてその時を待ちましょう。良い写真を撮るには、待つことが大切なときもあるのです。

5. オンラインイベントの会場を撮影するときは

 限られた広さの会場に、機材があれこれ配置され、人が頻繁に移動するのが、オンラインイベントの配信会場です。こういった場所で撮影すると、意図しない物が写り込んでしまいがちです。

 そういう時は、「何を伝える写真にしたいか」を決めることが大切です。舞台裏の雰囲気を撮りたいのか、演者を撮りたいのか、裏方スタッフの頑張りを切り取りたいのか。企画のねらいを踏まえて考えてみましょう。登壇者の表情をとらえたい場合は、ズームで撮るという選択肢と、引きで撮影して後からトリミングする、という方法があります。

 また、こういった会場では動線も限られてきます。イベントの配信スタッフの邪魔をしないことも配慮しながら、どのタイミングでどのあたりまで動くのはOKなのかを、事前に確認して、会場全体がスムーズに進行できるようにしましょう。

 とはいえ、イベント当日はどうしても会場全体があわただしくなるもの。配慮しつつも、完ぺきを求めすぎず、柔軟に対応することも大事です。

まとめ

社内報制作で欠かせない「イベント撮影」について、5つのポイントをお伝えしました。改めて以下におさらいをしておきます。

「イベント撮影」5つのポイント

1. 会場の下見をする

2. 当日のプログラムを確認する

3. 撮影の優先順位をつける

4. ほしいカットを撮るときは待つ

5. オンラインイベントでは、「何を伝える写真にしたいか」を決めておく

 社内報ご担当者のあなたが撮影した写真は、会社の貴重な記録として残ります。今回ご紹介したポイントをしっかり押さえて、落ち着いて撮影に臨みましょう。

 まずはイベントの内容を把握し、事前準備をきちんと行ってください。慣れないうちはあれもこれもと欲張らずに、最低限必要な写真を確実に撮ることを心がけてくださいね!

 

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