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企業ビジョンを行動で体現できるような情報発信を目指して(明治ホールディングス株式会社)

明治ホールディングス株式会社のプレゼン担当はIR広報部の岡部 祥子さん
明治ホールディングス株式会社のプレゼンの様子。担当したのはIR広報部 IR広報グループの岡部 祥子さん

2021年10月5日(火)~8日(金)に開催した「社内報アワードONLINE EVENT 4DAYS」では、ゴールド賞受賞企業10社による、社内報制作の事例発表を行いました。「社内報ナビ」では、各社の発表内容を紹介していきます。

第9回は、明治ホールディングス株式会社様。「社内報アワード 2021」では「紙社内報部門 1冊子20ページ以上」でゴールド賞の中でも最上位となるグランプリを獲得しました。経営統合から10年後にリニューアルされたグループ報『amazing!』を通じて実現する、グループをつなぐコミュニケーションについて語ってくださいました。

食品と医薬品で「meijiらしい健康価値」を提供

 明治ホールディングスは2009年の明治製菓と明治乳業の経営統合によって設立された純粋持株会社です。明治グループは食品事業を行う株式会社 明治と、医薬品事業を行うMeiji Seikaファルマ株式会社、KMバイオロジクス株式会社によって構成されています。従業員は約18,000人。このうち海外の従業員は約3割で、国内・海外ともに32社のグループ会社があります。

 1916年に明治製菓の前身である「東京菓子」が、翌1917年には明治乳業の前身である「極東練乳」が設立され、両社は兄弟会社として成長してきました。2009年、両社のブランド力や研究開発力などを融合し、経営資源を最大限に活用することで、持続性のある成長を目指せると判断し経営統合、明治ホールディングスが発足しました。その後、2011年に再編を行い、「食・薬・栄養」をキーワードにさまざまな事業を営み、売上高は食品84%、医薬品16%となります。

 明治グループは100年以上にわたり、「おいしさ・楽しさ」の世界を拡げ、「健康・安心」への期待に応えていくことに取り組んできました。さらなる成長のための指針として2018年より「明治グループ2026ビジョン」を掲げ、2021年度からはその第2ステージとなる「2023中期経営計画」が始まりました。「2026ビジョン」の実現にあたり、2021年6月からグループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新 。食品と医薬品を併せ持つ企業グループとして、特に健康というフィールドでmeijiらしい価値を提供し、社会課題の解決に貢献していきます。

グループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新 。ロゴにも記載
グループスローガンを「健康にアイデアを」に刷新

グループ報は経営統合10周年を機にリニューアル

 グループのコミュニケーションメディアは主に3点あります。1点目は国内向けのグループ報『amazing!』です。年4回、対象をグループ国内従業員、OBとし、約20,000部を発行しています。2点目が海外向けグループ報『MEIJI JOURNAL』。年2回、英語版、中国語版を合わせて約1,000部発行しています。3点目が2021年4月にグループのポータルサイトとしてスタートした「amazing! plus」です。自動翻訳機能で英語、中国語に対応し、国や地域を超えてグループの仲間がコミュニケーションを取れるツールとなっています。その他にグループ各社のイントラサイトがあります。

 経営統合した2009年4月にグループ報『あ・うん』を創刊。2019年4月に経営統合10周年と同時にグループ報も10周年を迎え、これを機に次のステージに向け、名称を『amazing!』と変更し、内容、デザイン全てにおいて刷新を図りました。amazingには「驚くべき、素晴らしい明治グループにしていこう」という思いを込めています。さらに、amazingの音には「メ・イ・ジ」と進行形のingが含まれていることから、食と健康で一歩先を行く価値創造を目指し前進するという意味も込めました。

読者の行動につながる掘り下げた内容を目指して

 発行目的、編集方針は以下のように設定しています。

発行目的

1 理念・ビジョンを浸透
明治ブランドへの誇りを深めて日々の行動につなげてもらう

2 経営情報・社内情報の共有
会社や事業の動きを知ることで広い視野を醸成し、仕事に生かせるようにする

3 経営層と従業員、従業員同士のコミュニケーションの活性化
多様な考えや価値観を知り、活力ある組織づくりを目指す

4 自ら考え行動する機会の創出
グループの方向性や働く仲間の姿を知り、一人ひとりが自ら考え行動し、より強い明治グループにしていく
*4はリニューアル時に追加。読者が情報を知るだけではなく、行動に移せるような掘り下げた内容を発信するように意識して制作している。

 

 

編集方針

  1. わかりやすく読みやすい情報の伝え方や誌面構成、表現
  2. 世界で働く多くの仲間を登場させ、顔の見えるグループ報にする
  3. 経営トップをはじめさまざまな経営陣に登場してもらい、目指す方向性や考えをしっかり伝える
  4. 明治グループをつなぐコミュニケーションツールとして、グループ全体を見渡したバランスの取れた企画・編集をする

 

 全体36ページのうち、巻頭に10〜12ページの特集を掲載し読者に印象付けるようにしています。弊社グループが海外事業を強化していることから、海外ビジネスの取り組みや、海外への視点や意識を高めてもらう企画にも力を入れています。

 制作は、グループ各社広報と、グループの広告制作や販売促進を行う明治アドエージェンシーおよび外部の制作会社とで、一体となって進めています。また明治とMeiji Seikaファルマには各事業所に編集委員を置き、情報提供や原稿依頼、取材をお願いしています。

グループ報『amazing!』の編集体制
グループ報『amazing!』の編集体制。グループ各社広報と、グループの広告代理店、外部の制作会社、編集委員と協働で制作

部門横断ブランドにフォーカスした特集企画

 今回賞をいただいた2021年冬号の巻頭特集は「『TANPACT』で日本を元気に!」という企画です。「TANPACT」という商品は2020年3月に明治より発売されました。日本人のたんぱく質摂取量が1950年代の水準にまで落ちているという社会課題を解決したいという思いから、手軽においしくたんぱく質を摂取できる製品として生まれました。

 今回、特集として取り上げたポイントとして、「TANPACT」が「健康にアイデアを」を体現した商品であること、たんぱく質摂取不足という社会課題と向き合っていること、初めての大規模な部門横断によって生まれたブランドであることがあります。グループが目指す健康価値への理解促進と、従業員のモチベーションアップを目的として企画しました。

 扉ページでは、商品化に携わった従業員が「TANPACT」に寄り添ったり、持ち上げたりしている写真で、多くの仲間から生まれた商品であることをビジュアルで訴求しました。制作時期は在宅勤務のため日程調整が難しかったのですが、誌面サンプルを制作会社に作ってもらい、一人ひとりに「こういうポーズで」と具体的にお願いして撮影を進めました。
 (※以下、ご紹介する誌面は、個人情報保護のため所属部署とお名前を加工しています)

扉ページ
扉ページ。部門横断商品として、多くの従業員から生まれた商品であることをビジュアルで訴求。テレワーク中でも工夫次第でこのデザインを実現したのは、すごい

 次のページではマーケティング本部長に商品開発の背景や思い、今後の展開などをインタビューしました。伝えたいことが多く文字がぎっしりと入っていますが、イラストを入れて読みやすくなるよう工夫しました。続いて、開発スタートから発売までにどのような苦労や頑張りがあったのか、開発、デザイン、宣伝の仕事に焦点を絞って紹介しています。取材では横のつながりの大切さについての話を聞くこともできました。

商品開発の背景や思い、今後の展開などをインタビュー
商品開発の背景や思い、今後の展開などをインタビューし、「TANPACT」が「健康にアイデアを」を体現している商品であることを伝えた。文字が多いが、イラストを入れて読みやすく、圧迫感を感じさせないようにしている
「TANPACT」の開発、デザイン、宣伝の仕事を紹介
「TANPACT」の開発から、実際発売されるまでに、どのような苦労や頑張りがあったか、開発、デザイン、宣伝の仕事を紹介

 次の見開き右ページでは他社のご担当者に出ていただき、社外とも連携したブランドであることを伝えました。左ページはマーケティング担当者にインタビューし、コロナ禍で予定していたプロモーションが実施できない、緊急事態宣言により店舗を訪問できないなどの苦労がありながら、より多くのお客さまに「TANPACT」の価値を提供していこうという意気込みを引き出しました。

右ページには他社の担当者が登場。左ページはマーケティング担当者が登場
右ページでは、他社の担当者が登場し、会社の垣根を超えて社会課題に向けて取り組んでいることを紹介。左ページは、マーケティング担当者がコロナ禍での苦労や頑張りを伝えた

 さらに次のページでは支社の営業現場での2つの事例を紹介し、店頭試食販売ができなくなり商品価値を伝えるために動画を自作したなど、コロナをきっかけとした新たなチャレンジを取り上げました。最後に長年たんぱく質研究をしてきたメンバーにその役割やお薦めの摂取方法などを教えてもらい、一人ひとりがたんぱく質摂取を意識できる内容としました。

営業現場でのコロナ禍における売り場づくりについて、好事例を取り上げた
営業現場でのコロナ禍における売り場づくりについて、支社の好事例を取り上げた
ラストのページ
ラストのページ。長年たんぱく質研究に携わってきたメンバーに、たんぱく質の役割やおすすめの摂取方法などを取材

 今回の特集では、グループ報制作でもWeb取材が定着し、コロナをきっかけに新たなチャレンジができました。発行後Webアンケートをしたところ、「従業員の活躍が伝わり元気をもらえた」「『TANPACT』を多くの人が支え、成長させようとしている意欲を感じた」などの声が寄せられ、従業員のモチベーションアップにしっかりとつながっていることがわかり、『amazing!』がコミュニケーションツールとして重要な役割を果たしていると実感できました。

meijiらしいワクワクする情報発信をしていきたい

 受賞号の定例企画についても簡単にご紹介します。

受賞号の定例企画

  1.  新春 トップメッセージ   ※冬号のみ
  2. 2021年の抱負(海外も含め80人のメンバーが登場) 冬号のみ
  3. information(ちょっとしたお知らせやニュースなど)
  4. Synapse(新製品とそれに込められた思いを紹介)
  5. meijiがつなぐサステナブルな未来(テーマに沿って社会の動きとグループの取り組みを紹介。「食品ロスの削減」「人権問題」「気候変動」などを取り上げた)
  6. ニュースBOX(グループ各社のニュース)
  7. グループスローガン(スローガンの理解促進と体現に向けた思いや活動を紹介)
  8. 外からの目(外部有識者に明治グループへの期待や課題を語っていただく)
  9. 職場ウォッチング(グループの仲間について知り、相互理解を深める)
  10. Amazing Park!(国内外の明治グループの仲間が寄稿と画像で登場)

 2021年4月にポータルサイト「amazing! plus」がスタートしたことにより、今後は発信情報を整理しながら多角的なインターナルコミュニケーションを推進していきたいと思っています。読まれるグループ報としてコンテンツの充実、深掘りした情報発信は、継続課題となります。また、「2026ビジョン」の実現に向け、一人ひとりが「健康にアイデアを」を理解し体現していけるよう、meijiらしい健康価値や仲間の挑戦している姿、グローバルに成長していくmeijiブランドなど、ワクワクするような情報を引き続き発信していきたいです。

 

  • グループ報『amazing! 』 
    創刊:2019年
    発行部数:約20,000部
    仕様:A4判、4色、36ページ
    発行頻度:季刊
    URL:https://www.meiji.com/

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