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社員が主役になれる社内報づくり(大和ハウス工業株式会社)

同社広報企画室 企画アーカイブグループの林 茉利奈さん
プレゼンテーションを担当された、同社広報企画室 企画アーカイブグループの林 茉利奈さん

2020年10月6日(火)~9日(金)に開催した「社内報アワードONLINE EVENT 4DAYS」では、上位入賞を果たした優秀企業10社による、社内報制作の事例発表を行いました。「社内報ナビ」では、各社の発表内容を紹介していきます。

第9回は、大和ハウス工業株式会社様。「社内報アワード2020」では『なごみ』2・3月号が、紙社内報1冊子部門(20ページ以上)でゴールド賞に輝きました。受賞企画の実施に至った経緯や、インターナルコミュニケーションの要となるものについて、広報企画室 企画アーカイブグループの林 茉利奈さんがお話しくださいました。

創業の精神を受け継ぐグループ報『なごみ』

 私は2015年に入社して本社広報企画室に配属となり、2017年より社内報制作業務に携わっています。

 弊社は1955年創業、グループの従業員数が約7万人、事業所は国内に71カ所、9工場、1研究所があります。海外へは20の国と地域に進出しており、グループ会社は現在424社です。大和ハウス工業という社名の通り、住宅をコア事業とするメーカーですが、現在はその枠を超えて、物流施設、ホテル、スポーツクラブ、ホームセンターの建設から運営まで、さまざまな事業を展開しています。創業者の石橋 信夫はたくさんの言葉を私たちに残しており、それが社員の歩むべき指針にもなっています。例えば、「何をしたら儲かるかという発想でことにあたるな。どういう商品が、どういう事業が世の中のためになるかを考えろ」。この創業者の考え方で何事にもあたるようにと、教育を受けています

 社内報は創業から3年経った1958年に創刊しました。現在の発行部数は約6万部、28~32ページ、フルカラー、偶数月の月末発行の隔月刊で、グループの全従業員、派遣・アルバイト社員、OBを対象に配布しています。制作体制は専任2名、兼任1名、外注は誌面デザイン、イラストなどで、基本的な企画、取材、インタビュー、撮影などは自前でやっています。

 赤いダルマのような妖精「なごむん」がグループ報のキャラクターです。2013年のリニューアル時に社内公募で選ばれました。性格はズボラだけど根は真面目で素直。性格は後付けですが、こういうキャラクターだと使いやすく、特に啓蒙系の企画に登場させています。

「なごむん」は2013年のリニューアル時に社内公募で選ばれた
「なごむん」は2013年のリニューアル時に社内公募で選ばれた。性格はズボラだけど根は真面目で素直

 創業者・石橋の夢は「創業100周年に売上高10兆円の企業グループを目指す」。この夢の達成に向けてグループ全従業員に高い志を持ってもらうことを編集方針としています。
 社内報の発行目的は、以下に記した4点です。

創業者の言葉が社内報の編集方針にも根付いている
創業者の言葉が、今も従業員の精神的支柱となり、社内報の編集方針にも根付いている

 編集方針と発行目的は大きくは変えていません。基本姿勢をぶれさせることなく、「日々大切にしていること」をブラッシュアップしながらつくっています。

大切にしていること、「共感」から「自分ごと」に

 今、私たちが大切にしていることは2つあります。1つ目は「グループで働く誰もが主役になれる社内報」。2つ目が「連載企画でも飽きさせない」ことです。今回の受賞にあたっては、特にこの1つ目を評価していただきました。

 この2点をブレさせないために、「読者の共感どころをつくる」ことを大事にしています。例えば、社員が出てくる記事を読み終えたときの感想として、「これって一部のすごい人の話で、私とは出来が違う」と捉えられてしまうと寂しいですし、社内報としてもう少し果たせる役割があるのではないかと思います。「この人すごいね」と興味を抱かせるところから始まり、「私もできるかも。やってみようかな」と一歩踏み出させるところまで持っていきたい。新規プロジェクトの紹介でも、「私の業務には関係ないから読み飛ばそう」ではなく、まず興味から始まり、「私にも関係あるかも。業務に使えるかも」と思ってもらえるように、編集の視点を読者に寄せていくことを心がけています。

 読者が「共感」をきっかけに「自分ごと」として、捉えてもらえたら、新規プロジェクトや中期経営計画、会社の新しい取り組みに際してこれまで以上に興味を持ち、会社への愛着もわいてくるはず。どんなことも「自分ごと」として捉える気持ちが隣の部署、隣の事業への興味につながっていくと思うのです。この考えに基づき、制作に当たってはいかに共感どころをつくれるかを何度も見直しています。

恒例の内容でも切り口を変え、取材でその人らしさを引き出す

 今回賞をいただいた2020年2・3月号をご紹介します。2・3月号は毎年、社内表彰の受賞者を紹介しています。優秀な成績を残した社員が社長から直接労ってもらえる社員の憧れの賞です。受賞者の励みにしてもらい、読んだ社員のモチベーション向上も図りたいと、毎年誌面全体の3分の1強のページを割いています。

 毎年の恒例企画なので読者に飽きられないように、毎年、どんなふうに紹介の切り口を変えるか、アイデアをひねり出します。意識するのは「受賞者は元から仕事ができる特別な人ではない」ということ。毎年の取材でほとんどの受賞者が「大したことはやっていない」と言います。自分が長けた存在だという意識はなく、ただ実直に目の前の業務に取り組んでいる、それが受賞者の共通点です。当たり前のことを当たり前にやる姿勢を持った上で、その人の個性や長所がキラッと光っている、そういう人が社長賞を受賞しているのです。

 取材を重ねるうちにそう気付き、この切り口を意識することで、先ほどの「共感」という入り口から「自分ごと」につなげていけると思いました。「等身大の受賞者の個性や長所を紹介し、自分でもマネできることを読者に見つけてもらう」。これをテーマに、社内報を制作しています。

 企画の展開で気を付けているのは、以下の点です。

企画の展開で気を付けていること

  • 目を引く、生き生きとした表情・ポーズの写真を使う
  • 内容が一目でつかめ、興味を引く見出しをつける
  • 同じ企画内でも、必要に応じてページごとにテイストを変える

 毎年、一見すると似た経歴を持つ受賞者がいます。しかし、人が変わると使う言葉が変わり、使う言葉が変わるとページ全体の色も変わってきます。その人らしさをいかに引き出せるか、頭をフル回転させながら取材しています。

連載企画もあくまで人が主役を貫く

 『なごみ』は計10ページの特集と、それ以外の連載企画で構成しています。連載企画には、事業所や役員、プロジェクト紹介などさまざまなコーナーがありますが、どれも人を通して紹介することを意識しています。

連載企画

技術・商品・建築物紹介「ダイワザ」


 テーマは「ニュースリリースの裏側に迫る」。商品開発の裏側を知る人や、新しい建物を造った工事担当者などから、表舞台には出てこない隠れたエピソードや思いを対談でざっくばらんに語ってもらっています。住宅展示場に掲出したい、お客さまに配りたいという声をよくもらう好企画です。

 

「チャレンジSDGs」


 「SDGsという言葉を聞いたことはあるけれど、実際に何をしたらいいかわからない」という悩みを抱えた社員もいます。そこで基本から事例まで幅広く紹介しています。この企画に限らず、写真なしで紹介できる内容でも、なるべく社員に登場してもらうことも心がけています。

「私のお気に入り」

 役員、グループ会社社長の趣味や特技を通して人柄を紹介する企画です。仕事の話は一切なしのため、「普段の顔と違う!」「意外だった!」といった感想が届くこともしばしば。

 

「D’s World Press」

 海外の事業所紹介。ここでも主役は事業、国・地域ではなく、事業所で働く社員です。苦労話、現地スタッフとのコミュニケーションの取り方、現地の一風変わった文化・習慣などを交え、楽しみながら読んでもらいたい企画です。

 

事業所・グループ会社拠点紹介「なごむんがいく!」

 なごむんが全国に出張し、事業所を訪問・紹介する人気企画。とにかく人を出す、ということで誌面にものすごい数の人が登場します。取材時に動画も撮影して、3~4分にまとめたものをイントラネットで配信することで、誌面だけでは伝わらない現場の雰囲気を伝えています。当社に内定した新卒採用社に会社の雰囲気を伝える手段としても活用されています。

 現在、テレワークの普及にともない、冊子を社員の手元に届けづらい状況になりつつあります。グループ全従業員に届く唯一の媒体として、これからの時代におけるグループ報『なごみ』の在り方については、鋭意検討中です。

 

 

  • 紙社内報『なごみ』概要      
    創刊:1958年
    発行部数:約6万部
    仕様:A4判、4色、28~32ページ
    発行頻度:隔月刊(偶数月の月末発行)

  • 会社情報
    URL: https://www.daiwahouse.co.jp/

 


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