皆さんは社内報の誌面デザインをどのように決めていますか? いつも似たようなデザインでは読者が飽きてしまい、伝えるべきことが伝わらなくなってしまいます。それでは社内報を発行する意味が激減……。
魅力的なデザインの社内報を作っているご担当者は、紙、Webを問わず、デザインのヒントを日々探している方が多いようです。どんなところに目を向け、アンテナを張っているのでしょう?
① 雑誌やフリーペーパー
書店や図書館、社内のラックなどで「おや?」と気になった雑誌をヒントにする。これは本当にたくさんのご担当者が実践していること。ビジネス誌やスポーツ雑誌のインタビューには、社長インタビューなどのレイアウトや見出しの入れ方、写真の撮り方の参考になるデザインがたくさんありますし、ビジネス誌のグラフや数字の見せ方は、決算報告など数字を扱う記事の参考になります。
また、女性誌のファッションページは、若手社員をターゲットにした企画や、社員紹介企画に応用できそうなデザインがあります。人気のショップ紹介コーナーは、支店紹介の記事のヒントになりそうです。
コンビニや駅、カフェなどで入手できるフリーペーパーやパンフレット、家に届いたダイレクトメールも、よく観察すると、社内報のヒントが見つかることが。電車の中吊り広告を社内報にアレンジする事例もあるんですよ。
雑誌やフリーペーパを見ることは、一番身近で始めやすいヒント集めです。まだ実践していない方は、ぜひやってみてください。
② YouTubeやTikTok、LINE
「動画社内報を出しているわけじゃないから」と、アンテナを圏外にしてはいけません。そのエッセンスを紙やWebの社内報のデザインに落とし込むのです。
実際に、LINEのトーク画面をヒントに対話形式の記事を作っている社内報の事例はたくさんありますし、単純に模すのではなく、そこに自社の社内報ならではのキャラクターを入れ込んだりして親近感をアップしている事例もあります。紙の社内報でも、ポーズや文字デザインなどを工夫すれば、YouTube風の見せ方ができます。
特に若手社員をターゲットにした企画では、今のトレンドをデザインに反映させるのは重要ポイントです。
③ テレビ番組
テレビ番組のコンテンツや見せ方そのものももちろんですが、番組名も参考にしたいものです。人気番組の番組名をヒントに社内報の企画を立案した事例はたくさんあります。やはり人気のテレビ番組は認知度が高く、それをイメージさせるタイトルが社内報に登場すると、思わずページをめくってしまう……、という効果があるようです。
ただし、著作権にはくれぐれもご注意ください。番組名そのままを使うことは、社外公開はしない前提の社内報といえども、厳禁です。記事の信頼度を上げるためにニュースの画面をキャプチャして掲載したり、新聞や雑誌の記事の切り抜きを掲載することも、必ず掲載許諾をとってからにしましょう。
デザイナーとイメージを共有しよう
雑誌やYouTubeなどがデザインのヒントになるのはお分かりいただけたと思いますが、実際に社内報を作るときは、デザイナーとイメージを共有しましょう。例えば、「おしゃれな雑誌風にしたい」というリクエストを言葉で伝えるだけでは、おしゃれの方向性がわかりませんし、雑誌風といっても、世の中にはさまざまなジャンルがあり、どのような雑誌なのか判断ができません。
でも、「こんなイメージです」とヒントにしたい雑誌や動画を共有すれば、デザイナーもすぐに理解できるはずです。
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