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従業員の疑問に全力で向き合い、解決に導く工夫が満載!(キリンホールディングス株式会社)

「社内報アワード2022」コンクールのWeb/アプリ社内報部門 企画単体において、3企画がゴールド賞に輝くという快挙を成し遂げたキリンホールディングス株式会社。
10月12日に開催されたオンラインイベントでは、キリングループにおけるインターナルコミュニケーションの方針とともに、全9部門を通して最高得点(94.5点)を叩き出した企画「なぜ今、『働きがい』なのか」について、素晴らしいプレゼンテーションが行われました。

「社内報アワード2022」全部門での最高得点
Web/アプリ社内報部門 企画単体
ゴールド賞(グランプリ)受賞

「なぜ今、『働きがい』なのか」

【プレゼンテーター】
キリンホールディングス株式会社
経営企画部
髙島 与佳(あたか)さん

髙島さんは2022年10月から同社経営企画部に異動
髙島さんは2022年9月まで同社コーポレートコミュニケーション部に所属し、グランプリ企画をご担当。10月から同社経営企画部に異動

会社の未来に「ワクワク」を感じてもらうWebサイト

 今回3企画でゴールド賞をいただきましたWeb社内報『KIRIN Now』は、紙のグループ報『きりん』に代わり2021年6月に開設したインターナルブランディングWebサイトです。コンセプトは、「ワクワク続々」。国内グループ企業に所属する全従業員に向け、キリングループの未来にワクワクする情報を届けるメディアと定義づけています。

 発行目的は、以下の3点です。

『KIRIN Now』の発行目的

1:「KV2027」および中計の達成に貢献する。
2:CSVの自分ごと化、理解から共感や体現を目指す。
3:グループ会社の全従業員が知るべき情報を発信する。

 1の「KV2027」とは、キリングループが2027年に目指す姿をまとめた長期経営構想のことで、その姿として、キリングループが事業展開する「食、医、ヘルスサイエンス」の3領域それぞれにおいて価値を創造し、世界のCSV先進企業となることを掲げています。コアターゲットは、若手リーダーやリーダー予備軍に当たる30代。理由は、この世代を刺激することが、その上下の世代に波及効果をもたらし、会社全体として成長できると考えたからです。
クリエイティング・シェアード・バリュー:事業を通じて社会課題を解決すること

紙のグループ報『きりん』に代わりWebグループ報を2021年6月に開設
紙のグループ報『きりん』に代わりWebグループ報を2021年6月に開設(クリックして拡大)

目指したのは、現場情報の受信装置になること

 KV2027で掲げた2027年の目指す姿である「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」になるためには、何をどうしていけばいいのか。その達成に向けた道筋を示し、従業員一人ひとりに熟考してもらうことが、コーポレートコミュニケーション部の使命であり、『KIRIN Now』の役割。そう私たちは考え、従業員コミュニケーションを活発にするためのコンテンツを、特集、連載、資料ライブラリーの3つに分類して発信しています。

 編集方針と機能は開設時に、それぞれ3点を設定しました。

編集方針

1:共感できるポイントを作る。
2:挑戦につながるマインド、行動の盛り込みを行う。
3:本音が伝わる企画を立案・発信する。

 

機能

1:経営の原典として機能させるために、正しい情報をしっかり伝える。
2:主役は従業員。現場情報の受信装置になる。
3:従業員の声が活発に行きあうような双方向コミュニケーションの場を作る(いいねボタンの代わりにワクワクボタンを設定。掲載されている方から直接コメントバックがもらえるコメント欄の仕掛けなどを行う)。

 

 特に意識しているのは、機能2です。我々制作者は経営に近いポジションのため、ともすれば経営寄りの情報発信になりがちですが、経営と従業員の懸け橋となるという気持ちを持ち、常に従業員の視点で企画を行うように心がけています。トップダウンの情報発信だけに決してならず、従業員の考えや疑問を経営側に伝えることも大切にしています。

従業員の考えや疑問を経営側に伝えることを、編集部は大切にしている
従業員の考えや疑問を経営側に伝えることを、編集部は大切にしている

働き方ではなく、働きがいを問う意味とは

 その想いをうまく形にできたのが、今回高評価をいただいた特集「なぜ今、『働きがい』なのか」です。

 「働きがい」をテーマに設定したのは、2020年7月から新たな働き方として「『働きがい』改革 KIRIN Work Style3.0」を推進していることが理由です。「働き方改革」は数年前から世の中で盛んに言われるようになりましたが、当グループが打ち出したのは「働きがい改革」。会社からは、コロナ禍により生じた環境の変化を「機会」として捉え、仕事の意義や目的を確認しながら、「加速・変革・やめる・縮小」の4つの観点で仕事を見直すサイクルを定期的に回し、仕事への意欲や達成感を高めることで働きがいにつなげることを目指す、との解説がありましたが、私個人の正直な感想としては、世の中でよく聞く「働き方改革」との違いに疑問を感じ、どうアクションを起こせばいいのかわからないといったモヤモヤした気持ちが芽生えたものです。こういったモヤモヤを従業員の皆さんも抱えているのではないかといった仮説を持ち、しっかり疑問や課題に向き合い、従業員の皆さんに発信していくことが、私たちの役目です。

 そこで今回の企画を立案することにしたのですが、まずは皆がどう受け止めているかを探るために、身近な従業員50名にアンケートを取ることに。集まった声の一例がこちらです。

身近な従業員50名にアンケートを取った結果、集まった声の一例
身近な従業員50名にアンケートを取った結果、集まった声の一例

 アンケートから浮かび上がったのは、自分の目指す姿や発展的な働きがいを明確に持っている人は「働きがい改革」を大きな成長のチャンスと捉えている一方で、それを持てていない人は、何を変えたらいいのかわからず、働きがい改革をどう活用すればいいのかイメージできていない、ということでした。これを課題として本企画では、今なぜ「働きがい」を考えることが必要かを知り、自問自答の結果として「働きがい改革」に主体的に取り組む人を増やすことを目指しました。

 ターゲットは、以下3タイプの人を設定しました。

1:何を改革すればいいかわからない人。
2:仕事に忙殺され、働きがい改革どころではない人。
3:働きがい改革で何かしらの制度を使っているものの、創出した時間を有意義に使えていない人。

自問自答を促すワークシートが成功のカギ

 こうした人たちに響く内容は何か。働きがい改革を主導する人事総務部とともに、議論を重ねた結果、人事総務部長へのインタビュー、ワークシート、事例紹介、動画の4つのパートから構成することにしました。具体的な内容は以下になります。

Part1:インタビュー「あなたにとって、『働きがい』とは」
なぜ「働き方改革」ではなく、「働きがい改革」なのか。「働きがい」はなぜ必要なのか、といった素朴な疑問に、人事総務部長がインタビュー形式で丁寧に回答。

 

Part2:ワークシート「自分の『働きがい』を見つめ直す」
そのための設問を掲載。併せて使い方も明記し、従業員が活用しやすいように工夫。

 

Part3:「私はこうして『働きがい』を実感した」
「働きがい」を持って自分を成長させ、社内外の経験を仕事に還流させている6人の事例を紹介。

 

Part4:動画コンテンツ「働きがい改革のモヤモヤを解消!」
文字だけでは伝わらない「想い」を伝えるために、わかりやすい動画を活用。

インタビュー、ワークシート、事例紹介、動画の4つのパートから構成
人事総務部長へのインタビュー、ワークシート、事例紹介、動画の4つのパートから構成

 この中で、最も難航したのは、Part2のワークシートです。このシートでは、個人のキャリアの志向ややりがい、それが会社の方向性とどう重なるか、ありたい姿に向けてどんなことが必要か、という風に順を追って考えられるように5つの問いを用意したのですが、最初は何を問いかけたらよいのかまったく思いつかず、企画が進まない期間が続きました。そんなとき、助け舟を出してくれたのが、当時の人事担当役員です。「働きがいとは、抽象的だからこそ考える価値がある」「働きがい改革とは、働く中身の改革。そこにやりがいを感じるからこそ、生産性や創造性が上がるのでは?」というコメントと共に具体的なアドバイスをいただいたおかげで、方向性が定まり、作成がぐっと進みました。問いかけにしてはやや長めの文字量ですが、これはしっかり向き合ってもらうためにあえてしたこと。また、リーダーや身近な人に問いかけてもらいそれに答えてほしい、といった使い方を明示したのもポイントです。

「なぜ『働きがい』なのか」掲載ページ

(クリックして拡大)
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実際のページから一部を抜粋(クリックして拡大)
実際のページから一部を抜粋(クリックして拡大)

読むだけで終わらず、行動変容につなげる

 本企画は社内でも好評でしたが、何より収穫だったのは、以下の3点を明らかにできたことです。

 先に述べたように、始めたときは私自身も「働きがい改革」に疑問やモヤモヤした気持ちを感じていた中で課題の設定からスタートした企画でしたが担当部署の人事総務部と議論を重ね従業員の疑問の解決や、具体的なアクションまで企画にできたこと、、それに加え、従業員に納得感を持って受け入れられたことで本当にこの企画に取り組んでよかったと感じています。この特集を発信したのは約1年前ですが、最近では「働きがい改革」が自分事化している人も増えてきたのでは……と感じることもあり、本特集が経営に少しでも貢献できていたらうれしいです。

 今後も、「従業員コミュニケーションで経営に貢献する」という志のもと、我々コーポレートコミュニケーション部の「コミュニケーションの専門部隊」という強みをいか、KIRIN Nowが経営ツールとしての役割を発揮できるようにチャレンジを続けていきます。

担当部署の目的・目標を明確に持ち、ぶらさずに前進することが何より大切
インターナルコミュニケーション担当部署の目的・目標を明確に持ち、ぶれずに前進することが何より大切

 

 

 

インターナルブランディングWebサイト『KIRIN Now』
創刊:2021年6月
閲覧対象者:正社員、契約・派遣社員、パート・アルバイト、内定者
閲覧環境:私用PC、デバイスからのアクセス可
発行頻度:週に1~3回(月7~14回)
会社情報:https://www.kirinholdings.com/jp/

 


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