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“ながら聞き”のラジオ社内報は、浸透施策のニューヒーロー!?

総務省の「情報通信白書 令和3年版」を見ると、コロナ禍をきっかけに導入が進んだテレワークは、一定程度定着傾向にあることがうかがえます。その状況下で懸念されているのが社内コミュニケーションの低下で、各社さまざまな施策に取り組んでいます。そこで関心を集めているのが、ラジオ社内報。ただ、興味を示しつつも踏み出せず……という企業が多いのも確か。ラジオ社内報のメリットはどんなことがあるのでしょう? 企業の社内ラジオを制作してきたオフィスエンニチの高間 俊輔さんに、社内報ナビ取材班のTinaが聞きました。

 

オフィスエンニチ
高間 俊輔さん
たかま・しゅんすけ/1979年生まれ。関西学院大学商学部を卒業し、医療関係、人事関係の分野で活躍した後、音楽好きとコーチング、キャリアコンサルタントの資格を生かしてラジオ社内報制作の世界へ。大手ゴム製品製造企業などでラジオ社内報を手掛ける。制作したFactorismRadio(Podcast 番組)は、ニッポン放送主催の「JAPAN PODCAST AWARDS 2021」推薦作品に。

ラジオ社内報、実は手軽に制作できる

よく、「動画は文字の5,000倍の情報量がある」と言われます。声の情報量はいかがですか?

ご想像の通り、音声情報は動画に比べて情報は圧倒的に少ないです。でもそれが強みでもあります。情報量が少ないために、脳への負荷も少ないと考えられているんです。つまりラジオは脳への負荷が小さく、聞いてもらいやすいツールと言えます。

ラジオ番組を作るというと、準備が大変そうなイメージです。

いえいえ。手軽に制作できるんですよ。企画の内容を詰めたり、インタビュー時の質問内容を検討したりするのは、どの媒体も同じですが、ラジオの場合は録音機材を準備したら、すぐに録音スタート。収録後は、紙やWebといった媒体と違って、誤字脱字のチェックやタイトル考案などの労力がありませんから、編集時間は圧倒的に少なくなります。動画と違って顔出しをしなくてよいので、出演者は服装や髪型の気遣いも無用です。そのため、社内の巻き込みがしやすくなります。

「ながら聞き」でファン獲得&記憶に残す

手軽に制作できる、というのは意外です。ラジオ社内報の特徴を教えてください。

一言で言うと、「社員をファンにし、記憶に残りやすい」ことです。下記をご覧ください。

 

資料提供:オフィスエンニチ
「ファンを増やす」「重要事項を認識させる」「記憶に残す」という点で、ラジオ社内報にはメリットが多そうだ。資料提供:オフィスエンニチ(クリックして拡大)

 

実は「声」はさまざまな表情を持っていて、話し手の人柄が伝わりやすいという一面もあります。先程「動画と違って顔出しをしなくてよいので、服装や髪型の気遣いも無用」とお話しましたが、カメラが回って撮られていると思うと、誰でも緊張して「かっこよく見せたい」と身構えてしまいますよね。そういった緊張感が、ラジオ収録にはあまりないのです。リラックスしているから、素の人柄が出やすくなるんです。

資料を見ると、「ファンを増やしやすい」のは、「ながらメディアのため、最後まで聞かれやすい」とあります。ながら聞きでファンになるものでしょうか……?

なるんですよ~。ラジオは基本、みなさん「ながら聞き」だと思うんです。仕事をしながら、家事をしながら、車を運転しながら、ラジオをなんとなく聞いていることがほとんどではないですか? だけど、「この声、ステキだな」とか「いい曲だな」、「良いフレーズだな」と魅せられることってあるでしょう。しかも「ながら聞き」だと、自然と最後まで聞いてしまいます。

確かに! でも、「重要な内容であると認識させやすい」というのも、「ながら聞き」と相反している印象があります。

一度ではなく、繰り返し「ながら聞き」していたら、どうでしょう? 何度も聞くうちに自然と記憶にインプットされていく。これがラジオの強みなんです。

 

資料提供:オフィスエンニチ
ファンを増やしやすいことを示した実験結果もあるそうだ。資料提供:オフィスエンニチ(クリックして拡大)
資料提供:オフィスエンニチ
くり返し聞くことで記憶に残りやすくなることの実験も。資料提供:オフィスエンニチ(クリックして拡大)

ラジオ社内報の事例としては、社員が部署紹介して昼休みに流したり、新入社員が先輩社員にインタビューしたりというものがあります。高間さんが手掛けるラジオ社内報はそういった事例とは全く違っていて、驚きました。音質も良くて、まるでFMラジオのようです。

ありがとうございます! 声のトーンや話し方を含め、音質にはこだわっています。というのは、ラジオの音質が良いと、重要な内容だと認識されやすいんです。これも実験結果が出ています。

 

資料提供:オフィスエンニチ
雑音が多かいなどクオリティの低い音質だと、聞き手は「重要な内容である」と認識してくれないため、クオリティの高い音質で実施することが必要。資料提供:オフィスエンニチ(クリックして拡大)

ラジオ社内報がどんなっものか理解するためには、実際に聞くに限りますよね。弊社制作ディレクターへのインタビュー番組を即席で作ってもらったので、デモ版としてお聞きください。

 

18分ほどのコンテンツの冒頭3分程をご紹介いたします

 

この時は、ちゃちゃっと機材を準備して、すぐに録音を開始しました。確か、3日後くらいには納品しましたよね。もちろん事前に、どのような質問をするかといったすり合わせをしておきますが、事前準備をしっかりやっておけば、収録から編集、納品まではかなり短期間でできますよ。

導入企業における実際の効果

高間さんが手掛けているラジオ社内報では、実際にどんな反応が得られていますか?

これまで180回以上オンエアしてきた株式会社リゲッタ様で行った調査結果がこちらです。社長の「自分の言葉で想いを伝えたい」という意向から始まり、社長の考えや価値観、仕事への姿勢を毎週2回(各回20分)、発信しました。この企画が好反応だったので、リーダー陣の話す力の向上と部門間の理解促進を図る企画がスタートしました。

ラジオ社内報を行った効果

●  社長の考えを理解できた社員 6割
●  社長の考えに共感した社員 5割近く
●  他部門への理解が深まった社員 6割超
●  意識や行動に変化があった社員 8割

確かに、デモ版を聞くと、「ながら聞き」でも引き込まれるというか、印象に残るのが実感できました。もっとラジオ社内報について詳しく伺いたいところですが、「社内報アワード2022ONLINE EVENT」でもラジオ社内報についてご紹介してくださるそうですね。

はい。10月12日(水)12:00から、CHANNEL2でお話しするので、ぜひご覧ください。そしてラジオ社内報の効果を知ってください!

 

 

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