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社内報 企画のネタ/テーマ「ESG、SDGs、サステナビリティ」

社内報ご担当者が常に抱えている悩み、それは企画のネタ探しではないでしょうか。「自社の従業員に興味を持ってもらう企画とは?」「他社ではどんな企画を立てているのだろう」と考え続けるご担当者も多いことでしょう。

そんな皆さまに社内報企画のヒントにしていただこうと、弊社が開催している「社内報アワード」に寄せられた数多くの企画事例を、ジャンルごとに厳選してご紹介します。貴社の社内報をより一層充実させるために、参考にしてください。今回のテーマは「ESG、SDGs、サステナビリティ」です。

特集 ―誰も置き去りにしない―
SDGsって何?
(三洋化成工業株式会社/『三洋だより』)

SDGsが社会全体にこれほど認知される前に実施された企画で、この言葉を知らない従業員にも、タイトル通り“置き去りにしない”ように、わかりやすく、それでいて自社がすべきことをしっかりと伝えた。

最初に、「ウミガメの鼻にストローが刺さっていた話」を提示して興味を喚起してから、「SDGsってなあに?」という見出しで全17マークを紹介&身近に感じさせるエピソードを提示。その後、SDGsを自分ごと化してもらうために、従業員にインサイドアウト・アウトサイドインをゲーム感覚で体感してもらった様子をレポート。そうしてSDGsが身近になったところで、自社が今後どういう取り組みをしていくのかを、経営サイドから発信。おまけ的に社内報編集部から、SDGsを日頃から考えてもらうために、社是唱和時に心のなかで一言加える提案を行い、最後まで柔らかい雰囲気でSDGsを伝えきった。

未来を守る、環境を守る

全11ページで構成。「お客様からの信頼を確保するためには、品質管理と同様に環境への配慮も欠かせない」ことを読者に訴求するため、職場における環境管理を採り上げた。出だしでは、「環境とは何なのか」「なぜ企業が環境管理に取り組むのか」といった基本的な解説。その後、自社の取り組みを紹介し、それらを遂行する現場(部署、チーム、工場など)の具体的アクションをレポート。総括として、技術部長から「環境を守るための3か条」を提示し、従業員の環境管理に対する決意も併せて紹介することで、自分ごと化を図った。

[鉄鋼]

「サステナビリティ」でビジネスチャンスをつかもう!

SDGs、ESGと親和性の高い事業を行い、この分野に注力しているにもかかわらず、「自身の業務がどのようにSDGs、ESGに結びついているのかわからない」という社員が多い現状を打破するための企画。

まずは地球上で起きている問題を、数字を切り口に提示するとともに、SDGsについても説明。次に、サステナビリティ推進室の担当者と若手社員による座談会で、自社の事業を通したサステナビリティへの取り組み方について理解を促した。さらに、他社事例を取材。最後に、経営層がこの問題に取り組むことの重要性を語り、総括とした。掲載後は、「自分の営業活動がどのようにかかわっているか、またどのように営業提案に生かせるかがわかった」といった声が多数寄せられ、社内に「社会的意義の高い事業を創出していきたい」という空気が生まれた。

[リース]

愛され続ける会社であるために
~サステナビリティを考え、今、何をする?~

中期経営計画の重要課題に「ESG課題への取り組み」が設定されたものの、従業員間にあまり危機感が感じられない現状に一石を投じようと立案。

将来を見据えたビジネス変革を起こすために、従業員一人ひとりが今、何をすべきかに気付くよう、サステナビリティの本質を理解してもらい考動を後押しする内容をめざした。「難しそう」と敬遠されないように、扉で「ゆでがえる理論」を提示して興味を喚起するとともに、企画全体のデザインは絵本のような優しい雰囲気に。“ゆでがえる”をナビゲーターにして、イラストや写真、図を効果的に使いながら解説することで、読みやすさとわかりやすさを両立させた。全体的にほんわかとした雰囲気ながら、「サステナビリティを理解してもらう」という企画の本質がぶれないよう、若手従業員の生の声、外部有識者の解説ページ、社長メッセージと、必要な情報を確実に発信しているのが、大きなポイント。

[繊維製品]

○○○グループとSDGs
※○○○部分は社名のため伏せ字にしています

豊かな社会づくりや、自然との調和を経営理念に掲げる自グループが、事業を通じていかに社会課題の解決をめざしていくのか? SDGsを題材にそれを紹介する企画。最初の見開きで、SDGsの概要と自グループを取り巻く環境変化を解説し、SDGsの視点を加えた今後の取り組みを提示。続く見開きでは、SDGsに関する自グループの現状を、イラストとQ&A形式で親しみやすく訴求。最後の見開きで、SDGsのアイコンと自社の事業活動を紐付けながら、取り組む課題と目指す姿を伝えた。また、自業務とのつながりを意識してもらうために、この企画以外にも毎号必ずSDGsに関連する情報を掲載。

[自動車]

ファッションのサステナビリティを考える
(Think about sustainability of fashion)
(株式会社三陽商会/『High Touch』)

「世界で第2番目の汚染産業」といわれ、世界的に非難の対象となっているファッション産業。この業界では近年、「サステナビリティ」が重要なキーワードとなっている。この言葉の本質を見極め、何にどう取り組むべきなのかを社員が自分ごととして考えるきっかけづくりをねらった。会社の取り組み紹介だけでは響かないと判断し、ファッション業界のドキュメンタリー映画の上映会(背景と現状理解)→鑑賞後座談会(考えるきっかけづくり)→会社の取り組み紹介(自社を知り、理解を深める)という流れで展開。「自分たちが日頃携わる業務と近い題材(映画)をフックにすることで自分ごと化しやすくする」という工夫が光る。

SDGsはみんなのゴール。
いま、私たちにできることは?

SDGs への貢献を中計に取り入れ、社内報で理解を促す企業は多いが、問題はいかに従業員に自分ごと化してもらうかだ。

本企画はそれを実現するために、社内の広報委員会議でSDGsに関する勉強会・ワークショップを実施し、その成果物を誌面で共有するという工夫を試みた。勉強会の出席者は、SDGsの基礎知識に関する事前課題をやりきった上で参加し、当日は「なぜSDGsが必要なのか」「ビジネスの現場で求められるSDGsの話題」などを学習。さらにワークショップで、SDGsを実践するための考え方を学んだ。

参加した広報委員たちが楽しそうに取り組む姿や真面目に議論・発表する様子を掲載するにあたり、写真や吹き出しの使い方を工夫して、熱気あふれる空気感を伝えた結果、読者は自分もその場に参加していたような気持ちになり、自然と「自分ごと化」できるようになった。

[建設]

“らしさ”は決して忘れない!
○○○グループならではのESG
※○○○部分は社名のため伏せ字にしています

CSV経営を目指す自グループが、ESGにおいてどのような外部評価を受け、実際にどんな取り組みをしているのかを、グループ社員に理解してもらうための企画。というと単純なように感じるが、キモはタイトルのショルダーにある、“らしさ”を前面に打ち出していること。これにより、自分ごと化と腹落ち感が促進されている。最初に登場するCSOは「自分たちの良さを生かしたESG」をテーマに発信。続くページでは、ESG推進室の担当者が、CSRやSDGsと絡めながらESGについて紐解く。さらに、自グループが扱う素材や製品がいかにESGにかかわってるかを、現場の声として伝えるとともに、「なぜそれがESGなのか」の理由説明も加え、理解を促している。自グループ“らしさ”を切り口にしたことで、「自分の仕事がESGに貢献している」ことを実感させることに成功。

[食品]

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