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“やり方”ではなく、“あり方”から考える 「人と組織が動き出す経営とは」をテーマに、IC Meetup初の経営者Sessionを開催

ウィズワークスは、IC Meetupで初となる「経営者Session」を開催しました。経営者や、社内報・広報・人事などの立場でICに携わる担当者をはじめ、40人近くの皆さんが参加。立場の異なる参加者の皆さんが、それぞれの視点から「人と組織が動き出す経営とは何か」、そして、その実現に向けてICがどのような役割を果たせるのかを考える時間となりました。

開催概要
イベント名:“やり方”ではなく、“あり方”から考える―人と組織が動き出す経営とは
開催日:2026年8月27日
会場:ウィズワークス株式会社 セミナールーム
登壇者:T-BOX 代表(ホテルベルナティオ 元総支配人) 佐野 智之(さの ともゆき)さん
聞き手:株式会社Wo-one 代表取締役 犬飼 奈津子(いぬかい なつこ)さん

経営者とIC担当者が、ともに考える場を

これまでIC Meetupやその前身となるイベントには、主に社内報・IC担当者が参加してきました。また、ウィズワークスが交流してきた経営者からも、社内報やICの価値を認める声が聞かれていました。しかし、経営者とIC担当者が同じ場に集まり、その可能性について直接話し合う機会は、なかなかつくれていませんでした。

ICは、単に社内へ情報を伝えることだけが仕事なのではありません。経営者が描く未来と社員一人ひとりの思いをつなぎ、組織の共感や行動を生み出していくものです。経営者にはICを経営に生かす可能性を、担当者には自分たちの仕事が組織や経営を動かし得ることを改めて感じてもらいたい。そんな思いから、今回の経営者Sessionは企画されました。

セッションでは、一人ひとりとの対話を大切にする組織づくりによって、ホテルの経営を立て直した佐野さんに、その実践や経営への思いを語っていただきました。佐野さんは現在、その経験を生かし、宿泊施設の経営支援や企業の人材育成にも取り組んでいます。

聞き手を務めた犬飼さんは、百貨店で15年間広報を担当し、Web社内報の立ち上げ・運営にも携わりました。現在は、企業の広報内製化や広報担当者の育成を支援しています。

社内報・広報の実務経験と、経営者としての視点を併せ持つ犬飼さんが、佐野さんの言葉をIC担当者の仕事へとつなぎながら、対話を深めていきました。

「聞き切る」「手放す」――人と組織が動き出すために

 

佐野さんが組織づくりで大切にしてきたのは、社員一人ひとりと向き合い、相手の話を「一旦、聞き切る」ことでした。自分の考えやアドバイスを伝える前に、まず相手の思いを受け止め、相手の関心事に関心を寄せる。その積み重ねによって「関係性の質」が高まり、思考や行動、そして結果も変わっていくといいます。

人を褒めるときにも、結果だけではなく、そこに至るプロセスを見ることが大切です。ホテルのバックヤードを支える仕事は、問題なく動いていて「当たり前」と思われやすく、なかなか光が当たりません。しかし、日頃の仕事ぶりを見つめ、具体的に声をかけることで、人の表情や行動は変わっていったといいます。

犬飼さんも、社内報や広報の担当者には、まだ知られていない社員の努力や挑戦を見つけ、スポットライトを当てることができると語りました。結果だけでなく、そこに至るプロセスを伝え、社員に光を当てることも、社内報が果たせる大切な役割であるといいます。

佐野さんが語った「成果を手放す」という言葉も印象的です。業績に責任を負う経営者ほど、目標達成のために人を動かそうとしがちですが、佐野さんは目先の成果への執着をいったん手放し、社員との対話や関係性を育てることに力を注いだといいます。

対話が増えることで、社員が生き生きと主体的に働き始める。その変化が、結果として業績アップや離職率の低下にもつながっていったといいます。

数字だけでなく一人ひとりの行動や成長に目を向ける「成長実感シート」、決まりで縛る「ルール」から、互いに気遣い、自ら考えて守る「マナー」への転換、新入社員を含めた「全員がリーダー」という考え方。こうした実践の根底にあるのは、人を信じ、一人ひとりが持つ力を引き出そうとする姿勢です。

「あり方は引き算」と佐野さん。不要なものを減らして心の余白をつくることで、考える時間や対話する時間が生まれるという言葉に、参加者の皆さんも聞き入っていました。

それぞれの立場から、明日からの行動を考える

終了後のアンケートには、「『一度手放す』という言葉に衝撃を受けた」「『全員がリーダー』という言葉が印象に残った」「結果ではなくプロセスを褒め、メンバーにスポットライトを当てたい」「経営層と一般社員など、立場の間にある壁をつなぐヒントを得た」といった感想が寄せられました。

社内報担当として、経営層と社員の間をどのようにつないでいくかを改めて考える機会になった、との回答もありました。参加者の皆さんが、セッションで得た気づきを自社の組織や日頃の仕事に重ね、IC担当者として果たせる役割を見つめ直したことがうかがえます。

さらに後日、参加した経営者のお一人からは、社員との関わり方を振り返り、早速行動に移したという話も聞かれました。経営者にもIC担当者にも、それぞれの立場から自らのあり方を振り返り、次の一歩を踏み出すきっかけとなったようです。

「みんなが主役」の学び合う場へ

社内報アワードは、優れた社内報が賞を競い合うだけの場ではありません。理念として掲げるのは、「称えあい、学びあい、高めあう」こと。受賞企業だけでなく、参加する一人ひとりが主役となり、「社内報は何のために存在するのか」「ICによって何を実現できるのか」を、ともに考える場を目指してきました。

良い会社をつくるのは、経営者だけではありません。経営者が描く未来と社員の思いをくみ取り、両者をつなぎながら実現へと動かしていく。そのつなぎ手となれるのが、社内報・IC担当者です。

だからこそ、社内報のつくり方だけを学ぶのではなく、会社は何のために存在するのか、その目的を果たすためにどのような経営や組織が必要なのかを、立場の異なる人たちと考えていく。IC Meetupは、そのための継続的な学びと対話の場です。

今回の経営者Sessionは、経営者とIC担当者が同じ場所に集まり、それぞれの立場から「良い会社とは何か」を考える第一歩となりました。ここで生まれた気づきや対話がそれぞれの会社へ持ち帰られ、新たな行動につながっていく。そして、その積み重ねによって、良い会社が社会に広がっていくことを願っています。

IC Meetupではこれからも、企業や立場の枠を越え、ともに学びあい、対話できる場をつくっていきます。今後のIC Meetupも、どうぞお楽しみに!

ご参加いただいた皆さんと記念撮影。懇親会では佐野さんを囲み、質問や意見が活発に交わされました。

関連記事

今回の経営者Sessionの背景や、これまでのIC Meetupの様子も、あわせてご覧ください。

 

経営者の想いを、現場の行動につなげるには~8月27日 初開催「経営者Session」(IC Meetup)
https://shanaiho-navi.jp/archives/35053/

 

【IC Meetup】「社内報担当から始まるキャリアの可能性 あなたの仕事が組織を動かす」開催レポート
https://wis-works.jp/about/journal/post-4339/

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