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走り出せ!社内報「年間企画」の極意

社内報年間企画の極意

次年度まで残すところあと半年ほどになりましたね。
社内報アワード2025の審査結果もお手元に届き、これからの社内報づくりに向けて動き出している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、次年度に向けてぜひ活用してほしい「社内報の年間企画」のススメについて、お届けします!

年間企画を立てるメリットとは? 

 

そもそも、なぜ「年間企画」を立てるといいのでしょうか? 

社内報の目的や編集方針に沿った運用ができる 

年間を見通すことで、社内報の目的や編集方針に基づいた企画を考えられるので、一貫性のある情報発信ができます。 
年間企画の最初の一歩は、「目的」と「編集方針」。 ぜひこちらの記事もご覧ください! 

なぜ社内報には、発行目的と編集方針が必要なのか 

 

経営方針や会社の重要イベントと連動しやすい 

自社の経営方針と結びつけた企画を立てたり、入社式や周年記念行事など会社の重要なイベントと連動した企画を立てやすくなったりします。 

 

制作を効率化し、質を高められる 

社内報の制作には、取材の調整や記事の作成など、さまざまな工程があるので「段取り力」がカギを握ります。年間企画で先を見据えながら準備を進めることで、作業の効率化を図れます。作業が効率化できれば、制作の質も高まりますね。 

 

「やってみたい!」を企画できる 

みなさんが社内報担当者として「やってみたい!」と思うのはどんな企画ですか? 
すぐに取り組める企画なら、旬を逃さずどんどん形にしていきたいところですが、テーマによっては「ぜひやってみたいけれど、今はパワー不足で無理」という場合もあるでしょう。そんなときは、長期的に準備を積み上げていくのも一案。年間企画を立てておけば、こうしたチャレンジも可能になります。 

 

タイムリーな企画をその都度考えていくことも重要ですが、年間企画は「土台」としての役割を果たします。ぜひじっくり取り組んでみてくださいね! 

 年間企画を立てるために必要なことは?

 

 それでは、具体的に年間企画の設計手順を見ていきましょう。

 

ステップ①:テーマ選定を済ませておく=年間企画 

 

1年分のテーマを事前に決めておくこと=年間企画をつくることです。

おおよそこんなテーマでいこう」という目星を、毎回イチから考えなくて済むように、期初にあらかじめ考えておきましょう。とはいえ、「年間企画をつくってもそのとおりにならないから、つくる意味を感じない」との声もあります。でも、果たしてそうなのでしょうか…

社内報の要(かなめ)となるのは企画。その都度考えていたのでは、どうしても企画を「点」で捉えがちになります。それに対し「通年」という視野に立つと、企画を「線」や「面」で捉えられます。 
つまり、ひとつの企画を、社内報というツールを使ったインターナルコミュニケーション施策の「打ち手のひとつ」と捉え、「より大きな流れをつくろう」「1号内ではなく年間発行回数全体の中で、テーマのバランスを取ろう」といった考え方ができるようになります。

例えば、「春号ではこのテーマで気づきを得てもらい、それを踏まえて夏号にこのテーマを当てて、さらに視野を広げ理解を深めてもらおう」というような、社内報の戦略的な活用が考えられます。また、期初にしっかり年間の戦略を立てることで、各々のテーマについて考える時間をたっぷり確保できます

仮に、年度途中で想定外に重要なテーマが持ち上がって、年間企画どおりにならなかったとしても、そのときはそのとき。会社は常に動いていますから、計画にとらわれ過ぎて融通が利かなくなるのも本末転倒です。
状況の変化に柔軟に対応する勇気と心づもりは持ちつつ、それでもやはり、通年の視野に立ち社内報が自社のコミュニケーションで果たすべき役割を考えて、年間企画という「土台」をつくっておく(=テーマの選定をあらかじめ進めておく)ことをおススメします。 

ステップ②:①のテーマに基づき情報収集! 

年間企画であたりをつけておいたテーマに関して、次のステップ②で情報収集です。 
これは、年間企画を立案する時点ではざっくり大づかみにしておき、準備が始まってから本格的に行うことになっても構いません。内容によりますが、会社動向に関する企画であれば、以下のような方法が考えられます。   

社内報企画の情報収集

[1] 社内:現状の取り組みを知る社内資料を読み、関係者へ事前ヒアリング
[2] 他社:他社の社内報事例など、似たテーマによる企画の参考資料を集める
[3] 社会:テーマに関連した書籍、雑誌、Web上の情報などを集める

企画づくりにおける以降のステップについては、年間企画を立案する時点で歩を進めてしまうケースは稀であると思われますが、せっかくですから最後まで説明しましょう。

ステップ③:情報整理にはブレストがお勧め 

ステップ②で集めた情報を眺めるうちに企画がむくむく膨らんだとしても、すぐに企画書に取りかかるのではなく、いったん情報を整理します。
社内報の企画立案の場合、効率の良い情報整理方法は、担当者全員+可能であれば責任者も交えたブレストです。どんな構成にするか、互いの意見を否定せず、互いの意見に乗っかりながら、集めた情報に基づいて企画を膨らませ、読者に伝えたい必須の要素をリストアップしていきます。各要素の扱いの軽重もここですり合わせておけば、あとで誤解による手戻りの可能性も低くなり一石二鳥です。

ステップ④:企画構築 

ステップ③の情報整理を経て企画の全体像が見え、構築の準備が整ったら、企画書へと落とし込みます。
企画書は、「テーマ」「企画の背景とねらい」「構成内容」の三本柱で考えていきます。もちろん、企画のボリューム次第ではありますが、よほどの大特集でない限りは、A4用紙1枚で十分でしょう。
企画書はこの後、誌面にご登場いただく社員の皆さんへの依頼書のベースになるので、企画の意図が過不足なく端的に伝わるものである必要があります。

————————————————

 

企画は骨が折れますが、社内報づくりのまさに「肝」そのもの。
皆さんもぜひ、腰を据えてじっくりと、中長期的視野に立って年間企画にじっくり取り組むことから始めて、1年間を走りきってみてください。
その1年を振り返ったとき、「自社のインターナルコミュニケーションへの貢献」において、自分が1段ステップアップしていることに気づくはずです。


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