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社内報インタビュー原稿作成、6つのポイント

社内報インタビュー原稿作成、6つのポイント

ウィズワークス主催の社内報セミナーでは、参加者の方にアンケートにご協力いただき、社内報制作に関するお悩みを聞いています。今回は、先日いただいたお悩みへの回答として「取材」上達のヒントをご紹介します。

お悩み

インタビューから記事を書き起こすスキルが不足していると感じます。インタビューから記事作成まで、どんな流れで進めると、より良い記事が書けるでしょうか? 

※ここでは、ライターに依頼せず自分で取材して自分で原稿を書くと想定してお答えします。取材をライターに依頼する場合は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

依頼される立場から考える、プロのライター“もっと上手な”活用術

1.インタビューの「時間」

 取材対象者にアポイントを取る前に、まずは取材にかかる時間を見積もることが大切です。

①たくさん話していただいても、掲載スペースには限りがあるため

②必要以上に相手を拘束することになり、業務にご不便をかけかねないため

③時間に任せて話題が広がり、社内報の企画趣旨から外れてしまうことも

 取材にかかる時間は、掲載する社内報誌面のスペースから考えると分かりやすいと思います。1/2ページから1ページの記事なら、できれば30分、長くても1時間以内に収めたいですね。2~4ページ程度の記事なら、取材は正味1時間から1時間半くらいを見ておきましょう。事前の説明なども含めて、2時間は確保できると安心です。

 コメントを囲み記事として掲載したり、複数人が一言ずつ登場するような企画であれば、1人当たりの時間は10~20分でも十分です。アンケート用紙を作成して、書面で回答いただく「エアインタビュー」で効率的に進められる場合もあります。

2.インタビュー前の「準備」

 取材対象者に企画書を事前送付しておくのは最低限のマナーです。その際、質問項目(箇条書きでOK!)も知らせておくと、相手は取材前に考えをまとめておくことができます。

 また、取材対象者やテーマに関する情報は可能な限り集めて起きましょう。会社概要や部署の概要、過去の社内報記事など、情報が多ければ多いほど、当日のインタビューはスムーズになります。 

※こちらの記事も合わせてご覧ください。
「取材を成功させる準備とは」

3.インタビューの「聞き方」

 「時間切れで一番聞きたかったことが聞けず、いざ原稿を書くときに困った!」

 そんな経験をしたことはありませんか? 事前に質問項目を伝えておいても、当日は筋書き通りに進まないもの。あらかじめ質問項目に優先順位を付けておき、聞きたい質問から先に聞いていくのもオススメです。

 一方で、質問項目だけにこだわりすぎるのも考えものです。一見、本筋から脱線しているような場合でも、その話の膨らんだ先におもしろい話が聞けたり、その人の人柄がにじみ出たりするものです。取材が終わって緊張が解けたら、急に口が滑らかになっていい話をしてくれる方もいます。これはもちろん、記事に盛り込めるようしっかりメモしておきましょう。

 取材では録音する方が多いと思いますが、音声頼みにはせず、必ずメモを取りましょう。特に数字(売上高、アップ率など)はメモすることを強くお勧めします。録音状況が悪く聞き取れない場合もありますし、早口で何度聞いてもよく分からない……なんてこともあるからです。インタビュー中に「〇億◇千万円ですね」などと自分の声ではっきりと復唱するのも、あとで聞き取りやすくて良いですよ! 万一聞き違っていたら、その場で訂正してもらえますしね。

4.インタビュー「音源」の活用

 社内報発行までの時間は限られる中、仕事は効率的に進めたいもの。録音したインタビュー音源は、必ずしもすべて正確に文章に起こす必要はありません。プロのライターは重要な部分だけをざっと文字に起こして、あとはメモを頼りに記事を構成することも珍しくありません。特に掲載スペースに制限がある場合は、テーマに沿った質問と答えだけを抜き出すだけでも十分です。

5.インタビューを生かす「記事作成」

 記事のスタイルはさまざま。「一人称語り」や「Q&A方式」、編集者視点で地の文章をまとめ取材対象者のコメントをカギカッコで紹介する方法もあります。社内報の企画趣旨や読者ターゲットを考えながら、最適なスタイルを見つけたいものです。

 社内報の原稿では「平易で分かりやすい言葉で伝える」ことが大切。専門用語が多ければ、別スペースを設けて注釈を付けましょう。

 トップインタビューなどの場合、「文字数を減らすのが難しい」という声もよく耳にしますが、思い切ってザクッと1段落削っても違和感がなかったり、文章を削ることで言いたいことがより際立ったりする場合もあります。「削れない」と決めつけずに、「どこか削れるはず」と考えながら試していきましょう。悩んでしまったときは、「何を伝えたいページだったっけ?」と企画に立ち戻るといいですよ。

6.「タイトル」と「小見出し」

 本文を一通りまとめたら、最後にタイトルと小見出しをつけましょう。1ページなら2カ所程度、2ページなら3~4カ所くらいが一般的です。見出しの付け方については、以下のコラムで詳しく説明しているので、合わせてご覧ください。
原稿が輝く!「良い見出し」に欠かせない3つのルール

 インタビュー~記事作成のポイントをまとめましたが、いかがでしたか? ご紹介したポイントをぜひ一つずつ実践して、社内報制作のスキルアップにつなげてください!

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