「社内報アワード2024」コンクールの応募受付が2月13日(火)に始まりました。1月下旬の応募書類のダウンロード開始以来、すでに多くの企業様に関心をお寄せいただいて、事務局としてはうれしい限りです。
熱意あふれる企画をご応募いただくのですから、その企画の長所をしっかり伝えたいですよね。そこで、応募書類で上手に訴求するコツを考えてみました。ご応募前にぜひご一読ください。
審査項目を読み込んでから、書類を記入
「社内報アワード」の特徴の一つが審査体制。審査は1つの応募企画に対して3人の審査員が、統一の審査基準に則り審査を行います。申込書と応募用紙、そして応募作品をじっくり読み込み、必要に応じて応募企業の公式サイトをチェックするなどしながら、応募企画についての理解を深めていきます。
ここでポイントとなるのは、「統一の審査基準に則り」という点です。この審査基準をどれほど満たしているかで、講評点が決まるのです。
審査基準は日本企業全体の社内報の進化に最適化するよう改定を重ねることがあり、その内容は毎年公開しています。2024年はこちらとなります。
上記の図が基本となりますが、応募部門の特性を踏まえて判断するために、部門により審査項目が若干変わるというのも、一つの特徴です。
応募企画の強みを審査員にしっかりと伝えるために、応募用紙に記入する前に応募企画と審査項目を照らし合わせて、何を伝えるべきかを改めて整理してみることをお勧めします。それにより、その企画のメリット・デメリットが浮き彫りになり、「社内報アワード」への応募云々を超えて、今後の社内報制作のブラシュアップにつながることと思います。
発行目的の達成に、どのように寄与しているか?
社内報は目的があって発行されるものであり、目的設定がどれほど大切なことなのかは、これまでも「社内報ナビ」で繰り返しお伝えしてきました。社内報の企画一つ一つが、その目的を達成するための重要なピースと言っても過言ではありません。
【参考記事】
なぜ社内報には、発行目的と編集方針が必要なのか
そのため、「社内報アワード」の審査では、特に「目的」と「設計」を重視しています。どんなにキャッチーなデザインで読者の目を引いても、発行目的に紐づいていない企画は総合的には高い評価点とはならないのが通例です。
この点を踏まえて、申込書にある「●応募媒体の登録」内「発行目的・編集方針」欄は丁寧にご記入ください。さらに、応募企画を立案した目的(発行目的との関係性)や、それを叶えるために設計をどう工夫したのか、どの読者ターゲットに伝えたかったのか、その読者に興味を抱いてもらうためにビジュアルやテキスト面でどんな工夫をしたのかへと展開させましょう。
申込書の「発行目的・編集方針」を礎に、審査項目の「企画の『目的』」から「制作の『テキスト』」まで、「軸」をぶらすことなく訴求してみてください。
記入は具体的かつ的確に
「それは毎年やっているのだけれど……」という場合は、もしかしたら記入内容に説得力が足りないのかもしれません。改善策として、記載内容に具体性を持たせることを試みてください。
例えば「ターゲット」。社内報は社内の全員を対象に配布しているから「ターゲットは全社員」と記入いただくケースが多々見られますが、本当に、社内の隅から隅までの全社員でしょうか? 「全社員が基本ではあるけれど、特にこの人たちに」といったコア・ターゲットはありませんか? また、本当に全社員対象の場合はぜひその意図、ねらいを具体的に書き添えてみてください。
効果測定についての記入は、具体的な数値がより効果を発揮します。例えば、「読者から大変好評でした」という表現より、アンケート結果の具体的数値を記すと説得力が増すのは自明です。
伝えたい情報を最適に記入
応募用紙の記入欄には文字数制限を設けています。これは「伝えたいことを的確にまとめるのも社内報制作スキルの一つ」と考えるためです。「一言二言では伝わらない。でも冗長すぎても読んでもらえない。」というのは、社内報ご担当者として原稿を書いた経験がある方はご納得いただけるでしょう。応募用紙をご記入する時も、日ごろの原稿執筆の成果をぜひ発揮してください。2024年度は、企画書などの資料の添付はお受けしないこととなりましたので、より一層、応募書類に想いを込めてください!
いかがでしょう。応募をお考えの皆さまのお役に立つことができそうでしょうか。貴社社内報の力作・意欲作・話題作の魅力が審査員にしっかり届けば、審査講評はより有益なものとなり、貴社社内報のますますのレベルアップにつながることと思います。貴社社内報のご発展のために、ぜひ「社内報アワード」への応募をご検討いただければ幸いです。
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