去る2023年10月19日、「社内報アワード2023」表彰・交流イベントを開催しました。コンクールへの応募企業様にご参加いただいた本イベントのコンセプトは? 会場の様子やプログラムは? 熱気と和やかさに満ちた会場の様子をレポートします。
「社内報アワード2023」表彰・交流イベント
● 開催日時:2023年10月19日(木) 13:30~17:30
● 会場:渋谷ヒカリエ9階 ヒカリエホール ホールA(東京都渋谷区渋谷2-21-1)
● 参加人数:「社内報アワード2023」応募企業から約320名様、審査員20名
4年ぶりのリアル開催は、初の試み尽くし
10月19日、秋晴れのさわやかな空気に包まれた東京・渋谷ヒカリエ9階ホール。4年ぶりのリアル開催となるイベントがいよいよ始まります。前回のリアル開催の後にウィズワークスにジョインしたスタッフにとっては初めての経験で、「どんな雰囲気なんだろう?」と緊張感いっぱいです。
でも実は、緊張感は経験値のあるスタッフも同様でした。なぜなら、今回のイベントは初の試みばかりだから。「社内報アワード2023」のキーコンセプトである「称えあい、学びあい、高めあう」をご来場の皆さまに感じていただけるプログラムとはどんなものか、検討に検討を重ね、イベント当日を迎えたのです。
「社内報アワード2023」表彰・交流イベント プログラム
13:00の開場を前に参加者が続々と到着し、予定より少しだけ早く開場することに。ご来場された方は、事前にお伝えした指定席へと向かいます。ここで最初の“初の試み”が。「同じ企業の方は同じテーブル」という既成概念を打ち破り、複数名でご参加いただいてもバラバラのお席とさせていただいたのです。着席後はテーブルに置かれた配布資料に目を通したり、入賞企業様は表彰状を見て歓声を上げたり、会場を見渡したりと、それぞれのご様子。開会までの時間に記念撮影ブースで表彰状を手に写真撮影をしたり、集合写真を撮ったりする方もいらして、リアル開催ならではの臨場感が早くも感じられました。
会場に広がるざわめきに、手ごたえを感じて
13:30、いよいよ開会です。まずは主催者としてウィズワークス株式会社代表の髙橋 大輔が、本イベントへの思いを込めてご挨拶させていただきました。
今この会場にいらっしゃる皆さまは、組織においてインターナルコミュニケーションに従事している「当事者」です。そして皆さま全員が「社内報アワード」という共通項でつながっています。
インターナルコミュニケーションの担当者は、その目的をはじめ、考えなければならないこと、行動しなければならないことがたくさんあります。これを一人で考えるのは大変です。時間もかかるし、失敗もする。だから、他社の人たちと交流する。対話をする。
お互いに日ごろの頑張りを称えあい、認めあったうえで、どんなふうに目的や課題に向きあっているのかを学びあう、そして、建設的な対話を通じて一緒に探究して高めあう。
今日は、受賞のための正解探しではなく、何のためのインターナルコミュニケーションなのか、自分はどう考え、どう行動し、どんなスタンスで臨むべきなのかを考え続けていくための同志、仲間を見つけてください。それを財産として持って帰っていただく。そんな一日にしていただきたいのです。
お互いに応援しあうという意味合いで、拍手することから本イベントを始めていきましょう。
続いて各テーブルでの自己紹介タイムですが、内容をお伝えすると会場内に戸惑いを含んだざわめきが……。
自己紹介タイム/1人1分
・会社名
・氏名
・社内報担当歴と現在の担当業務
・出身地の名産品やおすすめスポット
◎順番は、各テーブルの中で、一番遠くから来場した方から時計回りで。
おそらく会場の皆さまは「単なる自己紹介」と考えていらしたのではないでしょうか。それが「一番遠くから来場した方を起点に」という条件が付いたことで、自己紹介の前に「どこから来たか」を互いに伝え合う、つまり交流する必要が生まれました。単純な自己紹介だろうという予想が裏切られたことから起きたざわめき――。「交流を生むための仕掛け」を数カ月にわたり練り上げてきた運営スタッフは、この反応に手ごたえを感じていました。同じ企業の方をバラバラの席にしたのも「交流を生むための仕掛け」なのでした。
表彰式は前後半で展開し、前半は紙社内報部門の表彰を行いました。「特集8ページ以上」「特集7ページ以下」「連載・常設」「1冊子20ページ以上」「1冊子19ページ以下」の各ジャンルで、シルバー賞、ブロンズ賞を受賞した企業様をご紹介。受賞企業様にはご起立いただき、参加者の拍手に包まれるという表彰スタイルです。このスタイルも初の試みでした。ゴールド賞受賞企業様は壇上で表彰。その中でも頂点に立つグランプリ企業様には光り輝くクリスタルのトロフィーが授与されました。
続いて、コンクールとは一線を画しながらも「社内報アワード」のコンセプトを担う「ICP Session」のご紹介です。
組織は日々、時々刻々、さまざまな要素・要因により変化しており、これに対して適時、的確な手を打っていくのが「経営」です。そして、そこに重要な役割を果たすのがインターナルコミュニケーション担当者=ICP(インターナルコミュニケーション・プロデューサー)。組織や事業に関するありとあらゆることに目配り、気配りをして最適な手を打っていくICPに、その取り組みを発信していただくのが「ICP Session」です。企業の枠を超えて取り組み内容を共有することで、企業経営におけるICPの役割への理解を深め、スキルを高めていくことを目指しています。
今年は下記企業のご担当者が、この志に共感しご応募くださいました。
「ICP Session」2023年応募企業
■ 三和酒類株式会社 相良 恒太郎 様
■ 株式会社シンカーミクセル 経営企画室
■ 株式会社山下PMC 佐々木 嵩 様
■ 株式会社スタッフサービス・クラウドワーク 柴 宏幸 様
■ NTTコミュニケーションズ株式会社 NTT Com インターナルコミュニケーション担当
「ICP Session」2023 特設サイト視聴申し込みはこちらから
企業の垣根を超えてICPたちが難題に取り組む
本イベントには、「社内報アワード」コンクールの審査員も参加し、座談会を行いました。メンバーは、審査員を代表して小川 真紀さんとコグレ リョウヘイさん、そしてファシリテーター役の社内報総合研究所 所長の橋詰 知明です。本年度の「社内報アワード」応募作品の傾向や、審査の注目ポイントなどについて意見交換した模様は、「社内報ナビ」のこちらのページをご覧ください。
ここで前半が終了となりますが、休憩時間の前に席替えのアナウンスが。初の試み・その3だったのですが、席替えは事前にお伝えしていたので会場にざわめきは起きません。さらにこれまでの展開で、ご参加の皆さまは「このイベントは何か仕掛けがあるようだ」と気づいたようです。そして、会場に集う参加者とたくさん交流することを楽しみ始めている様子も……。さて、後半の展開は!?
休憩明けのテーブルは新たな顔ぶれとなったため、再び自己紹介からスタート(今度は「一番近くからご来場された方」から時計回りで)。各テーブルとも場が温まったところで、表彰式後半としてWeb/アプリ社内報部門、動画社内報部門、特別部門の表彰を行いました。司会者が受賞企業名を読み上げるたびに拍手が鳴り響くのはもちろんなのですが、受賞企業のご担当者に注がれる視線が、表彰式前半より温かくなっているような気が……。これが座席指定と席替えという交流の仕掛けの賜なら、運営スタッフとしてはうれしい限りです。
そして、初の試み尽くしの中でもひときわチャレンジングだったのが、プログラムの最後を飾る「テーブルごとのワークショップ」です。かつてはゴールド賞受賞企業の事例発表を実施していた時間帯で、これはこれで大変好評でした。それをあえて刷新した意図はやはり、この場に集った皆さま同士で交流を深めていただくこと。そして、受賞を問わず、ご参加者一人一人に意義ある時間を過ごしていただくこと。では、業種も企業規模も異なる皆さまに、どのようなワークをしていただくと実り多い時間となるのか? 考え抜いた末に掲げたお題が、こちらです。
会社の業績は好調。ただし経営陣は、理念・ミッション・ビジョンの浸透強化や、さらなる成長に向けた人材の確保と定着、コミュニケーションの円滑化が必要だと考えています。
こうした背景のもと、「インターナルコミュニケーション部」が新たに発足し、あなたもそのメンバーに任命されました。部員がそれぞれアイデアを持ち寄り、第1回のミーティングが始まります。あなたは何を提案しますか?
なかなかハイレベルな問いかけに、会場が静まり返ってしまうことを心配してサポートスタッフを配置していましたが、取り越し苦労に終わりました。スタートこそ考え込む様子が見られましたが、小さな意見交換があちらこちらで始まると、やがて各テーブルとも自身の経験や自社の例を身ぶり手ぶり、笑顔を交えながら話す様子が広がり、会場全体が盛り上がっていきます。
約30分後、このままの勢いでいざ発表! ……がしかし、こういう場での発表って、手が挙がらないものですよね。これは指名制か、と誰もが思ったその時に、手が挙がりました! その後も自ら意見を発表するグループが次々に現れ、それぞれ、ユニークだったり、疑問を投げかけたり、それに対する答えだったりと、さまざまな視点で意見を発表してくださいました。結局指名することは1度もなく、すべて自主的な発表に。さすが、目的意識を持って集まったICPの皆さまです。イベントに参加されずに今この記事を読んでいる方はどんな発表が行われたのか気になるとは思いますが、具体的な発表内容は参加者限定の共有事項とさせていただきます。
今年、そして来年も、参加企業様のために
閉会の挨拶とともに全プログラムが終了したあとは、そのまま懇親会に。生産者直送の素材を使った料理とお酒を手に、和やかな交流の時間をお過ごしいただきました。「良いイベントでした」「本当に参加してよかった!」「他社様とのコミュニケーションが楽しかった」と、満ち足りた様子で帰路につく皆さまをお見送りしながら、運営スタッフは感謝とやりがいに包まれていました。初挑戦尽くしのリアルイベント、開催して本当によかった!
ウィズワークスはこれからも、日本中のインターナルコミュニケーションご担当者同士が「称えあい、学びあい、高めあう」場づくりを進めてまいります。今年、コンクールに応募してイベントにご参加くださった皆さま。そして、来年新たに「社内報アワード」の輪に加わる皆さま。1年後の「社内報アワード」イベントでお会いできることを今から心待ちにしています。
【本イベントで配布した「社内報アワード2023」コンクール資料を進呈】
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