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社内報取材前にカンプを作ることのメリット

社内報取材前にカンプを作ることのメリット

皆さんは、社内報の取材前にカンプ(=完成見本誌面)を作っていますか?

「えっ? だって面倒くさいし、誌面が実際そのとおりになるとは限らないし…」という声が聞こえてきそうです。確かに、最初の手間はかかります。でも、あらかじめカンプを作っておくと、あとあと便利なことも多いのです。

取材先を「予習」して整理整頓

 まったく知らない企業が話題に上がったとき、皆さんまずはその企業のサイトにアクセスし、会社概要や製品・サービスなどを確認すると思います。いざ取材となればなおさら、理念や会社の沿革まで念入りにチェックすることでしょう。取材前の下調べ、いわば「予習」です。これはもう必須の習慣ですね。

 私が制作をお手伝いしている、ある企業の社内報の特集企画では、こうした下調べに留まらず、取材前に毎号必ずカンプを作成しています。

 まずは企業のサイトデザインや、製品・サービスの特徴をヒントに、イメージを膨らませます。取材対象者がその企業のトップであれば、プロフィールや経営理念、最新の取り組みなど、新聞各紙や業界雑誌など、目にできるあらゆるメディアを手がかりに、インタビュー内容や撮影方法までも頭に思い描きながら、全体の構成を考えていくのです。取材対象者のポートレート写真も、あらかじめロイヤリティフリー素材の中から取材対象者のイメージに近いものを探して、アタリ(仮画像)として入れ込んでおきます。

 特集の企画意図、その誌面で伝えたい考えを「カンプ」という形に整理整頓することで、「話の流れはこれで良いか」「小見出しの本数(トピックスの数)は足りているか」「どんな写真が必要か」など、検討項目も見えてきます。

取材先との「事前打ち合わせ」で準備万端

 取材を受ける側にとっては、当日の取材場所(応接室や会議室など)を確保する必要があります。限られた時間内での取材です。取材を依頼する側は、撮りたい写真を具体的に思い描いた上で、撮影場所などに何か要望があれば、あらかじめ早いうちに伝えておき、実現できるかどうか確認しておきます。

 例えば、都心ならではのロケーションや企業自体の先進的イメージを伝えたいなら、人物の背景に高層ビル群などが写ると理想的ですから、高層階で眺望の良い部屋があるか確認します。

 創業100年を超える老舗企業であれば、歴代の製品が並ぶ資料室は押さえたいですし、ファッションセンスの良い方に登場いただくのであれば、全身写真もぜひ撮りたいですよね。全身写真=引き写真を撮るには広さが必要なので、当日広めの部屋が使えるかどうか確認します。

 このように要望を伝える際も、形のあるカンプをもとに打ち合わせをする方が、取材を受ける側の方々にとってはイメージしやすく、意思疎通もよりスムーズになります。

 ただし、要望といっても、芸術写真を撮るわけではありませんから、行き過ぎはNG。あくまでも先方にとって無理のない範囲でお願いをしましょう。万一、「一番眺望の良い会議室に、現在は工事中のクレーンが写り込んでいる」といった場合でも、早めであれば別案を検討する余地があります。

カメラマンやライターのディレクションもスムーズに

 カメラマンは、撮影によっては背景紙や脚立を準備しますし、集合写真撮影など大掛かりになるとアシスタントが必要な場合もあります。プロなので、表情やアングルなど数多く押さえてくれるものですが、「これは必ず撮ってほしい」写真については、必ず事前に伝えましょう。このとき、カンプを見せながら伝えることができれば、話も早い! 技術的な相談も気軽にしてみましょう。

 ライターに対しては、カンプで全体の構成とおおよその文字数を伝えることができます。

 もちろん、実際に取材してみたら想定外に魅力的な話がたくさん出てきたとか、逆に、意外と企画意図とつながりにくい哲学的な話が多かったので1P減らそうか、となる場合もあります。このあたりは、当然ながら臨機応変な対応が必要ですが、ゼロベースで取材に臨むより、カンプというたたき台をもとに一つひとつ取捨選択していくほうが、軌道修正も楽です。

 それでもやっぱり、「特集全ページのカンプ作成はタイヘン!」という方へ。カンプ作成は難しいとしても、人物撮影のポーズ集や構図パターン集だけでも、作っておくと便利ですよ。時間のあるとき、社内のメンバーにモデルになってもらって撮影して、ストックしておくこともできますし、フリー素材の中から選んだ写真を「企業トップ」「一般社員」「男性」「女性」「集合写真」などと分類して整理しておくのもいいでしょう。

 もちろん、あくまでもポーズの一例なので、取材対象者の方に、普通はしないようなポーズを無理強いしてはいけませんが(やっぱり、表情がどうしてもぎごちなくなります)。

 普段から雑誌や新聞に目を通し、写真を見る目を養っておくことが必要なのは言うまでもありません。これは、デザインや文章についても同様です。

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