社内報の「見出し」は何のためにある?
今回は、社内報の原稿作成における難関の一つ、「良い見出しの付け方」をご紹介していきます。
実際の誌面では、色文字などでデザインされることが多く、アイキャッチとしての効果も持つ「見出し」。読者の目に飛び込みやすく、そのぶん作り手のセンスが問われるだけに、「これを考えるのがどうも苦手で……」という人は少なくありません。
そもそもなぜ、見出しが必要なのでしょうか。機能の面から考えてみると、「文章の要点を端的にまとめ、読者にアピールするためのもの」です。原稿全体にかかる大見出し(本稿のように短い文章では、タイトルを兼ねることもあります)も、章や節の頭に入る小見出しも、役割はどちらも同じ。「こんなことが書いてありますよ、おもしろそうでしょう?」と注目を集めて、読者の期待を高めることが狙いです。
3つのルールで「見出し」をレベルアップ!
社内報ご担当者がたとえ自信がない中で付けた見出しでも、読者が「読んでみようかな」と感じ、記事に目を通してくれたのなら、まずは及第点といえます。ではそこから、さらに多くの人目を引くためには、どうしたらよいのでしょうか。日ごろ私が意識している3つのルールを、以下にまとめました。
1.強い言葉選びで好奇心を刺激する
読者に刺さるインパクトのある言葉で、「つかみはOK」の状態をつくるのが大事。雑誌やWebなどのメディアでは、かなり挑戦的な言葉が使われることもあります。
2.「つまみ読み」でもおおよその内容が伝わる
文章の要約たる見出しですから、これを追っただけで全体の骨子が伝わることが肝心です。読者を導くナビとしての役割を心掛けましょう。
3.「有益な情報が載っている!」と期待させる
ただでさえ忙しい読者の方々に向けて、「社内報には読む時間を割くに値する、有益な情報が載っている」と訴求しなければなりません。
いかがでしょうか。これまで苦手意識を抱えていた人も、このように考えていけば、良い見出しの方向性がおのずと見えてくるはずです。ポイントを理解したら、あとは実践あるのみ。「読者に刺さる、良い見出し」を目指して、腕に磨きをかけてください。
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