職場訪問やプロジェクトメンバー紹介、座談会、サークル活動、入社式をはじめとする行事など、社内報制作のプロセスで、集合写真を撮る機会は多いもの。さて、そんなときにあなたは「私に任せてください!」と自信を持って言えますか?
簡単そうで実際に撮ってみると難しいのが集合写真です。入社式などのフォーマルな場では失敗も許されないので、緊張するし、プレッシャーもかかりますよね。
そこで今回は、集合写真を撮るときにしっかりと覚えておきたい9つのポイントをお伝えします。上手に撮れれば、社内報の出来栄えも、登場者の満⾜度も、グンとアップしますよ!
①全員の顔が写るようにする!
集合写真の、基本中の基本といってよいでしょう。ほかにも「ピントを合わせる」「後ろがボケないようにする」など、気をつけなければならないポイントはありますが、どんなにきれいに撮れたとしても、全員の顔が写っていなければ、社内報に集合写真を掲載する価値は半減してしまいます。
まずは、全員の顔をきちんと写すことをしっかり意識しましょう。列が増えたときには、前列に立つ人の間から後列の人は顔を出してもらうなど、カメラマンのあなたが被写体の皆さんをしっかりディレクションしてください。
また、全体を見て「ネクタイが曲がっているので直してください」「ボタンをきちんと留めてください」など、服装の乱れにも気を配れるとよいですね!
②被写体同士はくっついてもらう!
集合写真の場合、被写体同士が離れていると、余白が目立ってしまいます。そうすると、バラバラとした、まとまりのない印象になってしまいますので、できるだけ被写体同士はくっついてもらいましょう。見た目にもまとまり感が出て、きれいな写真になりますよ。
③人数が多いときは、2列以上に並んでもらう!
被写体の人数が多くなると、一列の横並びでは間延びしてしまいます。そんなときは2列、3列に並んでもらうとよいでしょう。写真に立体感も出せます。
注意点は、前列の人の頭に後列の人の顔がかぶらないようにすること。前後で顔がかぶってしまうようなら、前列の皆さんは椅子に座ってもらう、しゃがんでもらう、中腰になってもらう……など、工夫しましょう。
④テスト撮影をしよう!
本番撮影の前に「テストで撮ります!」と声をかけて、何枚か撮ってみることをオススメします。テストで撮ったカットを見て、被写体の方がきちんと並んでいるか、アングルや撮影ポジションは大丈夫か、といったことを確認できます。
また本番撮影になると表情が硬くなる方もいます。テストで撮ったカットのほうが被写体の方もリラックスして表情が柔らかかった、といったこともありますので、本番の前に1~2回テストと称して撮っておくとよいでしょう。
⑤積極的に被写体に声をかける!
被写体の皆さんに積極的に声かけをしましょう。
例えば並んでもらう際、後列で顔が隠れている人がいたら、「2列目右から3番目の●●さん、前の方と顔がかぶっているので、もう少し左に動いてください」というふうに、具体的に指示を出す。被写体の目線をもらうために、シャッターを切る際には「カメラを見てください!」と声をかける。被写体の表情が硬いと感じたら、「●●さん、表情が硬いです!」といじり役を決めて声をかける、といったことです(ちなみにこういうときのいじり役は、社長など役職が上の方や、グループの主役となる方を選ぶと効果的です)。
人物撮影では、被写体の皆さんとのコミュニケーションがとても大切ですよ!
⑥枚数はたくさん撮る!
枚数はできるだけたくさん撮ることをオススメします。シャッターを切っている間に被写体がまばたきをしていて、きちんと撮ったつもりでも、誰かが目をつぶっていた……、なんてこともよくあります。
撮影に慣れていない場合はカメラを連写モードにしておくとよいでしょう。いきなり連写をすると驚く被写体もいますし、何枚も撮られることに慣れてない方も多いので、シャッターを切る前に「連写で多めに撮ります」と伝えておくとよいですよ。また、撮影時間が長くなると被写体も集中力がなくなり表情が崩れたり目線が外れたりしてきますので、連写モードなら短い時間でも枚数を撮ることができます。
⑦三脚を利用する!
三脚があるとカメラが固定できるため、手ブレ防止に役立ちます。また、カメラ位置が固定されると、集合写真のセンター位置も合わせやすくなります。
最初に写真のセンターを決めておくと撮りやすいですし、落ち着いてフレームを見ながら、被写体に指示を出すことができます。プロカメラマンも集合写真では三脚を使うことが多いので、編集部で持っている場合には積極的に使っていきましょう!
⑧人数が増えたら、ハイアングルで撮る!
ハイアングルとは、被写体の目線よりも高い位置から撮影すること。被写体の人数が増えて列が増えてしまった場合などに有効です。
カメラ位置が低いと、被写体と目線がかぶるので、前の人と後の人とが重なりやすくなってしまいます。そんなときは、例えば脚立などを利用してハイアングルで撮影すると、奥のほうにいる人の表情までよく見えるようになります。
ハイアングルは臨場感を出すことができるので、例えばたくさんの人が集まるイベント会場の撮影などでも有効です。
⑨ポーズを工夫する!
集合写真もいつも整然と並んで撮るだけではなく、企画によってはポージングにも工夫をしてみましょう。
例えばガッツポーズは元気さやポジティブさ、モチベーションの高い印象を与えることができますし、被写体同士が肩を組んだり手をつなぐと親密さや団結力、絆などが伝わります。楽しさや活気・元気を表現したいならジャンプポーズなどもよいでしょう。企画の内容を踏まえて、より企画にあったポーズを考えてみてください!
今回ご紹介した9つのポイント、いかがでしたでしょうか。しっかり覚えて、ぜひあなたも実際の撮影で試してみてください。集合写真は難しい分、うまく撮れたときの喜びは大きいですよ!
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