今年4月から社内報のWeb化が一気に進み、個人所有のデバイス(PCやスマホ)での閲読を認める企業が増えています(『社内報白書2020 臨時号』より)。経費削減、ペーパーレス化など、Web化の目的は企業によりさまざまですが、Web社内報にはメリット・デメリットともにあります。ということは、企画にも向き・不向きがあるということで、スマホでの閲読が増えるとなると、それを踏まえた企画を考える必要があるかもしれません。
Web社内報のメリットをおさらいして、特にスマホでの閲読に適した企画案を考えてみました。
Web社内報を“見る”デバイスが変わってきた
Web社内報の最大のメリット、それはなんといっても速報性と保存性でしょう。ここ数年で急速に広まったCMS(例えばWordPress、Drupal、Joomla!など)なら、短いリードタイムで掲載することができます。企画によっては、朝一番に取材して昼前には公開、なんていう早業も可能です。サイトに記事がアーカイブされていくため、過去の記事がすぐに探し出せる点も便利ですね。
また、印刷社内報と違ってページ数に制限がなく、必要な情報を必要なだけ記事化できる、関連リンクをたくさんつける・動画を入れ込むことにより情報の深化を図れることも、大きなメリットです。
ただし! 詰め込みすぎは逆効果。コロナ禍により、Web社内報の閲覧デバイスに個人所有のスマホを認める傾向が広がっている*ことを考えると、ただでさえ「 “読む”というより“見る”メディア」と言われているWebでの社内報企画は、文章量や写真のボリュームをよく検討する必要があります。どれくらいの文字ボリュームだったら読みやすいか? 趣味などでサイトを見たときの感覚、さらにはスマホで閲読するときの読みやすさの印象を、Web社内報に生かしてみてください。 *『社内報白書2020 臨時号』より
また、企画立案の際は、更新頻度も考慮しましょう。どんなに面白い企画でも、めったに更新されなければいつの間にか忘却の彼方へ。手軽に更新できるかどうかも踏まえて企画や進行方法を考えると、後々の運営がラクになります。
スマホ閲読を踏まえた社内報企画案
では、具体的にどのような企画がスマホ閲読を前提にしたWeb社内報に向いているのでしょうか。いくつか企画のヒントをご紹介します。ポイントは、前述した通り「記事のボリューム」と「更新性」です。貴社の課題解決に役立つ、またはWeb社内報の発行目的を果たすために必要なエッセンスを加え、貴社らしくアレンジしてご活用ください。
経営理念・ビジョン浸透系
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CEOの100文字日記
CEOブログですが、「100文字」という縛りを設けることで、本当に伝えたいことが絞られてわかりやすくなり、読む側の負担も少なくなります。写真を必ず1点添えてもらうと、興味や関心ごとが伝わり、人柄がにじみ出そうです。100文字にまとめるというのは、実はとても難しいこと。CEOの腕とセンスの見せ所です。3カ月、半年と日記が溜まったら、印刷社内報と連動させた企画もたてられそうです。 -
今週のMy Credo
自社の理念やビジョンを発端に、自分オリジナルのクレドを紹介してもらいましょう。カード大の紙にそのクレドを手書きしてもらった写真と、なぜそれをマイ・クレドにしたのかを語ってもらい、仕事に対する姿勢を読者に伝えます。
情報/ナレッジ共有系
- バズれ!「○○○○」
新製品・新サービス紹介企画。「○○○○」部分は製品・サービス名。自社が開発した新商品・サービスを、製品化のキーマン(開発者や営業マンなど誰でもOK)からの一言とともに紹介する。1回につき1品。1回に数種類を紹介するより、1つずつショート・タームで情報更新していくのがbetterです。 - MVPの午後3時
MVPなど社内表彰された人の仕事ぶりを紹介する企画。ただし、スマホ閲読を考慮して、長文の記事ではなく、1日の中のワンシーンを切り取って数回シリーズで紹介します。例えば、月曜から金曜の「午後3時」に、その人はどんなことに取り組んでいるか? その業務に臨む様子とコメントをコンパクトに掲載。実際に月曜から金曜に毎日1日分ずつ更新していくと臨場感が出そうです。
コミュニケーション系
- 俺の沼
楽しすぎてどっぷりハマってしまう、それが「沼」。従業員の沼的趣味を紹介します。沼っぷりを感じさせる写真も添えて。仮タイトルは「俺」とありますが、もちろん女性の投稿も大歓迎です。 - ギョーカイしりとり
自社がいる業界や自社内での専門用語だけでしりとりを連載。一般人ではわからない専門用語や自社だけで通じる言葉をつなげていきます。もちろん、解説や写真を添えて、関わりのない部所の人々への理解を図りましょう。社員から次の言葉を投稿してもらって双方向性をもたせたら盛り上がるかも?
浸透のためには、導入後の仕掛けまでしっかりと
Web社内報は、ツールによっては印刷社内報より手軽に編集・発行できて経費もかかりません。しかし、Pull型メディア(自分から読みに行かなければならない)というのが最大の弱点です。
その弱点を乗り越えるためには、「自社と従業員に有益な情報を発信」「自ら読みに行きたくなるような楽しい企画」が必要なのは言うまでもありませんが、導入後の浸透作もとても重要です。導入したらそれで完了ではなく、あらゆる場面・あらゆるタイミングでWeb社内報をアピールして(もちろん、スマホで閲読できることも!)、社員にとって身近な存在になるよう仕掛けていきましょう。
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[編集部PickUp]
【Web/アプリ社内報】
Web/アプリ社内報の優秀事例と2021年の展望|公開座談会レポート
【トレンド】企画がワンランクアップする5つの「コツ」
『社内報白書2020 臨時号』から分析。2020~2021年は 社内報 大変革の年に
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