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アプリ社内報が拓く、社内報の新しい可能性(後編)

アプリ社内報が拓く、社内報の新しい可能性(後編)
集合写真撮影前に談笑するみなさん。後列左から、楽天(株) 小泉さん、堀場さん、渡部さん 前列左から、 (株)デンソー 北村さん、原村さん、(株)ローソン 多胡さん、松林さん

時代に先んじて「社内報のアプリ」の運用を始めている株式会社デンソー、楽天株式会社、株式会社ローソン(※五十音順/以下本文中は略称にて掲載)の3社をお招きした鼎談を、2回にわたりお届けしています。各社で全く異なる体制やコンテンツの話題に興味が尽きなかった前編に続き、後編では「社内報のアプリ」ならではの効果や、今後の展望などを伺いました。

アプリ社内報がもたらした効果と悩みとは?

――アプリ社内報を導入されたことによる効果を教えてください。

デンソー 2つあります。1つは、寄稿の増加。アプリ社内報は掲載が簡単なので、これまで断っていた寄稿も取り上げやすくなりました。おかげで社員の「情報を発信しよう」という気持ちを高めることができました。

もう1つは、スピードアップ。外出中に見つけたネタもすぐに出せるので、作り手としては大分楽になりました。

楽天 通勤中や自宅で視聴する社員が増えたことですね。デスクで「さあ仕事しよう」というとき、サイトにいって動画を見ようという気にはなかなかならないですから。

社内報アプリ鼎談:効果は通勤中や自宅での閲覧数が増えたこと(楽天さん)
導入効果は、通勤中や自宅での閲覧数が増えたこと(楽天さん)


ローソン
 寄稿が増えたことと、社員が情報に敏感になったことですね。うちではすでに「見ないとまずい」という状況になっています。

楽天 それは、例えばどんな情報ですか?

ローソン 他の部署がどんな取り組みをしているのか、お店で何を売って、どんな活動をしているかというようなことです。というのも、全国各地に拠点があるので、自部署以外の情報が取りづらい点は否めません。なので、アプリ社内報でチェックしているとよく聞きます。反対に、現場を回るSVは全社朝礼に出られないので、店舗巡回の合間を縫ってトップメッセージの動画をチェックしている人が多い。うちでは普段の会話にも朝礼の内容が出てくることが多いので、特に管理職などは「チェックしておかないと」という感覚を持ってくれているようです。

デンソー では、ほとんどの方がダウンロードされているんですね? うちはまさにそこが悩みどころです。強制はしたくないので、メリットを伝え、プレゼントを付けたりして、前向きにダウンロードしてもらえるようには心がけているのですが。

楽天 同じです。最初の頃は地道にチラシ配りもしました。社食に手順を説明するブースを設けたり。

ローソン 「ダウンロードして」とは言いたくないですよね。大事になってくるのは、やはり情報の価値じゃないでしょうか。先ほど話したような「見ないとまずい」情報を提供できれば、ダウンロードの必然性が高まってくると思います。

読んでもらうための工夫

デンソー 閲覧数を上げる工夫というのは、何かされていますか?

ローソン 記事は基本、朝の8時台に上げています。始業前にチェックする人が多いので早めに。

楽天 毎朝メルマガを配信しているのですが、そこから見てくれる人が多いですね。

デンソー プッシュ通知はどうですか? 弊社では週2件ぐらい行っているのですが、やはり閲覧数は上がりますね。

楽天 それは厳選ですね。うちは毎日1本なので、当初毎日通知していたんですが、やり過ぎだったなという反省があります。

ローソン もう定着したという認識なので、今はほぼやっていません。プッシュしても見ない人は見ないですから、それよりもどんなコンテンツを提供するかの方が大事だと思います。

閲覧数UPのため、記事更新は始業前の8時台。コンテンツが大事(ローソンさん)
閲覧数UPのため、記事更新は始業前の8時台。コンテンツが大事(ローソンさん)


楽天
 本当にそうですよね。実は今、リニューアルを考えていて、どんなものが見たいか実態調査をしているんですが、モバイルでコンテンツを見たいと回答してくれた人は、したくないと回答した人よりも「会社全体の戦略をもっと知りたい」とか、「シナジーが発揮できるような戦略を知りたい」「会社の楽しいイベントをもっと知りたい」と思ってくれている人たちだというのが分かってきたんです。ですので、より見たい人にちゃんと伝わるというものを考えたいですね。

ローソン ターゲットは、まずはそこでいいような気がします。全部としてしまうとしんどいですから。うちだと海外の店の情報は閲覧数が高いですね。みんな知りたいと思っていて、知る手段がなかなかない情報なので。それを流すと普段見ない人も見てくれます。

模索が続く、双方向コミュニケーション

楽天 ところで、読者のリアクションが取れるようなことは何かされていますか? うちはそこも懸案事項なのですが。

ローソン 先ほどお話しした「社員紹介」というコーナーも含め、読者がコメントを投稿できるようにしています。同期や同僚などがコメントすることが多く、社内コミュニケーションの活性化に役立っています。本当は「いいね!」もやりたいのですが。反応が分かるような仕組みを作ることが今の課題ですね。ツーウェイ感を出したいんです。

楽天 うちはイントラでは「いいね!」ができるんですが、アプリには実装できませんでした。やはり欲しいですよね。

デンソー うちは「いいね!」と「残念!」のボタンがあるのですが、2つに集約できないものが多く、今5種類に増やそうとしているところです。理由は、社員が反応を起こす選択肢を増やしたいから。というのも今、会社が「即、リアクションしよう」というメッセージを出しているので。本当はコメント欄も欲しいんですが、まだできていません。ローソンさんはそれはないですか?

ローソン ないです。やはり名前が出ますし、皆が見ているものなので。

読者が反応を起こす選択肢となるボタンを2→5種類に増やすことを検討(デンソーさん)
読者が反応を起こす選択肢となるボタンを2→5種類に増やすことを検討(デンソーさん)

今後に向けた課題と、成し遂げたいこと

――最後に、今後に向けての展望をお願いします。

デンソー 大急ぎで立ち上げたアプリ社内報なので、改善の余地がたっぷりあるんですが、まずはもっと利便性を向上させたいですね。イントラとの連携も図りたいですし、これは夢ですが、いつかグローバルに展開できたらと思っています。

楽天 今日は皆さんのお話を聞いて学びの連続でした。アプリを始める時、私たちはイントラとイコールにすることばかり意識していたのですが、そうではなく、読み手がアプリで何を読みたいのか、何なら読んでくれるのか、読み手にとって何がメリットになるのか、もっと真剣に考えなければいけませんね。今後リニューアルも予定しているので、また新しいチャレンジをしていきたいと思います。

ローソン 社内報はトップ層のメッセージが先行しがちですが、それに加えて、いかに現場の人が見たいものを伝えるかが大事だと思います。ですから今後も、経営と現場の間に立って、社員が欲するものを伝えていきたいですね。私たちが考えるスマホの位置付けは、極端に言うと暇つぶしと言ってもいいくらい(笑)。余裕があるときに見るものですから、その気持ちに合ったコンテンツを心がけていきたい。たかがスマホですが、されどスマホ。そこは、忘れたくないなと思います。

鼎談後の懇親会でも有意義な情報交換で大いに盛り上がりました
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