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アプリ社内報が拓く、社内報の新しい可能性(前編)

アプリ社内報が拓く、社内報の新しい可能性(前編)
後列左から、楽天(株) 小泉さん、堀場さん、渡部さん/前列左から、 (株)デンソー 北村さん、原村さん/(株)ローソン 多胡さん、松林さん

インターナルコミュニケーションの新しいツールとして注目を集める「社内報のアプリ」。持ち運べるデバイス・スマホの普及率が9割を超えた昨今、導入に踏み切る企業も徐々に増えています。ここでは、実際に運用を始めている株式会社デンソー、楽天株式会社、株式会社ローソン(※五十音順/以下本文中は略称にて掲載)の3社にお集まりいただき、運用体制やメリット・デメリット、こだわりや課題などについて意見交換を行っていただきました。検討の際に参考にしたいリアルな意見が満載。この鼎談の模様を前後編で紹介します。[後編も公開済。ぜひご覧ください!]

[鼎談参加者]
  • 株式会社デンソー
    広報・渉外部 インナーリレーション室 企画課長   原村 恵子さん
    広報・渉外部 インナーリレーション室 社内広報課長 北村 美帆さん
  • 楽天株式会社
    コーポレート・コミュニケーション部 社内広報課  シニアマネージャー 小泉 和美さん
    コーポレート・コミュニケーション部 社内広報課  マネージャー    渡部 成美さん
    コーポレート・コミュニケーション部 社内広報課  社内広報グループ  堀場 扶起子さん
  • 株式会社ローソン
    人事本部 人事企画 マネジャー 多胡 敦史さん
    人事本部 人事企画(元気推進) 松林 千宏さん

導入の背景と、既存メディアとのすみ分けは?

――最初にインターナルコミュニケーションの展開状況をお伺いしたいのですが、現在どのようなツールをどんなターゲットに向けて運営されていますか。

ローソン 弊社では「従業員」「加盟店オーナー・店長」「クルー(パート・アルバイト)」という3つの層に分け、それぞれに最適なツールを用意しています。従業員向けにはアプリとイントラで展開する社内報「The LAWSON」、オーナー・店長には毎月発行の冊子、クルーにはスマホSNSという内訳です。

楽天 イントラとアプリの2本立てで、イントラに載せている動画をアプリに引っ張る形で同じ情報を流しています。

デンソー 4つの媒体を展開しています。メインはWeb社内報(イントラ)で、PCを持っているオフィスワーカーを対象に日英のニュース記事を配信しています。他は月刊の紙媒体と毎週食堂などで流す動画、それとアプリ社内報ですね。

――アプリ社内報を立ち上げた時期と理由を教えてください。

ローソン 始めたのは2014年5月で、きっかけは当時のトップの交代でした。トップのメッセージをもっとカジュアルに社員へ伝えたい、もっと社員を元気にしたい、という課題に対する解決策の一つとしてアプリ社内報を採用しました。

楽天 約3年前です。その頃、本社を現在地に移転したのですが、移転の意図や情報を伝えるために新社屋の紹介アプリという形でリリースをし、その中に社内報コンテンツを載せる仕組みにしました(図↓)

デンソー 昨年12月の開始です。開発した理由は、PCを持っていない生産現場の社員との情報共有を強化するためです。社長の後押しもあり、この機会にと3カ月の短納期で立ち上げました。

楽天_社内報のアプリ
新社屋紹介アプリ内に社内報コンテンツを掲載(クリックで拡大)

コンテンツと発信頻度、デバイスは?

――アプリ社内報のコンテンツについてはいかがでしょうか。

ローソン トップメッセージとニュースのみです(図↓)。というのも「The LAWSON」の狙いは、”コンビニエンス”。外回りの多い社員が簡単に情報を入手できる社内報がコンセプトなので、構成もタイトルとメイン画像もしくは動画、3行まとめと、これ以上ないくらいシンプルに作っています。

ローソン_社内報のアプリ
“コンビニエンス”が身上の「The LAWSON」(クリックで拡大)


楽天
 うちは動画というのが特徴ですね(図↓)。2010年から社内公用語英語化の方針が発表されて以降、外国籍スタッフが一気に増えていったので、動画のほうが表情や声から伝わるものがあるだろうと、Web記事から動画に切り替えました。コンテンツは、イベント紹介やインタビューといったニュースメディアのような企画が中心です。

楽天_社内報のアプリ
イントラの動画をアプリでも視聴できる(クリックで拡大)


デンソー
 社長ブログ、ニュース、社会貢献、コラム、会社概要、リンク集という項目でタブ分けしています(図↓)

デンソー 社内報のアプリ
カテゴリごとにタブ分けした見やすいインタフェース(クリックで拡大)


――発信頻度はどのぐらいですか?

ローソン 1日1、2本です。

楽天 うちも基本的に1日1本、月では約20本です。

デンソー 大体週に5回ほどですね。

――デバイスは会社貸与ですか?

ローソン 会社貸与のスマホです。

楽天 うちは貸与制度がないので、個人のスマホですね。

デンソー 同じく、個人スマホです。

制作にかかる人員と、制作上のこだわりは?

――概要をご説明いただいたところで、各社のお話の中で気になった点についてご質問ください。

ローソン 楽天さんは動画ですが、かなりのハイペースですね。どのような体制で作っているのですか。

楽天 ストーリーを作るプロデューサーと、撮影・編集をするカメラマンがそれぞれ数名います。

ローソン なるほど、 うちはほぼ1人です。なので手間がかかる動画や記事はやりません。全社朝礼をスマホで撮ってアップするという簡単なものはありますが、編集はしていません。

デンソー 1人というのはすごいですね。

ローソン そんなに大変でもないんですよ。重視しているのは、何よりスピード。面倒な決裁がなく、何を記事にするかの判断も1人でしているので、早いものだと情報入手から3時間でリリースできます(図↓)

ローソン_社内報のアプリ2
「速報!」は情報入手から最短3時間でリリース可能(クリックで拡大)


楽天
 テキストが3行まとめというのはいいですね。

ローソン 簡潔が一番のこだわりですから。ネットニュースが大体3行でまとめているのでそれに倣って。あとは、写真とタイトル勝負です。

デンソー 記事はご自分で書かれているんですか?

ローソン 8割は寄稿です。ありがたいことに、広く伝えたいときにはこれを使おうという風潮が定着しているので、今では泣く泣くお断りすることもあるほど。そういう意味では、全社員にとって重要なツールになりつつあります。

楽天 つい盛り込みたくなりませんか?

ローソン あれもこれもと言ってきますが、「情報量が多いと見られませんよ」と断って整理はこちらでしています。主なターゲットが、社内で一番多いSV(店舗指導員)なので、彼らが見られる、見たいと思える内容を心がけています。

楽天 写真も社員の皆さんからもらっているんですか?

ローソン はい。「こういう写真が欲しい」と伝えると、いろいろ工夫して撮ってくれます。ニュースは「速報!」「社員紹介」「取り組み紹介」と3項目あるのですが、そのうち社員紹介はインタビュー記事なので、こちらで撮って原稿も書いています。

楽天 デンソーさんもタブがいっぱいあって、しっかり作られていますよね。制作は何人でされているんですか?

デンソー 課のメンバー5人で全媒体を作っています。でも、アプリ社内報は、他部署が作っているタブもあります。

楽天 そこは任せているんですか?

デンソー そうです。例えば、スポーツのタブは広報部に専門部隊があるので、そこに自由に上げてもらっています(図↓)。同様に、社会貢献のタブは総務部が担当しています。

デンソー_社内報のアプリ
「スポーツ」「社会貢献」など他部署が発信するタブもある(クリックで拡大)


楽天
 アプリとイントラは連動していますか?

デンソー いいえ、開発スピードとコスト面でも別々です。ですから1本取材すると、紙に載せて、動画やアプリを作ってと結構大変です。

楽天 それを避けようとすると、コストが高くなるんですよね。

人気を集めるコンテンツは?

ローソン ところで、どんな記事が人気ですか?

デンソー 社長ブログ(図↑)が一番人気で、最近人気上昇しているのは著名人が社員の悩みに答えるコーナーです。回答者は2カ月交替で、これまでメンタリストのDaiGoさんや教育評論家の尾木ママさんといった方々にお願いしてきました。

ローソン 豪華ですね。うちは閲覧数が画面に出るのですが、最近のTOP3は女性社員が載った記事です。男性社員が見てしまうんですかね(笑)。見てもらってこそですから、そこは戦略的にやっています。

デンソー 閲覧数をユーザーと共有できるのはいいですね。回数ではなく人数ですか?

ローソン そうです。でも、良くもあり、怖くもありで。完全に数字が見えてしまうので緊張感はあります。伸びが悪かったら写真やタイトルをすぐ変更したり。それで伸びることも結構あります。

楽天 うちも一応PV(*1)やUU(*2)は取っていますが、社員には見えない仕組みです。面白いのは、アプリを始めてから閲覧数がガクンと落ちなくなったこと。夏休みなど落ち込みが大きかったんですが。やはり持ち運べるという意味で、アプリ社内報はいい役割をしていると思いますね。

*1…PV(ページビュー)訪問者が特定のWebサイト上で開いたページ数。1人が20ページ開けば20PV。
*2…UU(ユニークユーザー)集計期間内のサイト訪問者数。 集計期間内であれば同サイトに同じ人が複数回訪問しても1UUとカウント

社内報アプリ鼎談_後編に続く

※後編では、社内報のアプリならではの効果や今後の展望を伺っています(続く)→
関連コラム:「社内報アプリ」でインターナルコミュニケーションの課題を解決

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