「在宅勤務が定着したことで、社内コミュニケーションが希薄になった」「社内報などで情報を発信しているが、現場社員からの反応がなく一方通行になりがち」「本社の取り組みや経営層の思いが現場社員に伝わりにくい」etc.
インターナルコミュニケーションに関するこのような悩みを解決するツールとして、導入企業が増えているのが、「社内報アプリ」です。なぜアプリなのか、 どんなメリットがあるのかを、考えていきます。
インターナルコミュニケーション・ツールの多様化
約100年前に墨刷りの新聞から始まった社内報は、高度経済成長時代から組織のニーズをとらえて大いに拡がりました。景気の影響でコスト削減の対象となる時期があっても、一定以上の規模の企業にとっては、もはや成長に欠かせないメディアとして、日本の企業文化に深く根を下ろしています。
この間、印刷社内報は誌上でしか醸し得ない存在感やストーリー性を磨き上げ、2000年前後に始まったWeb社内報は手軽さ・速報性と、動画などリッチコンテンツをもたらしました。その後、スマートフォンの急激な普及にともない各種SNSが一般化すると、「誰もが発信者になって当たり前」のトレンドは企業のインターナルコミュニケーションにも波及。社内SNSやビジネス向けチャットツールが多数登場しました。
ツール選び=施策設計の出発点の重大テーマ
このように、インターナルコミュニケーションツールは短期間で一挙に多様化し、きわめて幅広い用途に対応できるようになりました。
印刷社内報に壁新聞、Web社内報、デジタルサイネージ、動画、社内SNS、リアルな対面イベント――多様なツールから、今の自社の課題解決に必要なツールをまずどう選ぶのか。そして、選んだ複数のツールをどのように最適配置し、どう活用するのか。
これはインターナルコミュニケーション施策設計の出発点で、かなり大きなウェイトを占めるテーマです。決して小さくないコストとマンパワーを費やすインターナルコミュニケーション施策。ツール選定・最適化とも、失敗したくはないものです。
ツール選択時に考察すべき6つのファクター
ツールの選択時は、それぞれの特性を理解する必要があります。このとき理解の助けとなる考え方として、弊社では以下3つの観点・6つのファクターを挙げています。
〈共感の観点から〉
①到達度:一人一人に届くか
②ストーリー性:骨太・重厚な情報も腰を据えて伝えられるか〈時間の観点から〉
③速報性:情報をタイムリーに通達できるか
④保存性:会社の歴史のアーカイブになり得るか〈空間の観点から〉
⑤双方向性:情報の受信者側も何らかの発信ができるか
⑥携行性:閲覧場所を選ばず持ち運びできるか
例えば、デジタルメディアであるWeb社内報・一斉メール・社内SNSなどは「速報性」の確保が容易ですが、印刷社内報では困難です。一方、外部アクセスを許容しないタイプの社内イントラの場合、プリントアウトといったひと手間をかけない限り「携行性」は実現しませんが、印刷社内報は気軽に持ち帰って家族に見せたり、じっくり読み込んだりできます。「携行性」があれば、採用や営業の場面で自社をよく知ってもらうためのアウターブランディングの用途も考えられます。
「最も見てもらいたいのは誰か?」
「その人たちは、いつ・どんな場面・どんな機会なら見られるか?」
「最も伝えたい情報は何か?」
「その情報を伝える力があるメディアは?」……
このように、コミュニケーション・シーンを具体的に突き詰めて考察(必要に応じては、調査も)した上で、さまざまな観点からツールの強み・弱みを整理し、選択することが重要です。
インターナルコミュニケーション・ツールの最大の課題
コロナ禍はインターナルコミュニケーションにさまざまな打撃を与えるとともに、それを打開するための進化をもたらしました。
「打撃」の一つは、テレワークが普及したり出社制限がかかったりしたことで、印刷社内報が手元にわたらなくなったことです。各デスクに配布しても、いつ出社かもわからない。手に取るころにはかなり古い情報になっているかもしれない。かといって、自宅配送は経費がかかる。そんな苦しい声を、たくさんの企業からお聞きしました。
「進化」の一つは、デジタル化の推進でしょう。オンライン会議はもはや当たり前。社内報もWebや動画というデジタルツールの導入が進み、オンラインイベントなど、かつてとは異なるインターナルコミュニケーション施策も登場しました。
ただし、進化が著しいデジタルツールにも、課題はあります。弊社で開催するセミナーや勉強会などには多くの企業からお悩みが寄せられますが、大きな課題はほぼ同じ。それは「到達度」です。
「到達度」は、コミュニケーションのツールとして特に重要なファクターでしょう。どんなに「ストーリー性」に優れた媒体でも、実況中継すら可能な「速報性」や、リアルタイムで社員の反応を得られる「双方向性」を誇る最新ツールでも、到達できなければそもそもコミュニケーションが始まりません。
「社内報アプリ」というソリューション
さて、弊社では2018年10月に、自社開発「社内報アプリ」をリリースしました。スマホアプリ版とWeb社内報を手軽に同時実現できる「社内報アプリ」への反響は大変大きなものでした。
いまやネットショッピングも動画視聴も「PCよりスマホ」が当たり前となり、日常的なインターネットの利用環境は「スマホのみ」という人が過半数を超える※ほど、誰もがいつも見るデバイスになっています。
通勤電車や昼食時などスキマ時間に見てもらえるスマホは、「到達」を重要課題とするインターナルコミュニケーション分野でも、もちろん重要なデバイスです。「社内報アプリ」も年々改定を進めるとともに導入が増え、今やご利用ユーザー数は85万人&取引社数100社を突破しました。
「社内報アプリ」の主な特長は以下の4つです。
マルチデバイス対応&一括更新
外出の多い営業担当、1人1台PCのない現場や店舗、リモートワーク中や産休・育休中――「社内報アプリ」なら、デバイスさえあれば、社員がどこにいても、同じ情報を同時に届けられます(コンテンツは、Web向け・スマホアプリ向け一括更新)。
社員参加型・総合情報ポータル
日々更新する記事はもちろん、各種社内資料、動画、公式サイトや公式SNSへのリンク、問い合わせ窓口など、社員に必要な情報を集約。「これさえ見ればOK!」の総合情報ポータルを実現。記事に対して「いいね!」やコメントを付けられるので、「社員参加型」のコミュニケーションができます。
かんたん運用
HTML・CSSなどのWeb知識がなくても、ブログ・SNS感覚で簡単に記事を作成可能。
管理画面トップでは、PV数・いいね!・コメント数のランキングを常に把握。効果を意識しながら運用できます。
自由度の高い汎用テンプレートで 多彩に展開
「ブログ記事」「人物紹介」「表彰」といった1p全体テンプレのほか、「囲みBOX」「画像+テキスト回り込み」「動画埋め込み」といった便利なパーツテンプレなど、社内報に好適で自由度も高い、汎用テンプレートを多数備えています。
真っ白なエディタに向かってゼロからではなく、テンプレートに沿ってテキストや画像を入れていけば、記事をスイスイ作成できます。
誰もが携帯するスマホへ、そしてPCへも、コンテンツを的確・簡単に届けることができる「社内報アプリ」は、インターナルコミュニケーションの新たな領域で活躍するツールとして、導入する企業が増加しています。
※〈調査報告〉インターネットの利用環境 定点調査(2023年上期)より
詳細や導入事例はサービスサイトへ
「社内報アプリ」の詳細や、導入事例紹介は、サービスサイトでご覧いただけます。関心をお持ちいただきましたら、お気軽にお問い合わせください。
混沌とした現代だからこそ、会社と社員をエンゲージメントという絆でしっかりつなぐ。社内報専門会社の社内報SaaS「社内報アプリ」は、そのために機能面・サポート面とも、日々進化を続けております。サービス資料を提供しておりますのでご確認ください。
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