Web社内報やアプリ社内報に備わっているメジャーな機能の1つが「コメント機能」です。紙媒体にはないデジタルツールならではのこの機能を、皆さんの会社の社内報では十分活用できていますか?
今回はこの「コメント機能」をフル活用して社内報を盛り上げる方法をお伝えします。
コメント機能には重要な役目がある!
そもそも、コメント機能を使う目的は何でしょう? 改めて考えてみると、とても重要な役目があることに気付きます。
① 読まれているかどうかを可視化する
デジタルツールですからPV数を洗い出すことは容易と思いますが、コメント数はそれとは少し違った意味合いがあります。PV数は、そのページにアクセスさえすればカウントされるもの。一方のコメント数は、その記事をある程度読みこんだ結果、と考えることができます。寄せられたコメントの数は、その記事の注目度や浸透度の参考値となると言えるでしょう。
② 社内報そのもの、または企画に対する自分事化を促す
コメント機能は企画に対して意見や感想を寄せるものですから、この機能を使うことで無意識に社内報や掲載企画に参画することになります。
参画 → 社内報や企画に対する理解促進 → 腹落ち → 自分事化
という流れを生み出すことがねらえます。
また、企画に登場する取材者や寄稿してくださったスタッフも、コメントがたくさん寄せられればうれしいものです。社内で協力してくださる方々にとっても、社内報が身近な存在となり参画意欲が高まることでしょう。
コメントを呼び込む企画のテーマは?
コメント機能を実装していても、読者が活用してくれなければ目的は達成できません。そこで、コメントしやすい企画テーマ例を考えてみました。
コメントしやすい企画テーマ例
■みんなで「おめでとう!」と言い合える企画
・社員、自社の取り組み、商品などが社外に評価されたことを伝える記事
・表彰者紹介
・新入社員紹介
・勤続永年者紹介
■自社に誇りを持てる企画
・会社の歴史(長らく地域、社会貢献してきたことが分かる)
・時事ニュースに合った社会貢献活動(疾病対策商品の開発、災害対応など)
■共感を呼ぶ企画
・頑張る社員のインタビュー(具体的なエピソードに対して共感し、エンゲージメントが高まる)
・パパママ社員インタビュー
■コメントのテーマが明確に決まっている企画
「新入社員に応援メッセージを!」「定年退職する●●さんへの感謝の言葉を集めたい!」「業務改善アイデアを募集!」など、どんな内容を記入したらいいか明確な企画。
〈POINT〉
◎ ポジティブな企画の方がコメントを寄せてもらいやすい。
▲「何でもいいから感想をお寄せください」はコメントしにくい。
効果的な運用方法を考えてみよう
次は効果的な運用方法です。これにもコツがあるので情報共有しますね。
■スモールスタート
まずはコメントしやすい一部記事だけ、コメント機能を開放するという方法。その後、運用に慣れてきたら全記事でコメントをオープンにする。
■コメントへの返信は必須
コメント投稿のハードルを下げるために、初めは知り合いの社員に協力してもらってコメントを記入し、盛り上がっている様子を演出。届いたコメントには必ず編集部、もしくはその記事に登場した社員からコメント返しすることも忘れずに! 「自分のコメントがきちんと届いたんだ!」という喜びが、よりコメントしたくなる気持ちを高める(=コメントしやすい雰囲気が広まる)。
■事前に管理者側の運用ルールを決める
(ネガティブコメントを管理者側でコントロールする「承認制」で運用する場合)
・誰が、どれくらいの頻度でコメントを確認するのか。
・コメントに対して編集部から返信する際に、編集部内で役割分担するのか。
・コメント承認のステップ(承認者)が多いと、運用が大変になってしまう。できるだけ簡略・効率的な仕組みを目指す。
コメント機能がつくるモチベーションUPスパイラル
管理画面のダッシュボードで、集計期間を設定してコメント数のログデータを調べると、誰が何回コメントしたのかを抽出できると思います(ご利用のシステムによりできない可能性もあります)。それを素材に、「コメントをたくさん投稿してくれたユーザーを称える企画」を立案するのもよさそうです。「たくさんのコメントをありがとう!」という感謝の気持ちを伝えることで、またコメントしよう、というモチベーションを刺激すること請け合いです。
コメント機能の利用目的から企画テーマまで考えてきましたが、良質な企画を実施できればコメントがたくさん集まり、場が活性化。取材対象者のモチベーションがUPするとともに、社内では社内報への理解が深まり、企画内容がジワリと浸透。社内報を自分事化してモチベーションを上げて業務に取り組む人が増え……と、モチベーションUPのスパイラルが生まれそうです。
今お使いのWeb/アプリ社内報にコメント機能が搭載されているなら、活用しない手はありません。上手に活用してモチベーションUPの輪を大きく広げてくださいね。
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