こんにちは。社内報の企画だけでなく、イベントや記念日のサプライズなど、公私ともに企画を考えることが大好きなMGです。
あなたは毎号発行している社内報について振り返っていますか?
表紙から最終ページまで評価し合う
「振り返りたくても、その号が校了したらすぐに次の号が始まって、ホッとする暇もないから無理!」という声が聞こえてきそうです。
次々と発行し続ける社内報ですから、振り返る時間を取ること自体難しいのは確かです。でも、難しいから無理…で済ませてしまうと、実は知らず知らずのうちに大事な機会を逸しているかもしれません。
昔、私がある企業の社内報担当だったときのこと。当時の社内報編集部では、「合評会」という反省会を定期開催していました。この反省会、勉強になるのはもちろんのことながら、それはそれは恐ろしかったことを、今でも覚えています。
社内報担当が額を寄せ合って何をするかというと、発行した号を詳細に読み合わせながら全員で、表紙から最終ページまで企画一本一本を丹念に、評価し合うのです。企画主旨やタイトル付け、誌面構成から、読者からの反響まで、話題は多岐にわたります。
意識もスキルも向上させる「振り返り」
- 「この企画、読み応えがあって良かったと同期から声をかけられた」
- 「せっかく内容がいいのに、このキャッチタイトルは引きが弱い」
- 「ここは用語不適切じゃない?」
- 「この図版は、もっとこういう方がわかりやすかったのでは?」
編集長や同僚に賞賛されたり、意見を言われて励まされたり。目新しい切り口だったとほめられればうれしく、ありきたりだったなどと言われると、がっくり凹んだものでした。
ただ、毎回そうして批評をし合う機会があったことで、自分自身、大いに成長したと実感しています。
毎号あの反省会があったおかげで、常に読者の反響を意識して、読者目線で誌面を客観視する習慣がつきました。加えて、他の人が担当した優れた企画についても、制作過程の苦労話、具体的な創意工夫など「この企画、いい!」と思っているまさにそのときに、タイムリーに教えてもらえます。
どんな思いでこのキャッチタイトルをつけたのか。なぜこの切り口・この構成になったのか。取材のノウハウも、エピソード込みで、全員で共有できました。
こうした情報共有や合評を繰り返すことで、社内報のクオリティもどんどん上がりましたし、社内報担当者の意識やスキルも、号を重ねるたび明らかに上がっていきました。
振り返る時間の捻出は、確かに難しいこと。でも、作りっぱなしでは、社内報も社内報担当者も、進化する機会を見つけがたいのです。PDCA(plan-do-check-action)は、やっぱり大事。発行後はしっかり反省をして変えるべきところは変え、社内報をレベルアップさせたいものです。
「反省会をしようにも、うちの会社は1人担当だから…」という社内報担当の皆さんは、弊社の「社内報セミナー」にぜひ足をお運びください。参加者の社内報担当の皆さん同士で、苦労話や具体的な創意工夫を共有できるので、毎回大変好評をいただいています!