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特別公開【その2】「社内報アワード2020」ゴールド賞受賞企業のコロナ関連企画

特別公開【その2】「社内報アワード2020」ゴールド賞受賞企業のコロナ関連企画

新型コロナウイルスとともに迎えることとなった2021年。ウィズ・コロナが日常化するとともに、社内コミュニケーションの機会減少、エンゲージメント低下といった問題を解決できずにいる企業も多いことでしょう。貴社の社内報では、コロナ禍の“今”をどのように発信していますか? 他社ではどのような企画を立てているのか、参考にしたくないですか?

社内報ナビでは、「社内報アワード2020」でゴールド賞に輝いた企業様にご協力いただき、実際の掲載事例をご紹介。今回はその2回目です。ゴールド賞受賞企業はコロナ禍をいかに企画化したのでしょう? ぜひヒントを見つけ、貴社の課題解決にお役立てください。

※【その1】も優秀事例を紹介しています。ぜひご覧ください。

ゴールド賞常連企業2社の事例を惜しみなく紹介

 前回の2社(株式会社UACJ様と株式会社ディーバ様)と同じく、「自社の企画が多くの企業のお役に立つなら」と事例紹介をご快諾くださったのは、「社内報アワード2020」の紙社内報部門(特集・単発企画/8ページ以上)でゴールド賞を受賞した東京地下鉄株式会社様、豊田合成株式会社様です。早速、その優秀事例をご覧いただきましょう。

【事例1:東京地下鉄株式会社式 『めとろはーと』823号】

企画名:「東京メトログループの『ニューノーマル』」

  • ツール:印刷社内報
  • 企画の目的:緊急事態宣言から、約半年が経過し、「新型コロナウイルスに関する特集」を組んだ。ねらいとしては以下の3点。
    コロナ禍における会社の取り組みを把握してもらい、現状をしっかりと認識してほしい、といった教育的な側面。
    会社の取り組みについて、お客様やSNS上の声など、社外の方々からの温かいメッセージを掲載することで、前向きに仕事に取り組んでほしいというモチベーションアップを目指した側面。
    さらにこの厳しい局面においてこそ、会社全体の真の組織力が問われることとなり、グループ全体で新型コロナウイルスに立ち向かっていきたいという一体感の醸成。
  • 読者ターゲット:全従業員
  • 制作面での工夫点:コロナ発生以降のグループ内の動きがひと目でわかるよう、「年表」を中心に構成。「社員の声」は年表と関連させて読めるようなレイアウトとした。
    「社員の声」の登場社員は、本社/現業/グループ会社から偏らないよう人選。「お客様の声」ページは、それまでのページと色使いをガラッと変えることで、前ページまでとは違う企画であることをアピールした。
     今回の特集は全体的に文字量が多くなってしまったが、グループ内に散らばっている情報をひとつにまとめて社員に周知し、さらに後世に残すという記録的な意味合いも込め、正確に、より多くの情報を掲載することに努めた。





  • 反響:社員からは「お客様のご利用状況の変化がわかりやすく、グラフ化してあり、特に印象に残った」「各職場のコロナ対策を見て、自分の職場内対策の参考にしようと感じた」「これからもやるべきことは変わらない、という鉄道本部長からのメッセージをみて、自分達のやっていることに自信が持て、とても安心できた」「お客様からのあたたかいメッセージは、とても励みになった。これからも自分の仕事を頑張っていきたい」など多くの声が寄せられた。

【企画を振り返って】
 「新型コロナウイルスが収束する気配をみせない状況下において、企画段階では、どのような切り口で特集を組んでいくのがよいのか、とても悩みましたが、会社の現状の取り組みや方針を『ありのまま、つたえる』ことが一番よいのではないか、と考えて制作いたしました。 社員からもおおむね好評だったので、制作サイドとしても、満足のいく内容に仕上げることができた、と感じています」

(東京地下鉄株式会社 広報部 広報課 川 康隆さん)

【事例2:豊田合成株式会社 『TGTIMES』2020年秋号(670号)】

企画名:コロナ禍に向き合って

  • ツール:印刷社内報
  • 企画の目的:
    ①コロナ禍で通常の生産ができない中、従業員への感染防止を第一に、社会生活維持のための医療関係者や自治体などへの支援、お客様への製品の供給継続、収益確保に向けて当社グループの従業員が一体となって奮闘した姿を伝える。
    ②全世界的に事業活動が停止するという他に類を見ない今回の経験を教訓に、各職場での危機管理対策につなげていく後押しとする。
  • 読者ターゲット:全従業員
  • 制作面での工夫点:
    コロナ禍の経験を活かすという観点から、「ウィズ・コロナ、アフター・コロナへの取り組み」というコーナーを設け、今後に向けた取り組みを紹介した。
    紹介事例の選定では、複数の拠点や部門が連携をとって対応に当たった事例を紹介することで、当社グループの一体感を表現した。




  • 反響:以下のような声が寄せられた。
    感染の不安を抱えながらも当社グループの一員として何ができるかという気持ちで今回の対応に当たったが、誌面で紹介されたことで『対応に当たって良かった』という気持ちになった
    今回の緊急対応はお客様であるカーメーカーの協力なくしては進められなかった。
     誌面をお客様と共有することが、さらなる信頼関係構築に役立った

【企画を振り返って】
 「コロナ禍の緊急措置に対して、会社として取り組むべきIT技術の活用を加速させたり、各職場での仕事の進め方を変えたり、グループ会社間の連帯感が深まったりと環境変化に迅速に、結束を強めて対応できたことが取材をすることで分かり、この点も誌面を通して伝えることができました

(豊田合成株式会社 総務部 広報室 丹羽 由香利さん)

2021年もインターナルコミュニケーションを強化!

 コロナ禍を企画化すると言っても、タイミングや自社が抱える問題により、伝え方はさまざまです。【その1】と今回の事例を参考に、貴社ならではの切り口で、従業員の気持ちが一つになるような企画を立案してみてください。

 もうしばらくはコロナ禍と付き合っていくことになりそうな気配ですが、そうは言っても新しい年の始まりです! 2021年もインターナルコミュニケーションを強化して自社を盛り上げるよう、頑張って行きましょう。「社内報ナビ」はそんな皆さんを今年も応援していきます。

 

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