
昨年末、「企業風土」についてアンケートを実施しました。ICや社内報に携わる皆さまにご回答いただき、現場で感じている風土の実態や理想像が見えてきました。
ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
アンケートの結果から見えてきたのは、理想と現実のギャップです。このギャップに、社内報はどう向き合えるのでしょうか。調査結果をもとに、一緒に考えてみたいと思います。
調査結果の詳細はこちらからご覧いただけます
理想は「挑戦」と「安心」の両立。現実は・・・?
調査で浮かび上がった理想の企業風土は、「挑戦や変革を後押しする風土」と「心理的安全性」「情報の透明性」が共存する組織でした。単にチャレンジを求めるのではなく、安心して意見を言える環境や、信頼・協力関係が前提として重視されています。
一方で、自社の風土を表す言葉としては「誠実」「真面目」「堅実」といった評価が多いものの、「保守的」「閉鎖的」といった声も目立ちました。理想は挑戦的でオープンな組織。しかし現実は、堅実だが変化しづらい空気。このギャップが、多くの企業に共通する課題と言えそうです。
さらに、風土づくりの課題としては「部署間連携の弱さ」「感謝や称賛の不足」「忙しくて対話の機会がない」といった声が上位に挙がりました。つまり問題の中心は制度ではなく、日常のコミュニケーションにあります。
では、社内報で何ができるのでしょうか?
調査では「企業風土を醸成するうえで重要なもの」として、「日常的なコミュニケーション」「経営層からのメッセージ発信」「社員発信の機会」「社内報」が上位に挙がりました。また、「企業風土が良くなった」と感じたきっかけとしても、経営層の発信強化や社内報などの情報発信強化が多く挙げられています。
これは、社内報が単なる情報媒体ではなく、風土をつくる装置になり得ると言えそうです。
例えば、「挑戦が足りない」と感じるなら、成功事例だけでなく挑戦のプロセスや試行錯誤を丁寧に紹介できているでしょうか。「部署間連携が弱い」なら、部署横断の特集やリレー企画でつながりを可視化できないでしょうか。「称賛が少ない」なら、感謝や称賛を日常的に取り上げる連載を設けることも一案です。「経営との距離が遠い」と感じるなら、経営メッセージを現場目線で翻訳し、具体的な行動に結びつける記事づくりが求められます。
社内報は風土をつくる装置になれるのか?
企業風土は、掲示物や制度だけで形づくられるものではありません。組織の中でどの行動が紹介され、どの言葉が繰り返され、何が称賛されるかによって、少しずつ空気がつくられていきます。社内報はその空気を定期的に可視化し、組織全体へ循環させるメディアです。
今回の調査は、理想の風土を実現する鍵が「コミュニケーション」にあることが分かりました。そしてその中心に、社内報という存在も位置づけられていました。
あなたの社内報は、今の風土を映す鏡になっていますか?それとも、なりたい風土を先取りして描くキャンバスになっていますか?
風土は一朝一夕には変わりません。しかし、日々の発信の積み重ねは、確実に組織の空気を変えていきます。社内報を、企業文化を育てる戦略的なメディアとして、改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか。








