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「5W1H」の考え方で いつもと違う新入社員紹介企画

あなたの会社の社内報で、新入社員紹介企画を実施するのはいつですか? 入社に合わせて4月? 正式配属が決まる月? それとも仕事に慣れた半年後?

ところで、毎年同じパターンの新入社員企画は、アリですか? ナシですか? 同じパターンを続けるのはラクですが、マンネリ感は読者離れにつながりますし、何より社内報の編集が単なる「作業」になってしまいそうです。これから新入社員企画を実施するなら、“ひとひねり”にチャレンジしてみましょう!

「新入社員」として社内報に登場するのは、一生に一度だけ

 毎年やってくる新入社員紹介企画。毎年恒例の企画だからこそ、多くの社内報担当者がネタ切れやマンネリ感に悩んでいます。あれこれ考えた末に、結局「例年と同じでいいか……」となってしまいがちなのですが、でもちょっと待って! 編集する側にとっては恒例企画でも、新入社員にとっては一生に一度のこと。今後社内報に載ることはあっても、新入社員として掲載されるのはこの1回限りなのです。

 さらに言えば、自分が初めて載った企画がおもしろかったら、それから先も社内報に注目してくれるはず。社内報のファン拡大のチャンスという意味でも、新入社員紹介企画はじっくり取り組みたいものです。

新入社員紹介企画における「5W1H」とは?

 新入社員紹介企画をフレッシュなものに生まれ変わらせるために着目してほしいのが、「5W1H」です。

 5W1Hとは、ご存知の通り、「When」「Where」「Who」「Why」「What」「How」のこと。これを社内報の新入社員紹介企画に当てはめて考えてみましょう。

When/いつ掲載するのか?

 入社に合わせて4月? 秋入社なら10月? それとも正式配属が決まるころ? 少し仕事がわかってきた入社半年後あたり?

 掲載月が決まれば編集作業の開始時期が逆算でき、それを早めに設定することで入念な準備ができます。過去の掲載時期は一度リセットし、どのタイミングで掲載するのがベストなのかを、編集部内で検討してみましょう。

Where/どこに掲載するのか?

 紙の社内報、Web社内報をはじめ、壁新聞、社内SNS、デジタルサイネージ、社内報アプリなど、今はインターナルコミュニケーションのツールも多様です。新入社員紹介企画を社内に浸透させるために最適なツールは、社風や各社の事情により異なるので、企画の内容と自社で活用可能なツールをトータルで考えたうえで、最も効果が上がるツールを決定してください。

Who/誰に向けて情報発信する?

 企画の幅を広げるためには、「新入社員+若手の先輩に向けて」「先輩社員に向けて」「管理職クラスに向けて」など、社内のタテ・ヨコ・ナナメ、あらゆる角度を視野に入れて対象読者を設定しましょう。誰に向けて情報発信するかが明確になれば、新入社員への質問の方向性も見えてきます。

Why/なぜ企画をやるのか?

 過去の新入社員紹介企画をもう一度見直してみてください。単に、顔写真とプロフィールを並べただけになっていませんか? 何を伝えたくてそのデザインにしましたか?

 新入社員紹介企画の目的やコンセプトなど、企画の基本となる問題を改めて考えてみましょう。

What/課題は何か?

 「Why」に通じる部分もありますが、新入社員紹介企画を実施するのはなぜでしょう? 新しい顔ぶれが職場に溶け込みやすくするためでしょうか? それは裏を返せば、社内コミュニケーションがいまひとつな状況ということ? はたまた、新入社員紹介をきっかけに、先輩社員に奮起してほしい……?

 新入社員紹介企画をどんな内容にするか、アイデアに行き詰ったときには、社内に潜むさまざまな課題と組み合わせて考えてみることも一案です。

How/どういう切り口で掲載するか?

 新入社員のプロフィール紹介、新入社員と若手社員の座談会、他己紹介、先輩からのエールetc. アタマを柔らかくして考えれば、切り口はたくさんあります。過去の社内報だけでなく、雑誌や新聞などもヒントにしてみると、新しいひらめきがあるかもしれません。

 以上のように、5W1Hは新入社員紹介企画を考え直すときのヒントとなりますが、具体的にどんな要素で構成するかは、5W1Hを複合的に考えることが必要です。

 考える順番としては、Why(企画の目的)とWhat(課題の選定)、Who(読者対象の絞り込み)を入り口にして、How(どういう切り口にするか)に工夫を凝らし、When&Where(いつ・どこで)を詰めていく。そんな運びで企画を立案すると、マンネリ化した新入社員紹介から脱出できそうです。

目指せ、脱マンネリ。ひねりをきかせた質問集

 さて、どんな企画になったとしてもハズせないのが、新入社員への質問でしょう。その人の人柄が伝わる質問というのは、簡単そうでなかなか難しいものです。そこで、社内報ナビ編集部がこれまでに蓄積してきた新入社員紹介企画の情報を吟味し、「これは!」と思った質問項目をご紹介します。

■人物を深掘りする質問

Q:あなたの成分を100%で表してください。
Q:あなたの脳内を表してください。
Q:自分をつくる三大要素とその解説
Q:今、夢中になっていること
Q:お気に入りの映画(本、歌などでもOK)

回答例/脳内イメージ
脳内イメージを問う質問は、思考の傾向がわかり、人柄を感じとることができます

■自分を○○に例えると……

Q:自分を自社の商品・製品に例えると?その理由は?
Q:自分を家電に例えると? その理由は?
Q:自分を食材に例えると? その理由は?
Q:自分を動物に例えると? その理由は?

回答例/食材
どんな食材を選び、どう理由付けするかで、ユーモアや遊び心が伝わります

■学生時代の様子を知る質問

Q:学生時代のあなたを表す印象的なエピソードを教えてください
Q:学生時代の武勇伝は?
Q:学生時代のニックネーム
Q:学生時代に夢中になったこと

回答例/ニックネーム
おもしろいニックネームは印象に残りやすいもの。ちなみにこの例は筆者の友人。船酔いしたとき海に向かってぱーっと戻したことからついたそうです

■アピール度を見る質問

Q:誰にも負けない自分の「強み」
Q:自分のキャッチフレーズ
Q:あなたのCMをしてください

■やる気を見る質問

Q:社長になったら何がしたい?
Q:10年後に手に入れたいもの
Q:20年後、どうなっていたい?

■個性を知る質問

Q:キャラクターを表す笑えるエピソードや失敗談
Q:自己分析「○○型新入社員」。そのココロは?
Q:自分を漢字1文字で表すと? そのココロは?
Q:自分を表す四文字熟語は?

回答例/失敗談
失敗談からは人柄が感じ取れ、親しみを感じてもらいやすくなります

新入社員の情報をどこまで載せるかは、企業ごとに違う

 質問づくりのヒントになったでしょうか?

 掲載する新入社員の定番の情報は、氏名に加えて、所属部署、出身地、出身校、血液型、誕生日、星座などがありますが、氏名と所属部署以外の扱い方は企業によりけりです。近年は出身校を掲載しない企業が多く、また、個人情報保護の観点から、新入社員の情報を社内報に掲載することに慎重になる傾向もみられます。

定番の新入社員紹介枠の例
所属部署、氏名、誕生日、血液型、座右の銘あたりが定番の項目。そこから貴社らしくアレンジをしてみましょう

 ただ、インターナルコミュニケーションという点で考えると、情報をクローズしすぎるのも考えものです。そのあたりのバランスを考えたのか、自宅の最寄り駅を載せる、という工夫をした社内報もありました。

 定番だからこそ刷新が難しい新入社員紹介企画。それでも、視点を変えて考えれば必ず新しいアイデアは生まれてきます。あきらめずに頭を柔らかくして取り組んでいきましょう!

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