
社内ニュースをまとめるページを任されたナビ子ちゃん。もやりんとラフデザインを何度も描き直しやっと納得できる仕上がりになりました(前回はコチラから)。
登場人物

ナビ子ちゃん
新任社内報担当者。
なかなか引き継ぎの時間が取れておらず、右も左もわからないため、ことあるごとにもやりんに泣きついている。
もやりん
歴代の孤独な社内報担当者のもやもやから生まれた社内報の妖精。
社内報担当者以外はもやりんの姿を見ることはできない。
時折辛口ではあるものの親身にナビ子ちゃんのお悩みと向き合っている。

もやりんがラフデザインの相談に乗ってくれた記事、原稿が揃ったんだ! これで一安心だよ~。

ナビ子ちゃん、ラフデザインのコツも勉強して、あとは原稿と一緒にデザインをお願いするだけって思ってない? ちっちっち、原稿が揃ったら安心なんて大間違いだよ!

ええ、でも載せたい内容の原稿も寄稿してもらったしこれで十分なんじゃないの?

ちゃんと原稿整理をして初めてスタートラインに立てると言っても過言じゃないよ!

原稿整理? 内容はちゃんと確認したよ!

原稿整理とは原稿の内容を確認することだけにあらず! まあ説明するより見せちゃうほうが早いね、よいしょっと。


これで十分じゃないの。この原稿をどうするつもりなの?

焦らない、焦らない。完璧に見える原稿でも、これをよーく読むと……。


あ! 全然気が付かなかった! 確かにそう言われてみるとちょっと変かも?

一文が長すぎたり、同じ意味の単語が何度も出てきたりすると読みにくいよ。より読みやすい表現がないかしっかり確認しよう。
そしてこれを元に文章を直すと……。


わ! すごく読みやすくなってる……! こうやって文章を整えることを「原稿整理」って呼ぶんだね。

寄稿原稿は書き手によってそれぞれの文章がちょっとずつ違うから、読んでいて違和感がないようにしっかり確認するんだよ。

でも原稿が多いとどこから手を付けていいのか分からなくなっちゃいそう……。

そういうときは、声に出して原稿を読むといいよ! 文章のリズムが悪かったり、長すぎたりすると、読み上げるときに詰まってスムーズに読めないから、読みにくい箇所を洗いだしてみよう。
ほかにも、漢字にするかひらがなにするか迷うときは、『記者ハンドブック』をチェックしてみてね。これは、読みやすい日本語表現の辞書みたいなもので、間違えやすい言葉の使い分け方を確認するのにぴったりなんだ。

そんな心強い辞書があるなら安心だね。原稿をもらったら一安心と思ったけど、まだまだ考えることがいっぱいあるんだね。

でもそのひと手間を惜しまないことで、出来上がる記事のクオリティがぐっと良くなるよ。

ここが正念場ってことか、よし! 頑張るぞ! もやりんも記事の読み上げを手伝ってよね。

しょうがないなあ。ナビ子ちゃんも珍しくやる気になってるし、もうちょっとだけ付き合ってあげようかな~。
ナビ子 Note
記者ハンドブック……読みやすい日本語表現のための辞書。新聞用と題しているが、広報や幅広いライティングに活用できるのでぜひチェックしてみよう。

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