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この春、社内報担当になった貴方へ

3月から4月は異動の季節。新たに社内報担当になった、という方もいることでしょう。これまでとまったく違う業務内容に、「何をすればいい?何から覚えればいい?」という戸惑が大きいかもしれませんが、慌てなくても大丈夫。制作のスキルは経験を積むことで、必ず身についていきます。

それよりも、新任社内報担当者としてまず取り組むべきことは、「社内報を発行する意味」を理解することだ、と社内報ナビは考えています。冊子やWebなどツールは違っても、社内報には必ず発行目的があります。まずはそれをしっかり理解することで、自分が果たすべきミッションや、仕事に対するやりがいを感じてほしいのです。社内報発行の先に広がる大きな価値に気づけば、不安よりもやる気が満ちてくるはず!

発行目的を確認しよう

 貴社の社内報は、紙ですか? Webですか? またはそれ以外のツール?? 貴社には何種類の社内報がありますか? 複数の場合、それぞれの発行目的は何ですか? 編集方針は決まっていますか?

 ……矢継ぎ早に、申し訳ありません。自社の社内報の現状をきちんと把握しているか自覚していただくために、あれこれと質問してしまいました。なぜ、貴社の社内報はそのツールなのでしょう。複数発行している場合は、なぜそうしているのでしょう。

 答えがわからないときは、先輩方に聞いてみてください。きっと、そのツールになった経緯や複数の媒体で発行している理由が紐解けるはずです。

 さらには、それぞれの発行目的についても、確認してみましょう。

 社内報に代表されるインターナルコミュニケーション施策は、組織課題を解決する力を秘めています。例えば、テレワークにより社内コミュニケーションが希薄になっている、経営層と従業員の距離が遠い、若手社員が早々に退職していくetc. そういった社内のミゾや空洞を社内報の企画で少しずつ埋めていくことで、タテ・ヨコ・ナナメのつながりを太く・強く育て上げる。それが社内報の役割です。

 そのため、社内報の発行目的は、自社が抱える組織課題と紐付いていることが多いと言えます。社内報の発行目的の確認は、組織課題を知る足がかりとなり、そうして一段高い視野で考えると、社内報を含めどんなインターナルコミュニケーション施策が必要か、が見えてくるのです。

<参考記事>
なぜ社内報には、発行目的と編集方針が必要なのか

まずは発行目的と編集方針について、確認し合ってみましょう
もしも、社内報の発行目的と編集方針が明文化されていなかったら……。地図を持たずに登山をするようなものです。また、たとえ明文化されていたとしても、社内報編集部がその内容をきちんと咀嚼できていなくて、腹落ちしていなかったら。 いったん目の前の作業の手を止めて、まずは発行目的と編集方針について、確認し合ってみましょう

発行目的から組織課題が見えたら、次にすべきことは?

 発行目的を知り、そこから組織課題が見えたら、それを解決したいですよね。まずは、これから自分が担当する社内報で、課題解決に貢献することができないかを、考えてみましょう。

 もし、現在、社内報の閲読率が今ひとつだったら、それを上げるためにはどんな方法があるでしょう? 読者が関心を持つトピックを知るための全社アンケートや、有志を集めてのヒアリングなど、アイデアはいろいろありそうです。

<参考記事>
この工夫が効いた! 読者アンケート 高回収率を実現した3事例

効果的な読者アンケートを行っている企業の好事例を紹介
回収率が高く、効果的な読者アンケートを行っている企業は、なぜそれを実現できたのでしょうか? 好事例を紹介し、その秘密をひも解いていきます 

 また、社内報担当者は企業の垣根を超えて共通の悩みを抱えていることが多いので、他社の例も参考になります。2020年に始まったコロナ禍をきっかけに、インターナルコミュニケーション施策は急速に変化しています。今現在、社内報のツールの主流は何か? 発行頻度は? 社内報以外にできるインターナルコミュニケーション施策は? 自社内に前例がないとアイデアが湧きにくいし、実現までのハードルが高くなりがちです、他社の事例を見聞きすることで新たな着想を得る可能性が広がります。

<参考記事>
『社内報白書2021』から見えてきた、コロナ禍でのICの変化と未来

2021年時点での、社内報における企業の現状と今後の方向性を調査
コロナ禍となり1年が経過した時点での、インターナルコミュニケーションや社内報における各企業の現状と今後の方向性の変化について調査

「社内報担当者」ではなく、ICPになろう!

 「そんなことより、制作のノウハウが知りたいんだ!」と思われた方も多いかもしれません。でも前述したように、制作のスキルは日々の業務の中で必ず身につきますし、制作のノウハウはネットで検索すればたくさん出てきます。もちろん、「社内報ナビ」の中にも社内報制作の基本スキル関連記事はたくさんありますので、ぜひご覧ください。

 なぜ、制作スキルの前に、社内報の発行目的や組織課題の理解を深めていただきたいかというと、社内報を「発行すること」や記事を「更新すること」に追い立てられるうちに、いつのまにかそれが業務の目的にすり替わる……という状態に陥りがちだからです。

 繰り返しとなりますが、社内報に代表されるインターナルコミュニケーション施策は、組織課題を解決する力を秘めています。つまり、社内報のご担当者は「社内報を制作する人」ではなく、社内を活性化して組織課題を解決するという重要なミッションを担う人、いわば、インターナルコミュニケーションの創造者=Internal Communication Producer(ICP)なのです。

<参考記事>
ICって何ですか? ICP って誰のこと??

すべての社内報担当者が「ICP」。ICとICPについてお伝えします
社内報にかかわるすべての人が「ICP」と言えます。「そう言われても、実感がわかない」という方に向け、ICとICPについてお伝えします

 社内報の制作は、社内外のさまざまな人と交流し、かけがえのない経験を積むことができますが、時には辛い出来事もあるでしょうし、社内に悩みを共有できる人が少ないケースもあります。でも、それ以上にやりがいがある、意義深い仕事です。経営を支える重要な業務です。

 そのことを最初に胸に刻んで、志高く頑張ってほしい――。
 そんな思いで、今回の記事を書いています。「社内報ナビ」は、新たに社内報担当となった貴方を、末永く、しっかりサポートしていきます。

 

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