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帝国データバンク史料館「歴史に残して伝えたい社内報」へ行ってみませんか

帝国データバンク史料館(東京都新宿区)では、現在「歴史に残して伝えたい社内報」の展示会(以下、本展)が開かれています。社内報担当者の皆さんにとっては、このタイトルを聞いただけでも、興味が湧くのではないでしょうか。

 

私も展示会に足を運び、 パネル展示やタブレットで社内報を見ながら、「歴史に残して伝えたい社内報」25誌の歩みに触れてきました。開催の背景を館長の高津 隆さんに伺うと「本展の特徴は、社内報を『歴史』という長い視野でとらえていることです。『社内報アワード』や『経団連推薦社内報審査』は、1年単位で社内報が集められますよね。一方、本展は社内報の創刊から現在、さらに未来を見据え、長い時間軸の中で社内報をとらえているのが特徴です」とご説明いただきました。

 

ご意見番が選んだ社内報

社内報の選別方法は、「社内報アワード」や「経団連推薦社内報」の社内報コンクールで審査員を務めたことのある社内報のご意見番10人が「次の時代に伝えたい。こういう社内報があったということを、歴史に残したい!」という視点で一人10誌を推薦。その推薦された社内報の中から上位25誌が今回展示され、その中でも、特に推薦の多かった社内報8誌をパネルで紹介しています。

8社のパネル展示

株式会社リクルートホールディングス 『月刊かもめ』
パナソニック株式会社『Panasonic Headlines クオータリー』
株式会社ワコールホールディングス『知己』
株式会社IHI『あい・えいち・あい』
カゴメ株式会社『KAGOME通信』
株式会社メイテック『SYORYU』
鹿島建設株式会社『KAJIMA』
雪印メグミルク株式会社『ゆめ』

 

 

 

各社のパネルには、自社の社内報の歴史、歴史に残る企画、現担当者から次世代担当者へ向けたメッセージが紹介されています。

『知己』から『CHIKI』へ 株式会社ワコールホールディングス

良い会社にしていく一手段

ワコールホールディングスさんでは、創業者塚本幸一氏が、情報共有の一つの手段として、1957(昭和32)年に社内報『知己』を創刊。「知っているようで本当は一番知らない自分の本質を知ってこそ初めて本当の自分に対する反省・向上ができる」という意味が誌名に込められているという創刊話から、歴史を積み重ねてきた『知己』の編集者視点も紹介されていました。

特集では会社の方針や好調部門、課題や新たな取り組みなど、組織の「たて・よこ・ななめ」のコミュニケーションに突き刺さるテーマを設定。中でも節目となる創刊60周年の特集では、一人ひとりが経営理念の理解と実践を促すことを狙って、個人レベルから組織レベルでの「実践」の事例紹介を交え、社長や社外有識者インタビューを紹介しています。

さらに、現担当者から未来の担当者に向けたメッセージとして、「従業員に寄り添い、常に会社の抱える課題と向き合うことで、一人ひとりの行動を変容させ、会社の成長へとつなげる社内報であり続けることを大切にしていきたい。時代に合わせて『CHIKI』のあり方も変化させながら、課題を解決し自身を成長させるだけでなく、より良い会社にしていく一つの手段として社内報を活用していってほしい」と語られていました。

 

『石川島』から『あい・えいち・あい』へ 株式会社IHI

創刊号の思いをバトンにつなげる

IHIさんは、社内報『あい・えいち・あい』の前身『石川島』を1951年(昭和26年)に創刊。創刊の背景には、不況にあえぐ会社の業績を回復させるため、社内報を通じて従業員の力を引き出そうという思いがありました。

そんなIHIの社内報では、「ものづくり」をはじめとした事業やそれを支える人々の情熱を伝え続けてきました。

特集「ひらめきには理由がある」や「現場の底力を見る」など、現場の「人」を掘り下げて紹介しています。未来の担当者に向けたメッセージとしては、「1951年からの66年の間には、不況や倒産の危機もあった。そんな時にも粗悪な紙を使ったり、ページ数を減らしたりしてでも毎月発行をしてきた。そんな先人の努力や、いかなる状況下でも途切れさせない強い意志のおかげで社内報は生き残った。今後社内報がどんな形になろうとも、創刊号の思いを継承しながらバトンをつなげていってほしい」という熱い思いが語られていました。

 

社内報は企業文化そのもの

「歴史に残して伝えたい社内報」8誌のパネルには、社内報の歴史がぎゅっと集約されていました。他社の優秀な社内報の歴史を知ることは、自社の社内報づくりにも必ず役に立ちます。

私が本展を見て、担当者からのメッセージを読んで感じたのは、

  1.  社内報は会社の歴史を刻む大事な記録であるということ
  2. 社内報は企業文化そのものと言っても過言でなく、社内報は100社100様

  3. 社内報で扱うテーマは時代と共に変わるものの、一方でトップメッセージ、上司と部下の関係などのインナーコミュニケーションの企画のニーズはいつの時代も普遍であること

 

また、本展ではパネルのほかにも、タブレットで25誌の社内報の誌面を見ることができます。企画に悩む社内報担当者の方はもちろん、またデザインやキャッチコピー、写真などがいつもマンネリになってしまう……とお悩みの方も、史料館に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと時間が経つのを忘れるほど、さまざまな発見やヒントが見つけられますよ。

 

本展の開催期間は2017年12月29日まで。

 

左から帝国データバンク史料館 館長の高津隆さんと研究員(学芸員) 福田美波さん

歴史の中で輝く企画

館長の高津さんは、帝国データバンクの社内報『WAVE』の創刊者でもあります。展示会で高津さんにお会いしたら、帝国データバンクの社内報の歴史も聞くことができるでしょう。社内報の仕事は目の前の編集ももちろん大事ですが、より良い社内報づくりのためには他社の事例や社内報の歴史の中で輝く企画を見ることも大切です。

 

 

本展については、メディアにも取り上げられています。

建設通信新聞

日刊建設工業新聞

 

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